【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期の京王相模原線 (調布駅～多摩境駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -3.1％( -1.2万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 205 件(１年前(2020年)に比べて +162.8％( +127件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.4年(昨年 24.4年から -4.0 ％減)。平均専有面積は 77.6 ㎡ (昨年 70.4 ㎡から +10.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。調布駅、京王多摩川駅、南大沢駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは調布駅で昨年に比べ +18.2 ％、単価は 70.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(調布駅、京王多摩川駅)は +16.1 ％(単価 +8.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(京王多摩センター駅、稲城駅)は -16.6 ％(単価 -5.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.8 ％ → 2021年 18.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 53.2 ％ → 2021年 43.8 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.8 ％ → 2021年 3.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.7 ％ → 2021年 13.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった調布駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +18.2％( +10.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +64.7％( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった京王多摩センター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -18.4％( -6.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2020年)に比べて +142.9％( +20件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 京王相模原線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 調布駅 | 70.7万/㎡ (19.8年/63.2㎡) | 59.8万/㎡ (23.4年/57.6㎡) | 67.3万/㎡ (20.3年/58.2㎡) |
| 京王多摩川駅 | 45.5万/㎡ (35.2年/58.1㎡) | 40.0万/㎡ (36.3年/45.0㎡) | 53.0万/㎡ (22.3年/50.0㎡) |
| 京王よみうりランド駅 | 42.2万/㎡ (22.5年/47.5㎡) | - | 49.5万/㎡ (11.0年/72.5㎡) |
| 稲城駅 | 29.0万/㎡ (26.5年/89.0㎡) | 34.1万/㎡ (20.7年/88.3㎡) | 35.0万/㎡ (22.0年/86.7㎡) |
| 京王永山駅 | 31.8万/㎡ (25.5年/70.0㎡) | 31.3万/㎡ (30.3年/67.3㎡) | 26.2万/㎡ (32.6年/62.5㎡) |
| 京王多摩センター駅 | 26.7万/㎡ (33.2年/76.9㎡) | 32.8万/㎡ (27.3年/62.5㎡) | 38.1万/㎡ (17.6年/68.6㎡) |
| 京王堀之内駅 | 31.2万/㎡ (18.1年/80.5㎡) | 31.4万/㎡ (20.0年/78.9㎡) | 30.3万/㎡ (19.2年/72.1㎡) |
| 南大沢駅 | 31.1万/㎡ (23.1年/92.9㎡) | 27.9万/㎡ (22.5年/90.6㎡) | 29.3万/㎡ (19.2年/89.4㎡) |
| 多摩境駅 | 35.2万/㎡ (12.9年/85.0㎡) | 36.8万/㎡ (14.5年/87.5㎡) | 42.5万/㎡ (10.5年/72.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
調布駅 70.7 万/㎡(昨年同期比 +18.2 ％)
調布駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +18.2％( +10.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +64.7％( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 23.4年から -15.3 ％減)。平均専有面積は 63.2 ㎡ (昨年 57.6 ㎡から +9.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 23.4 年 → 2021年 19.8 年、-15.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.8 ％ → 2021年 32.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 47.1 ％ → 2021年 29.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.8 ％ → 2021年 18.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 17.6 ％ → 2021年 11.1 ％)
京王多摩川駅 45.5 万/㎡(昨年同期比 +13.9 ％)
京王多摩川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +13.9％( +5.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.2年(昨年 36.3年から -3.1 ％減)。平均専有面積は 58.1 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +29.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 5.5 分 → 2021年 4.5 分、-18.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 42.9 ％)
京王多摩センター駅 26.7 万/㎡(昨年同期比 -18.4 ％)
京王多摩センター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -18.4％( -6.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2020年)に比べて +142.9％( +20件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.2年(昨年 27.3年から +21.5 ％増)。平均専有面積は 76.9 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +23.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 ％ → 2021年 8.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 27.3 年 → 2021年 33.2 年、+21.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.1 ％ → 2021年 35.3 ％)
稲城駅 29.0 万/㎡(昨年同期比 -14.8 ％)
稲城駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -14.8％( -5.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 20.7年から +28.1 ％増)。平均専有面積は 89.0 ㎡ (昨年 88.3 ㎡から +0.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 20.0 分 → 2021年 11.8 分、-40.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.7 年 → 2021年 26.5 年、+28.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示