【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年7月〜9月期の東急世田谷線 (三軒茶屋駅~下高井戸駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は91.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -0.1%( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 70 件(1年前(2021年)に比べて +11.1%( +7件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 29.2年(昨年 28.8年から +1.6 %増)。平均専有面積は 43.3 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から -8.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。三軒茶屋駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三軒茶屋駅で昨年に比べ +8.3 %、単価は 103 万円/㎡となった。
上位 2 駅(三軒茶屋駅、上町駅)は +3.9 %(単価 +3.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(松陰神社前駅、世田谷駅)は -25.5 %(単価 -22.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 7.7 分 → 2022年 6.6 分、-13.9 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.8 % → 2022年 15.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 54.8 % → 2022年 48.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.1 % → 2022年 21.4 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 1.6 % → 2022年 1.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三軒茶屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は103万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +8.3%( +7.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 36 件(1年前(2021年)に比べて -5.3%( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった世田谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -22.4%( -15.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
東急世田谷線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
三軒茶屋駅 | 103万/㎡ (26.4年/39.4㎡) | 95.2万/㎡ (29.7年/43.8㎡) | 108万/㎡ (21.2年/41.9㎡) |
西太子堂駅 | - | - | 118万/㎡ (8.5年/40.0㎡) |
若林駅 | 82.0万/㎡ (36.5年/31.7㎡) | 83.7万/㎡ (22.0年/32.5㎡) | 105万/㎡ (17.5年/20.0㎡) |
松陰神社前駅 | 71.4万/㎡ (38.5年/35.0㎡) | 100万/㎡ (15.5年/70.0㎡) | 74.9万/㎡ (16.5年/100㎡) |
世田谷駅 | 53.0万/㎡ (37.9年/65.0㎡) | 68.3万/㎡ (33.0年/50.0㎡) | 74.2万/㎡ (34.0年/60.0㎡) |
上町駅 | 80.3万/㎡ (32.2年/59.6㎡) | 80.7万/㎡ (30.1年/60.5㎡) | 65.6万/㎡ (26.2年/45.7㎡) |
宮の坂駅 | - | - | - |
山下駅 | - | - | - |
松原駅 | 87.5万/㎡ (19.3年/26.2㎡) | 112万/㎡ (13.5年/55.0㎡) | 77.1万/㎡ (20.5年/70.0㎡) |
下高井戸駅 | 84.3万/㎡ (32.8年/39.3㎡) | 90.1万/㎡ (31.4年/51.7㎡) | 93.2万/㎡ (15.0年/43.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
三軒茶屋駅 103.1 万/㎡(昨年同期比 +8.3 %)
三軒茶屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は103万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +8.3%( +7.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 36 件(1年前(2021年)に比べて -5.3%( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 29.7年から -11.1 %減)。平均専有面積は 39.4 ㎡ (昨年 43.8 ㎡から -10.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 29.7 年 → 2022年 26.4 年、-11.1 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.6 % → 2022年 5.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 18.9 % → 2022年 13.9 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 21.1 % → 2022年 19.4 %)
上町駅 80.3 万/㎡(昨年同期比 -0.5 %)
上町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -0.5%( -0.4万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて +40.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.2年(昨年 30.1年から +7.0 %増)。平均専有面積は 59.6 ㎡ (昨年 60.5 ㎡から -1.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 8.1 分 → 2022年 6.9 分、-15.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 35.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.0 % → 2022年 35.7 %)
松陰神社前駅 71.4 万/㎡(昨年同期比 -28.6 %)
松陰神社前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は71.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -28.6%( -28.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.5年(昨年 15.5年から +148.3 %増)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -50.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.5 年 → 2022年 38.5 年、+148.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 3.0 分 → 2022年 4.3 分、+44.4 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
世田谷駅 53.0 万/㎡(昨年同期比 -22.4 %)
世田谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -22.4%( -15.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.9年(昨年 33.0年から +14.6 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +30.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 6.5 分 → 2022年 3.7 分、-43.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 33.0 年 → 2022年 37.9 年、+14.6 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示