【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の東京メトロ半蔵門線 (渋谷駅～押上駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は134万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +10.0％( +12.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 545 件(１年前(2023年)に比べて -52.8％( -610件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 22.9年から -3.3 ％減)。平均専有面積は 51.2 ㎡ (昨年 53.4 ㎡から -4.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。永田町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは永田町駅で昨年に比べ +42.7 ％、単価は 239 万円/㎡となった。
上位 2 駅(永田町駅、渋谷駅)は +30.5 ％(単価 +49.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(三越前駅、青山一丁目駅)は -11.9 ％(単価 -19.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.8 ％ → 2024年 4.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.0 ％ → 2024年 20.9 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.8 ％ → 2024年 7.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.5 ％ → 2024年 29.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった永田町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は239万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +42.7％( +71.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -57.1％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった押上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は97.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +2.6％( +2.5万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 55 件(１年前(2023年)に比べて -52.6％( -61件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ半蔵門線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | 179万/㎡ (25.2年/48.4㎡) | 151万/㎡ (28.5年/54.4㎡) | 159万/㎡ (24.4年/46.7㎡) |
| 表参道駅 | 176万/㎡ (28.8年/64.4㎡) | 166万/㎡ (30.0年/67.9㎡) | 169万/㎡ (25.8年/64.0㎡) |
| 青山一丁目駅 | 185万/㎡ (33.4年/42.8㎡) | 199万/㎡ (32.1年/64.5㎡) | 183万/㎡ (27.9年/62.3㎡) |
| 永田町駅 | 239万/㎡ (12.0年/68.3㎡) | 167万/㎡ (30.0年/61.4㎡) | 182万/㎡ (21.2年/59.5㎡) |
| 半蔵門駅 | 184万/㎡ (31.5年/60.7㎡) | 178万/㎡ (28.8年/75.5㎡) | 153万/㎡ (26.3年/57.9㎡) |
| 九段下駅 | 161万/㎡ (18.9年/51.7㎡) | 155万/㎡ (22.8年/51.7㎡) | 129万/㎡ (24.3年/49.3㎡) |
| 神保町駅 | 194万/㎡ (15.2年/50.6㎡) | 174万/㎡ (14.8年/48.6㎡) | 136万/㎡ (16.5年/40.7㎡) |
| 大手町駅 | 198万/㎡ (10.1年/40.0㎡) | 171万/㎡ (7.0年/46.1㎡) | 137万/㎡ (9.0年/42.9㎡) |
| 三越前駅 | 120万/㎡ (19.1年/32.5㎡) | 145万/㎡ (12.5年/48.9㎡) | 124万/㎡ (17.8年/51.9㎡) |
| 水天宮前駅 | 124万/㎡ (20.8年/43.3㎡) | 116万/㎡ (22.0年/43.5㎡) | 110万/㎡ (20.1年/43.3㎡) |
| 清澄白河駅 | 111万/㎡ (20.8年/56.6㎡) | 104万/㎡ (21.9年/59.8㎡) | 102万/㎡ (17.4年/59.7㎡) |
| 住吉駅 | 98.2万/㎡ (20.1年/59.2㎡) | 98.0万/㎡ (16.3年/60.8㎡) | 89.7万/㎡ (17.5年/58.7㎡) |
| 錦糸町駅 | 102万/㎡ (20.2年/48.4㎡) | 91.2万/㎡ (24.1年/45.6㎡) | 92.1万/㎡ (20.0年/49.4㎡) |
| 押上駅 | 97.4万/㎡ (18.1年/41.3㎡) | 95.0万/㎡ (16.9年/43.0㎡) | 88.5万/㎡ (20.3年/46.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
永田町駅 238.8 万/㎡(昨年同期比 +42.7 ％)
永田町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は239万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +42.7％( +71.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -57.1％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 30.0年から -60.0 ％減)。平均専有面積は 68.3 ㎡ (昨年 61.4 ㎡から +11.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.0 年 → 2024年 12.0 年、-60.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 85.7 ％ → 2024年 66.7 ％)
渋谷駅 179.0 万/㎡(昨年同期比 +18.2 ％)
渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は179万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +18.2％( +27.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 64 件(１年前(2023年)に比べて -51.9％( -69件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 28.5年から -11.7 ％減)。平均専有面積は 48.4 ㎡ (昨年 54.4 ㎡から -10.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 28.5 年 → 2024年 25.2 年、-11.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.5 ％ → 2024年 14.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.5 ％ → 2024年 4.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 32.3 ％)
三越前駅 120.5 万/㎡(昨年同期比 -16.8 ％)
三越前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は120万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -16.8％( -24.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -55.6％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 12.5年から +53.7 ％増)。平均専有面積は 32.5 ㎡ (昨年 48.9 ㎡から -33.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 5.8 分 → 2024年 4.5 分、-22.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.5 年 → 2024年 19.1 年、+53.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 50.0 ％)
青山一丁目駅 184.6 万/㎡(昨年同期比 -7.0 ％)
青山一丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は185万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -7.0％( -14.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -20.7％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.4年(昨年 32.1年から +4.0 ％増)。平均専有面積は 42.8 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から -33.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 3.3 分 → 2024年 2.7 分、-18.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.9 ％ → 2024年 47.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.8 ％ → 2024年 47.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 60.7 ％ → 2024年 68.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.7 ％ → 2024年 4.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示