【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年7月〜9月期の東京メトロ半蔵門線 (渋谷駅~押上駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は113万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -5.1%( -6.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 291 件(1年前(2020年)に比べて +84.2%( +133件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 16.3年から +29.6 %増)。平均専有面積は 53.0 ㎡ (昨年 44.8 ㎡から +18.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。青山一丁目駅、神保町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは神保町駅で昨年に比べ +34.5 %、単価は 152 万円/㎡となった。
上位 2 駅(神保町駅、青山一丁目駅)は +28.2 %(単価 +32.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(渋谷駅、三越前駅)は -20.9 %(単価 -29.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 32.9 % → 2021年 35.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.7 % → 2021年 12.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.3 年 → 2021年 21.2 年、+29.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.1 % → 2021年 19.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 18.6 % → 2021年 22.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった表参道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は157万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +2.0%( +3.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 24 件(1年前(2020年)に比べて +118.2%( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった住吉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -19.5%( -18.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 24 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
東京メトロ半蔵門線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
渋谷駅 | 135万/㎡ (30.1年/51.0㎡) | 171万/㎡ (19.4年/63.7㎡) | 123万/㎡ (29.7年/37.0㎡) |
表参道駅 | 157万/㎡ (24.5年/71.0㎡) | 154万/㎡ (13.9年/49.1㎡) | 153万/㎡ (18.6年/70.0㎡) |
青山一丁目駅 | 145万/㎡ (32.8年/67.5㎡) | 119万/㎡ (33.9年/58.0㎡) | 109万/㎡ (29.1年/49.0㎡) |
永田町駅 | - | - | 208万/㎡ (10.5年/130㎡) |
半蔵門駅 | 156万/㎡ (22.9年/70.0㎡) | 165万/㎡ (27.2年/82.9㎡) | 124万/㎡ (25.5年/82.0㎡) |
九段下駅 | 98.8万/㎡ (35.3年/52.5㎡) | 120万/㎡ (24.5年/26.7㎡) | 99.5万/㎡ (25.5年/63.0㎡) |
神保町駅 | 152万/㎡ (12.3年/50.0㎡) | 113万/㎡ (24.0年/32.5㎡) | 132万/㎡ (13.3年/23.8㎡) |
大手町駅 | 171万/㎡ (2.5年/70.0㎡) | - | 164万/㎡ (0.5年/50.0㎡) |
三越前駅 | 90.3万/㎡ (21.0年/42.5㎡) | 114万/㎡ (14.5年/40.0㎡) | - |
水天宮前駅 | 108万/㎡ (17.1年/43.7㎡) | 130万/㎡ (12.8年/36.4㎡) | 109万/㎡ (15.5年/37.7㎡) |
清澄白河駅 | 92.8万/㎡ (18.7年/61.8㎡) | 92.1万/㎡ (15.2年/51.8㎡) | 99.5万/㎡ (12.1年/45.5㎡) |
住吉駅 | 78.0万/㎡ (21.1年/56.7㎡) | 97.0万/㎡ (11.6年/39.4㎡) | 83.5万/㎡ (13.5年/55.0㎡) |
錦糸町駅 | 102万/㎡ (14.9年/42.6㎡) | 91.0万/㎡ (18.4年/38.4㎡) | 98.9万/㎡ (17.6年/37.2㎡) |
押上駅 | 83.3万/㎡ (17.8年/44.1㎡) | 92.9万/㎡ (12.0年/34.0㎡) | 104万/㎡ (8.3年/29.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
神保町駅 152.3 万/㎡(昨年同期比 +34.5 %)
神保町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は152万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +34.5%( +39.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +125.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 24.0年から -48.8 %減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 32.5 ㎡から +53.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 24.0 年 → 2021年 12.3 年、-48.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 33.3 %)
青山一丁目駅 145.1 万/㎡(昨年同期比 +21.9 %)
青山一丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は145万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +21.9%( +26.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて +180.0%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 33.9年から -3.3 %減)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 58.0 ㎡から +16.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.0 分 → 2021年 3.4 分、-44.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 42.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 57.1 %)
渋谷駅 134.8 万/㎡(昨年同期比 -21.3 %)
渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は135万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -21.3%( -36.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 42 件(1年前(2020年)に比べて +180.0%( +27件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.1年(昨年 19.4年から +55.2 %増)。平均専有面積は 51.0 ㎡ (昨年 63.7 ㎡から -20.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.4 分 → 2021年 7.1 分、-15.0 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.3 % → 2021年 21.4 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 11.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.4 年 → 2021年 30.1 年、+55.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.1 % → 2021年 50.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.1 % → 2021年 7.1 %)
三越前駅 90.3 万/㎡(昨年同期比 -20.5 %)
三越前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -20.5%( -23.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 14.5年から +44.8 %増)。平均専有面積は 42.5 ㎡ (昨年 40.0 ㎡から +6.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.5 年 → 2021年 21.0 年、+44.8 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示