【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の京王井の頭線 (渋谷駅~吉祥寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は117万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +8.5%( +9.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 381 件(1年前(2023年)に比べて -50.6%( -391件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 24.4年から +2.4 %増)。平均専有面積は 58.4 ㎡ (昨年 56.2 ㎡から +3.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。浜田山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは浜田山駅で昨年に比べ +37.3 %、単価は 151 万円/㎡となった。
上位 2 駅(浜田山駅、渋谷駅)は +27.8 %(単価 +34.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(永福町駅、久我山駅)は -14.2 %(単価 -12.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.2 % → 2024年 2.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.4 % → 2024年 26.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 % → 2024年 21.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.3 % → 2024年 6.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は179万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +18.2%( +27.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 64 件(1年前(2023年)に比べて -51.9%( -69件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった久我山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -13.6%( -10.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2023年)に比べて -48.8%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
京王井の頭線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
渋谷駅 | 179万/㎡ (25.2年/48.4㎡) | 151万/㎡ (28.5年/54.4㎡) | 159万/㎡ (24.4年/46.7㎡) |
神泉駅 | 128万/㎡ (28.9年/47.2㎡) | 129万/㎡ (25.5年/41.8㎡) | 115万/㎡ (29.2年/43.0㎡) |
駒場東大前駅 | 141万/㎡ (21.3年/75.0㎡) | 121万/㎡ (22.9年/56.0㎡) | 128万/㎡ (15.8年/66.7㎡) |
池ノ上駅 | 126万/㎡ (23.6年/64.2㎡) | 125万/㎡ (17.4年/66.7㎡) | 99.4万/㎡ (31.1年/55.7㎡) |
下北沢駅 | 112万/㎡ (24.2年/52.0㎡) | 129万/㎡ (28.5年/55.8㎡) | 107万/㎡ (25.5年/56.8㎡) |
新代田駅 | 86.1万/㎡ (29.5年/42.5㎡) | 85.7万/㎡ (29.7年/45.9㎡) | 78.3万/㎡ (31.6年/30.0㎡) |
東松原駅 | 92.6万/㎡ (22.6年/89.0㎡) | 92.2万/㎡ (19.9年/61.7㎡) | 90.8万/㎡ (28.6年/58.1㎡) |
明大前駅 | 90.0万/㎡ (31.3年/37.4㎡) | 99.6万/㎡ (25.4年/41.1㎡) | 88.2万/㎡ (28.4年/37.0㎡) |
永福町駅 | 80.8万/㎡ (21.4年/47.0㎡) | 94.7万/㎡ (22.7年/47.5㎡) | 82.1万/㎡ (21.5年/47.2㎡) |
西永福駅 | 105万/㎡ (19.1年/70.7㎡) | 92.7万/㎡ (20.0年/67.1㎡) | 95.7万/㎡ (16.4年/72.6㎡) |
浜田山駅 | 151万/㎡ (23.3年/84.6㎡) | 110万/㎡ (19.5年/75.1㎡) | 103万/㎡ (20.2年/68.4㎡) |
高井戸駅 | 95.4万/㎡ (22.6年/56.9㎡) | 89.8万/㎡ (22.1年/55.4㎡) | 81.9万/㎡ (23.9年/51.7㎡) |
富士見ケ丘駅 | 86.5万/㎡ (23.6年/53.0㎡) | 88.3万/㎡ (24.3年/64.1㎡) | 73.2万/㎡ (25.9年/54.0㎡) |
久我山駅 | 67.2万/㎡ (30.5年/54.5㎡) | 77.8万/㎡ (23.3年/61.8㎡) | 69.8万/㎡ (30.1年/56.0㎡) |
三鷹台駅 | 85.8万/㎡ (21.9年/68.9㎡) | 86.8万/㎡ (15.5年/51.4㎡) | 83.1万/㎡ (14.5年/55.8㎡) |
井の頭公園駅 | 107万/㎡ (6.5年/72.5㎡) | 112万/㎡ (8.5年/65.0㎡) | 75.1万/㎡ (13.5年/80.0㎡) |
吉祥寺駅 | 97.1万/㎡ (23.9年/65.7㎡) | 88.2万/㎡ (25.1年/60.2㎡) | 89.4万/㎡ (23.8年/64.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
浜田山駅 150.5 万/㎡(昨年同期比 +37.3 %)
浜田山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は151万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +37.3%( +40.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 27 件(1年前(2023年)に比べて -32.5%( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 19.5年から +19.3 %増)。平均専有面積は 84.6 ㎡ (昨年 75.1 ㎡から +12.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 7.8 分 → 2024年 6.6 分、-16.0 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.5 % → 2024年 14.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 25.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 19.5 年 → 2024年 23.3 年、+19.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.0 % → 2024年 14.8 %)
渋谷駅 179.0 万/㎡(昨年同期比 +18.2 %)
渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は179万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +18.2%( +27.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 64 件(1年前(2023年)に比べて -51.9%( -69件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.2年(昨年 28.5年から -11.7 %減)。平均専有面積は 48.4 ㎡ (昨年 54.4 ㎡から -10.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 28.5 年 → 2024年 25.2 年、-11.7 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.5 % → 2024年 14.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.5 % → 2024年 4.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 32.3 %)
永福町駅 80.8 万/㎡(昨年同期比 -14.7 %)
永福町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -14.7%( -13.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -72.2%( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 22.7年から -5.5 %減)。平均専有面積は 47.0 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から -1.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 7.1 分 → 2024年 6.0 分、-15.0 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 60.0 %)
久我山駅 67.2 万/㎡(昨年同期比 -13.6 %)
久我山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -13.6%( -10.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2023年)に比べて -48.8%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 23.3年から +31.1 %増)。平均専有面積は 54.5 ㎡ (昨年 61.8 ㎡から -11.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.6 分 → 2024年 10.0 分、-13.9 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.2 % → 2024年 19.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.3 年 → 2024年 30.5 年、+31.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.8 % → 2024年 33.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.4 % → 2024年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示