【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2019年1月〜3月期の東京メトロ半蔵門線 (渋谷駅～押上駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は104万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +0.6％( +0.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 159 件(１年前(2018年)に比べて +3.9％( +6件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.2年(昨年 18.6年から -18.0 ％減)。平均専有面積は 38.8 ㎡ (昨年 44.1 ㎡から -11.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。青山一丁目駅、半蔵門駅、神保町駅、大手町駅、清澄白河駅、住吉駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは青山一丁目駅で昨年に比べ +70.5 ％、単価は 133 万円/㎡となった。
上位 2 駅(青山一丁目駅、神保町駅)は +50.6 ％(単価 +42.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(水天宮前駅、三越前駅)は -28.1 ％(単価 -37.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2018年 18.6 年 → 2019年 15.2 年、-18.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 2.1 ％ → 2019年 5.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2018年 24.1 ％ → 2019年 20.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 15.7 ％ → 2019年 11.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 30.1 ％ → 2019年 28.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった半蔵門駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は148万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +27.0％( +31.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2018年)に比べて -44.4％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三越前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -22.1％( -24.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ半蔵門線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | 127万/㎡ (21.2年/45.4㎡) | 123万/㎡ (27.2年/39.2㎡) | 127万/㎡ (23.7年/55.3㎡) |
| 表参道駅 | 147万/㎡ (13.6年/43.8㎡) | 146万/㎡ (20.5年/72.9㎡) | 153万/㎡ (23.3年/70.6㎡) |
| 青山一丁目駅 | 133万/㎡ (25.5年/67.5㎡) | 78.2万/㎡ (38.7年/33.3㎡) | 106万/㎡ (37.7年/20.0㎡) |
| 永田町駅 | 90.0万/㎡ (41.0年/20.0㎡) | - | 127万/㎡ (9.0年/110㎡) |
| 半蔵門駅 | 148万/㎡ (15.2年/55.0㎡) | 117万/㎡ (29.0年/53.9㎡) | 92.7万/㎡ (34.8年/35.0㎡) |
| 九段下駅 | 106万/㎡ (29.3年/41.2㎡) | 111万/㎡ (16.5年/22.5㎡) | 138万/㎡ (15.3年/55.0㎡) |
| 神保町駅 | 127万/㎡ (15.3年/38.8㎡) | 97.4万/㎡ (20.7年/33.6㎡) | 138万/㎡ (8.8年/86.2㎡) |
| 大手町駅 | 142万/㎡ (11.0年/35.0㎡) | 113万/㎡ (0年/30.0㎡) | 122万/㎡ (12.0年/20.0㎡) |
| 三越前駅 | 86.7万/㎡ (19.0年/45.0㎡) | 111万/㎡ (16.0年/27.5㎡) | 91.4万/㎡ (17.0年/35.0㎡) |
| 水天宮前駅 | 95.6万/㎡ (20.2年/43.3㎡) | 145万/㎡ (18.7年/31.1㎡) | 97.2万/㎡ (16.4年/27.1㎡) |
| 清澄白河駅 | 107万/㎡ (9.7年/27.6㎡) | 89.0万/㎡ (9.1年/50.0㎡) | 82.8万/㎡ (12.2年/44.3㎡) |
| 住吉駅 | 90.0万/㎡ (14.3年/42.4㎡) | 70.1万/㎡ (20.3年/54.2㎡) | 89.0万/㎡ (10.3年/38.3㎡) |
| 錦糸町駅 | 91.5万/㎡ (14.4年/38.3㎡) | 85.2万/㎡ (17.6年/47.7㎡) | 80.2万/㎡ (16.1年/39.0㎡) |
| 押上駅 | 92.2万/㎡ (10.4年/31.9㎡) | 84.7万/㎡ (9.0年/42.2㎡) | 84.8万/㎡ (12.5年/31.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
青山一丁目駅 133.3 万/㎡(昨年同期比 +70.5 ％)
青山一丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は133万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +70.5％( +55.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2018年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 38.7年から -34.1 ％減)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 33.3 ㎡から +102.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 38.7 年 → 2019年 25.5 年、-34.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2018年 2.3 分 → 2019年 2.0 分、-14.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 33.3 ％ → 2019年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 66.7 ％ → 2019年 50.0 ％)
神保町駅 127.3 万/㎡(昨年同期比 +30.7 ％)
神保町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は127万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +30.7％( +29.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2018年)に比べて -42.9％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 20.7年から -26.2 ％減)。平均専有面積は 38.8 ㎡ (昨年 33.6 ㎡から +15.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 20.7 年 → 2019年 15.3 年、-26.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2018年 42.9 ％ → 2019年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 3.3 分 → 2019年 4.2 分、+29.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 57.1 ％ → 2019年 25.0 ％)
水天宮前駅 95.6 万/㎡(昨年同期比 -34.1 ％)
水天宮前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は95.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -34.1％( -49.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2018年)に比べて +4.5％( +1件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 18.7年から +8.0 ％増)。平均専有面積は 43.3 ㎡ (昨年 31.1 ㎡から +38.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 63.6 ％ → 2019年 78.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 27.3 ％ → 2019年 39.1 ％)
三越前駅 86.7 万/㎡(昨年同期比 -22.1 ％)
三越前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -22.1％( -24.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 16.0年から +18.7 ％増)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 27.5 ㎡から +63.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 16.0 年 → 2019年 19.0 年、+18.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2018年 4.5 分 → 2019年 5.0 分、+11.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 ％ → 2019年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示