【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の東急多摩川線 (多摩川駅~蒲田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +5.7%( +4.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 133 件(1年前(2020年)に比べて +84.7%( +61件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 19.5年から +10.5 %増)。平均専有面積は 48.0 ㎡ (昨年 39.4 ㎡から +21.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。多摩川駅、沼部駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは沼部駅で昨年に比べ +83.9 %、単価は 78.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(沼部駅、多摩川駅)は +69.8 %(単価 +39.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(蒲田駅、下丸子駅)は -6.8 %(単価 -5.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 37.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.2 % → 2021年 6.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 19.5 年 → 2021年 21.6 年、+10.5 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.9 % → 2021年 14.4 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.3 % → 2021年 6.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった多摩川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は120万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +55.7%( +43.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった下丸子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -4.7%( -3.7万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +266.7%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
東急多摩川線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
多摩川駅 | 120万/㎡ (34.5年/61.0㎡) | 77.1万/㎡ (38.8年/41.0㎡) | 62.5万/㎡ (9.8年/40.0㎡) |
沼部駅 | 78.0万/㎡ (21.8年/85.0㎡) | 42.4万/㎡ (19.3年/62.5㎡) | 69.2万/㎡ (21.6年/41.7㎡) |
鵜の木駅 | 84.4万/㎡ (14.2年/62.3㎡) | 86.9万/㎡ (15.5年/46.4㎡) | 80.9万/㎡ (17.9年/39.3㎡) |
下丸子駅 | 75.3万/㎡ (22.1年/59.5㎡) | 79.0万/㎡ (17.4年/83.3㎡) | 69.0万/㎡ (15.8年/100㎡) |
武蔵新田駅 | 88.0万/㎡ (16.5年/38.9㎡) | 81.0万/㎡ (18.0年/35.0㎡) | 81.1万/㎡ (15.5年/26.0㎡) |
矢口渡駅 | 82.1万/㎡ (19.0年/38.9㎡) | 76.4万/㎡ (21.7年/38.8㎡) | 73.4万/㎡ (20.4年/44.2㎡) |
蒲田駅 | 81.3万/㎡ (24.0年/39.5㎡) | 89.2万/㎡ (16.7年/33.0㎡) | 84.6万/㎡ (20.4年/38.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
沼部駅 78.0 万/㎡(昨年同期比 +83.9 %)
沼部駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +83.9%( +35.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 19.3年から +13.0 %増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +36.0 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 19.3 年 → 2021年 21.8 年、+13.0 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.5 分 → 2021年 6.0 分、+33.3 %と大きく増加)
多摩川駅 120.1 万/㎡(昨年同期比 +55.7 %)
多摩川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は120万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +55.7%( +43.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 38.8年から -11.0 %減)。平均専有面積は 61.0 ㎡ (昨年 41.0 ㎡から +48.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 38.8 年 → 2021年 34.5 年、-11.0 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 % → 2021年 46.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.4 分 → 2021年 6.1 分、+37.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 33.3 %)
蒲田駅 81.3 万/㎡(昨年同期比 -8.8 %)
蒲田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は81.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -8.8%( -7.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 40 件(1年前(2020年)に比べて +48.1%( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 16.7年から +44.1 %増)。平均専有面積は 39.5 ㎡ (昨年 33.0 ㎡から +19.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 7.6 分 → 2021年 6.3 分、-16.9 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.5 % → 2021年 42.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.7 % → 2021年 5.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.7 年 → 2021年 24.0 年、+44.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.7 % → 2021年 17.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.9 % → 2021年 37.5 %)
下丸子駅 75.3 万/㎡(昨年同期比 -4.7 %)
下丸子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -4.7%( -3.7万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +266.7%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.1年(昨年 17.4年から +27.0 %増)。平均専有面積は 59.5 ㎡ (昨年 83.3 ㎡から -28.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 10.0 分 → 2021年 6.5 分、-35.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 17.4 年 → 2021年 22.1 年、+27.0 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示