【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の東京メトロ銀座線 (渋谷駅~浅草駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は146万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +15.9%( +20.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 164 件(1年前(2023年)に比べて -45.0%( -134件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 22.7年から -1.1 %減)。平均専有面積は 52.1 ㎡ (昨年 52.0 ㎡から +0.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。外苑前駅、青山一丁目駅、京橋駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新橋駅で昨年に比べ +127.2 %、単価は 224 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新橋駅、青山一丁目駅)は +100.0 %(単価 +105.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(末広町駅、溜池山王駅)は -28.4 %(単価 -43.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.8 % → 2024年 8.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.6 % → 2024年 26.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.4 % → 2024年 29.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった外苑前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は271万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +20.0%( +45.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -16.7%( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった末広町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -38.4%( -52.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -85.7%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
東京メトロ銀座線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
渋谷駅 | 162万/㎡ (25.8年/47.9㎡) | 136万/㎡ (29.9年/50.8㎡) | 183万/㎡ (17.5年/50.8㎡) |
表参道駅 | 175万/㎡ (31.0年/61.0㎡) | 160万/㎡ (31.4年/70.4㎡) | 171万/㎡ (21.5年/71.2㎡) |
外苑前駅 | 271万/㎡ (9.6年/75.5㎡) | 226万/㎡ (11.6年/63.8㎡) | 168万/㎡ (23.6年/58.3㎡) |
青山一丁目駅 | 203万/㎡ (30.4年/51.2㎡) | 117万/㎡ (46.5年/42.1㎡) | 209万/㎡ (23.9年/72.0㎡) |
赤坂見附駅 | - | 94.7万/㎡ (45.7年/21.7㎡) | 225万/㎡ (13.0年/80.0㎡) |
溜池山王駅 | 151万/㎡ (32.8年/42.5㎡) | 186万/㎡ (24.8年/67.5㎡) | 122万/㎡ (19.0年/40.0㎡) |
虎ノ門駅 | - | - | 195万/㎡ (16.0年/43.8㎡) |
新橋駅 | 224万/㎡ (16.0年/77.5㎡) | 98.6万/㎡ (35.0年/38.3㎡) | 110万/㎡ (30.4年/25.0㎡) |
銀座駅 | 132万/㎡ (19.0年/25.0㎡) | 121万/㎡ (19.5年/55.0㎡) | 137万/㎡ (10.5年/27.5㎡) |
京橋駅 | 140万/㎡ (19.0年/20.0㎡) | 93.3万/㎡ (17.0年/45.0㎡) | - |
日本橋駅 | 136万/㎡ (10.0年/45.0㎡) | 160万/㎡ (19.0年/25.0㎡) | 136万/㎡ (18.0年/25.0㎡) |
三越前駅 | - | 154万/㎡ (11.5年/56.2㎡) | 109万/㎡ (27.0年/41.0㎡) |
神田駅 | 126万/㎡ (19.5年/46.2㎡) | 137万/㎡ (9.5年/38.1㎡) | 122万/㎡ (16.1年/27.3㎡) |
末広町駅 | 84.0万/㎡ (24.0年/25.0㎡) | 136万/㎡ (14.6年/40.7㎡) | 111万/㎡ (17.0年/23.8㎡) |
上野広小路駅 | - | - | - |
上野駅 | 108万/㎡ (18.2年/55.3㎡) | 103万/㎡ (17.8年/42.7㎡) | 110万/㎡ (16.7年/51.4㎡) |
稲荷町駅 | 90.5万/㎡ (24.8年/52.5㎡) | 92.1万/㎡ (11.6年/41.9㎡) | 102万/㎡ (14.2年/42.5㎡) |
田原町駅 | 96.0万/㎡ (21.2年/51.0㎡) | 88.4万/㎡ (23.0年/50.0㎡) | 92.4万/㎡ (14.8年/53.3㎡) |
浅草駅 | 95.3万/㎡ (17.3年/44.7㎡) | 106万/㎡ (18.6年/51.6㎡) | 86.3万/㎡ (19.8年/48.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新橋駅 224.0 万/㎡(昨年同期比 +127.2 %)
新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は224万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +127.2%( +125.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 35.0年から -54.3 %減)。平均専有面積は 77.5 ㎡ (昨年 38.3 ㎡から +102.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.0 年 → 2024年 16.0 年、-54.3 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 16.7 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 16.7 %)
青山一丁目駅 202.7 万/㎡(昨年同期比 +72.7 %)
青山一丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は203万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +72.7%( +85.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2023年)に比べて +71.4%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 46.5年から -34.5 %減)。平均専有面積は 51.2 ㎡ (昨年 42.1 ㎡から +21.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.5 年 → 2024年 30.4 年、-34.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.1 分 → 2024年 2.8 分、-31.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 85.7 % → 2024年 66.7 %)
末広町駅 84.0 万/㎡(昨年同期比 -38.4 %)
末広町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -38.4%( -52.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -85.7%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 14.6年から +64.7 %増)。平均専有面積は 25.0 ㎡ (昨年 40.7 ㎡から -38.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.6 年 → 2024年 24.0 年、+64.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.1 分 → 2024年 3.0 分、+40.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 100.0 %)
溜池山王駅 151.3 万/㎡(昨年同期比 -18.4 %)
溜池山王駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は151万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -18.4%( -34.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて +33.3%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 24.8年から +31.9 %増)。平均専有面積は 42.5 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から -37.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 3.0 分 → 2024年 2.6 分、-12.5 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 62.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 24.8 年 → 2024年 32.8 年、+31.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 62.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示