【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年7月〜9月期の東急東横線 (渋谷駅~多摩川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は119万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +7.1%( +7.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 79 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.8年(昨年 26.7年から -14.9 %減)。平均専有面積は 51.5 ㎡ (昨年 50.9 ㎡から +1.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。渋谷駅、田園調布駅、多摩川駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは多摩川駅で昨年に比べ +90.5 %、単価は 94.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(多摩川駅、田園調布駅)は +86.5 %(単価 +50.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(中目黒駅、都立大学駅)は -1.6 %(単価 -1.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 26.7 年 → 2020年 22.8 年、-14.9 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 29.1 % → 2020年 15.4 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 8.9 % → 2020年 11.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 7.7 分 → 2020年 8.9 分、+14.7 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 21.5 % → 2020年 8.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 26.6 % → 2020年 29.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった代官山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は183万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +12.6%( +20.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -55.6%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった多摩川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は94.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +90.5%( +44.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
東急東横線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
渋谷駅 | 171万/㎡ (19.4年/63.7㎡) | 123万/㎡ (29.7年/37.0㎡) | 135万/㎡ (27.0年/50.3㎡) |
代官山駅 | 183万/㎡ (28.3年/98.8㎡) | 162万/㎡ (27.4年/66.7㎡) | 115万/㎡ (19.2年/48.3㎡) |
中目黒駅 | 105万/㎡ (29.7年/41.7㎡) | 108万/㎡ (27.1年/58.2㎡) | 122万/㎡ (18.2年/41.7㎡) |
祐天寺駅 | 105万/㎡ (17.4年/53.3㎡) | 94.5万/㎡ (24.3年/58.8㎡) | 104万/㎡ (28.9年/27.0㎡) |
学芸大学駅 | 95.9万/㎡ (24.2年/44.2㎡) | 95.5万/㎡ (28.8年/47.9㎡) | 86.3万/㎡ (27.4年/53.1㎡) |
都立大学駅 | 101万/㎡ (24.4年/40.3㎡) | 101万/㎡ (20.4年/45.8㎡) | 82.0万/㎡ (21.1年/43.9㎡) |
自由が丘駅 | 113万/㎡ (25.0年/65.0㎡) | 105万/㎡ (25.0年/55.0㎡) | 84.7万/㎡ (29.0年/52.5㎡) |
田園調布駅 | 126万/㎡ (6.5年/95.0㎡) | 69.2万/㎡ (15.5年/65.0㎡) | 82.2万/㎡ (14.5年/76.2㎡) |
多摩川駅 | 94.2万/㎡ (11.8年/36.7㎡) | 49.5万/㎡ (48.5年/95.0㎡) | 65.4万/㎡ (39.3年/40.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
多摩川駅 94.2 万/㎡(昨年同期比 +90.5 %)
多摩川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は94.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +90.5%( +44.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.8年(昨年 48.5年から -75.6 %減)。平均専有面積は 36.7 ㎡ (昨年 95.0 ㎡から -61.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 48.5 年 → 2020年 11.8 年、-75.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 6.0 分 → 2020年 2.0 分、-66.7 %と大きく減少)
田園調布駅 126.3 万/㎡(昨年同期比 +82.5 %)
田園調布駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +82.5%( +57.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 6.5年(昨年 15.5年から -58.0 %減)。平均専有面積は 95.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +46.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 15.5 年 → 2020年 6.5 年、-58.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 17.0 分 → 2020年 11.0 分、-35.3 %と大きく減少)
中目黒駅 104.7 万/㎡(昨年同期比 -3.3 %)
中目黒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は105万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて -3.3%( -3.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2019年)に比べて -18.2%( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.7年(昨年 27.1年から +9.9 %増)。平均専有面積は 41.7 ㎡ (昨年 58.2 ㎡から -28.4 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 27.3 % → 2020年 22.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 36.4 % → 2020年 55.6 %)
都立大学駅 101.1 万/㎡(昨年同期比 +0.0 %)
都立大学駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は101万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2019年)に比べて +0.0%( +0.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 17 件(1年前(2019年)に比べて +30.8%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 20.4年から +19.8 %増)。平均専有面積は 40.3 ㎡ (昨年 45.8 ㎡から -12.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 20.4 年 → 2020年 24.4 年、+19.8 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 8.5 分 → 2020年 9.5 分、+11.6 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 30.8 % → 2020年 11.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示