【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年7月〜9月期の東急大井町線 (大井町駅～二子玉川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は98.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +0.8％( +0.8万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 168 件(１年前(2021年)に比べて -5.1％( -9件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 21.4年から +8.4 ％増)。平均専有面積は 60.4 ㎡ (昨年 60.8 ㎡から -0.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が減少。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。大岡山駅、緑が丘駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大岡山駅で昨年に比べ +58.3 ％、単価は 114 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大岡山駅、緑が丘駅)は +44.1 ％(単価 +31.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(旗の台駅、荏原町駅)は -25.0 ％(単価 -23.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.0 ％ → 2022年 6.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.1 ％ → 2022年 16.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 32.4 ％ → 2022年 29.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大岡山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は114万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +58.3％( +42.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった旗の台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -25.2％( -22.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東急大井町線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大井町駅 | 114万/㎡ (21.3年/58.2㎡) | 106万/㎡ (18.2年/56.5㎡) | 114万/㎡ (15.4年/40.5㎡) |
| 下神明駅 | 101万/㎡ (17.3年/37.5㎡) | - | 106万/㎡ (25.9年/13.3㎡) |
| 戸越公園駅 | 111万/㎡ (17.5年/21.7㎡) | 100万/㎡ (21.3年/47.0㎡) | 115万/㎡ (6.5年/20.0㎡) |
| 中延駅 | 90.5万/㎡ (27.0年/55.8㎡) | 111万/㎡ (15.0年/19.2㎡) | 110万/㎡ (17.5年/38.3㎡) |
| 荏原町駅 | 76.3万/㎡ (36.3年/43.1㎡) | 102万/㎡ (21.9年/58.3㎡) | 108万/㎡ (4.5年/75.0㎡) |
| 旗の台駅 | 67.0万/㎡ (40.0年/51.2㎡) | 89.6万/㎡ (29.1年/50.6㎡) | 38.3万/㎡ (52.0年/30.0㎡) |
| 北千束駅 | 88.4万/㎡ (21.5年/61.2㎡) | 80.6万/㎡ (22.3年/77.0㎡) | 117万/㎡ (8.5年/75.0㎡) |
| 大岡山駅 | 114万/㎡ (13.8年/51.7㎡) | 72.2万/㎡ (38.0年/44.4㎡) | 74.8万/㎡ (29.9年/38.3㎡) |
| 緑が丘駅 | 87.5万/㎡ (19.5年/40.0㎡) | 67.4万/㎡ (20.5年/95.0㎡) | 105万/㎡ (8.5年/60.0㎡) |
| 自由が丘駅 | 110万/㎡ (27.0年/66.4㎡) | 105万/㎡ (26.5年/62.5㎡) | 113万/㎡ (25.0年/65.0㎡) |
| 九品仏駅 | 84.9万/㎡ (34.5年/50.0㎡) | 104万/㎡ (23.9年/40.0㎡) | 88.1万/㎡ (18.9年/62.5㎡) |
| 尾山台駅 | 95.2万/㎡ (21.1年/62.8㎡) | 85.2万/㎡ (16.8年/67.6㎡) | 80.9万/㎡ (20.1年/64.6㎡) |
| 等々力駅 | 80.0万/㎡ (23.8年/63.5㎡) | 77.6万/㎡ (21.9年/66.8㎡) | 84.2万/㎡ (18.4年/57.5㎡) |
| 上野毛駅 | 90.3万/㎡ (25.6年/64.4㎡) | 84.1万/㎡ (22.7年/65.3㎡) | 80.0万/㎡ (22.9年/49.2㎡) |
| 二子玉川駅 | 112万/㎡ (19.3年/72.7㎡) | 115万/㎡ (19.6年/71.4㎡) | 106万/㎡ (18.0年/74.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大岡山駅 114.3 万/㎡(昨年同期比 +58.3 ％)
大岡山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は114万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +58.3％( +42.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 38.0年から -63.5 ％減)。平均専有面積は 51.7 ㎡ (昨年 44.4 ㎡から +16.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 38.0 年 → 2022年 13.8 年、-63.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 44.4 ％ → 2022年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.7 分 → 2022年 6.0 分、+28.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 16.7 ％)
緑が丘駅 87.5 万/㎡(昨年同期比 +29.9 ％)
緑が丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +29.9％( +20.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.5年(昨年 20.5年から -4.9 ％減)。平均専有面積は 40.0 ㎡ (昨年 95.0 ㎡から -57.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 9.0 分 → 2022年 8.0 分、-11.1 ％と減少)
旗の台駅 67.0 万/㎡(昨年同期比 -25.2 ％)
旗の台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -25.2％( -22.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.0年(昨年 29.1年から +37.3 ％増)。平均専有面積は 51.2 ㎡ (昨年 50.6 ㎡から +1.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 6.6 分 → 2022年 3.5 分、-47.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 29.1 年 → 2022年 40.0 年、+37.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 ％ → 2022年 50.0 ％)
荏原町駅 76.3 万/㎡(昨年同期比 -24.9 ％)
荏原町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -24.9％( -25.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて +166.7％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.3年(昨年 21.9年から +66.0 ％増)。平均専有面積は 43.1 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から -26.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 21.9 年 → 2022年 36.3 年、+66.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.7 分 → 2022年 6.9 分、+47.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 62.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示