【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜12月期の東京メトロ日比谷線 (北千住駅～中目黒駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +5.4％( +6.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 1855 件(１年前(2022年)に比べて +2.5％( +45件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 19.1年から +5.8 ％増)。平均専有面積は 51.8 ㎡ (昨年 51.9 ㎡から -0.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が減少、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 16 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。茅場町駅、虎ノ門ヒルズ駅、恵比寿駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは恵比寿駅で昨年に比べ +16.6 ％、単価は 165 万円/㎡となった。
上位 2 駅(恵比寿駅、虎ノ門ヒルズ駅)は +15.3 ％(単価 +23.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(日比谷駅、六本木駅)は -30.3 ％(単価 -57.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.1 ％ → 2023年 11.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2022年 34.5 ％ → 2023年 34.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.9 ％ → 2023年 29.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.5 ％ → 2023年 14.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神谷町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は227万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +6.6％( +14.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 50 件(１年前(2022年)に比べて +16.3％( +7件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +2.8％( +2.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 141 件(１年前(2022年)に比べて -6.6％( -10件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
| 東京メトロ日比谷線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 北千住駅 | 78.8万/㎡ (17.6年/52.3㎡) | 74.9万/㎡ (18.2年/52.3㎡) | 76.1万/㎡ (17.2年/54.4㎡) |
| 南千住駅 | 72.7万/㎡ (19.9年/63.6㎡) | 70.7万/㎡ (19.3年/65.3㎡) | 68.5万/㎡ (17.4年/61.3㎡) |
| 三ノ輪駅 | 86.2万/㎡ (18.1年/44.9㎡) | 79.4万/㎡ (18.3年/44.9㎡) | 77.8万/㎡ (15.3年/45.5㎡) |
| 入谷駅 | 86.6万/㎡ (21.6年/44.7㎡) | 82.5万/㎡ (21.8年/41.3㎡) | 83.4万/㎡ (17.9年/43.0㎡) |
| 上野駅 | 108万/㎡ (18.7年/41.3㎡) | 111万/㎡ (16.0年/44.5㎡) | 98.8万/㎡ (15.5年/44.8㎡) |
| 仲御徒町駅 | 114万/㎡ (17.9年/41.7㎡) | 107万/㎡ (14.9年/34.1㎡) | 93.2万/㎡ (21.5年/35.4㎡) |
| 秋葉原駅 | 126万/㎡ (15.3年/43.2㎡) | 130万/㎡ (14.8年/51.0㎡) | 115万/㎡ (16.2年/48.9㎡) |
| 小伝馬町駅 | 124万/㎡ (16.2年/46.1㎡) | 128万/㎡ (11.6年/48.6㎡) | 114万/㎡ (14.2年/41.5㎡) |
| 人形町駅 | 131万/㎡ (19.3年/49.2㎡) | 123万/㎡ (16.6年/46.2㎡) | 113万/㎡ (16.4年/48.8㎡) |
| 茅場町駅 | 120万/㎡ (22.6年/37.8㎡) | 107万/㎡ (22.7年/41.1㎡) | 106万/㎡ (21.2年/35.2㎡) |
| 八丁堀駅 | 133万/㎡ (16.8年/53.2㎡) | 125万/㎡ (15.9年/46.5㎡) | 113万/㎡ (15.9年/50.2㎡) |
| 築地駅 | 125万/㎡ (19.2年/45.5㎡) | 116万/㎡ (19.9年/47.3㎡) | 111万/㎡ (16.9年/49.4㎡) |
| 東銀座駅 | 128万/㎡ (23.3年/35.0㎡) | 120万/㎡ (27.3年/45.4㎡) | 107万/㎡ (30.8年/35.0㎡) |
| 銀座駅 | 138万/㎡ (14.7年/43.0㎡) | 137万/㎡ (10.5年/27.5㎡) | 138万/㎡ (14.4年/42.9㎡) |
| 日比谷駅 | 95.4万/㎡ (25.3年/65.0㎡) | 183万/㎡ (12.5年/60.0㎡) | 125万/㎡ (3.8年/40.0㎡) |
| 虎ノ門ヒルズ駅 | 200万/㎡ (13.5年/50.4㎡) | 175万/㎡ (5.9年/44.4㎡) | 190万/㎡ (4.8年/47.5㎡) |
| 神谷町駅 | 227万/㎡ (17.0年/64.3㎡) | 212万/㎡ (12.4年/65.5㎡) | 168万/㎡ (16.5年/65.0㎡) |
| 六本木駅 | 182万/㎡ (27.5年/49.4㎡) | 209万/㎡ (21.5年/63.2㎡) | 154万/㎡ (26.1年/57.3㎡) |
| 広尾駅 | 175万/㎡ (21.8年/70.1㎡) | 175万/㎡ (19.5年/70.5㎡) | 165万/㎡ (15.5年/68.4㎡) |
| 恵比寿駅 | 165万/㎡ (25.3年/55.0㎡) | 141万/㎡ (25.7年/51.7㎡) | 142万/㎡ (24.5年/56.0㎡) |
| 中目黒駅 | 144万/㎡ (22.8年/52.9㎡) | 131万/㎡ (23.8年/51.0㎡) | 126万/㎡ (24.9年/54.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
恵比寿駅 165.0 万/㎡(昨年同期比 +16.6 ％)
恵比寿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は165万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +16.6％( +23.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 204 件(１年前(2022年)に比べて +51.1％( +69件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 25.7年から -1.8 ％減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 51.7 ㎡から +6.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 1.5 ％ → 2023年 15.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 32.1 ％ → 2023年 30.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 32.6 ％ → 2023年 25.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 24.4 ％ → 2023年 27.9 ％)
虎ノ門ヒルズ駅 199.8 万/㎡(昨年同期比 +13.9 ％)
虎ノ門ヒルズ駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は200万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +13.9％( +24.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2022年)に比べて +55.6％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 5.9年から +128.9 ％増)。平均専有面積は 50.4 ㎡ (昨年 44.4 ㎡から +13.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 5.7 分 → 2023年 4.8 分、-15.5 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 5.9 年 → 2023年 13.5 年、+128.9 ％と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 77.8 ％ → 2023年 50.0 ％)
日比谷駅 95.4 万/㎡(昨年同期比 -48.0 ％)
日比谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は95.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -48.0％( -87.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.3年(昨年 12.5年から +101.9 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +8.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.0 分 → 2023年 6.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 12.5 年 → 2023年 25.3 年、+101.9 ％と大きく増加)
六本木駅 182.4 万/㎡(昨年同期比 -12.5 ％)
六本木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は182万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -12.5％( -26.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 70 件(１年前(2022年)に比べて -35.2％( -38件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 21.5年から +27.5 ％増)。平均専有面積は 49.4 ㎡ (昨年 63.2 ㎡から -21.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 21.5 年 → 2023年 27.5 年、+27.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.9 ％ → 2023年 36.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 21.1 ％ → 2023年 30.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示