【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2019年10月〜12月期の京浜急行本線 (泉岳寺駅～六郷土手駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -9.6％( -9.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 148 件(１年前(2018年)に比べて -9.2％( -15件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 15.8年から +37.0 ％増)。平均専有面積は 44.2 ㎡ (昨年 38.8 ㎡から +13.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。平和島駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは平和島駅で昨年に比べ +22.1 ％、単価は 94.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(平和島駅、大森町駅)は +17.8 ％(単価 +14.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(六郷土手駅、品川駅)は -35.4 ％(単価 -43.9 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 15.8 年 → 2019年 21.6 年、+37.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2018年 6.2 分 → 2019年 7.4 分、+18.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 2.5 ％ → 2019年 16.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 36.8 ％ → 2019年 27.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった泉岳寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は113万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +3.8％( +4.1万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2018年)に比べて +40.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった六郷土手駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -36.1％( -28.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2018年)に比べて -20.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 京浜急行本線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 泉岳寺駅 | 113万/㎡ (25.1年/50.7㎡) | 109万/㎡ (26.2年/51.0㎡) | 117万/㎡ (24.6年/54.2㎡) |
| 品川駅 | 112万/㎡ (15.4年/69.7㎡) | 171万/㎡ (13.6年/63.5㎡) | 103万/㎡ (14.5年/75.9㎡) |
| 北品川駅 | 109万/㎡ (17.4年/53.0㎡) | 108万/㎡ (16.9年/45.7㎡) | 107万/㎡ (21.5年/60.0㎡) |
| 新馬場駅 | 80.1万/㎡ (26.1年/37.9㎡) | 98.9万/㎡ (15.9年/43.3㎡) | 90.7万/㎡ (15.4年/37.8㎡) |
| 青物横丁駅 | 70.4万/㎡ (35.8年/59.0㎡) | 73.7万/㎡ (25.2年/59.3㎡) | 82.4万/㎡ (13.8年/57.9㎡) |
| 鮫洲駅 | 86.2万/㎡ (14.8年/110㎡) | 121万/㎡ (4.8年/28.3㎡) | 64.5万/㎡ (31.5年/40.0㎡) |
| 立会川駅 | 97.1万/㎡ (19.2年/29.0㎡) | 99.3万/㎡ (16.1年/32.0㎡) | 104万/㎡ (11.7年/18.6㎡) |
| 大森海岸駅 | 78.6万/㎡ (29.0年/37.5㎡) | 86.4万/㎡ (23.3年/29.0㎡) | 79.3万/㎡ (21.8年/37.8㎡) |
| 平和島駅 | 94.3万/㎡ (15.6年/30.0㎡) | 77.3万/㎡ (16.8年/42.7㎡) | 76.9万/㎡ (17.1年/32.0㎡) |
| 大森町駅 | 93.0万/㎡ (16.8年/30.0㎡) | 81.9万/㎡ (14.6年/33.6㎡) | 72.3万/㎡ (18.3年/32.7㎡) |
| 梅屋敷駅 | 83.7万/㎡ (18.9年/27.0㎡) | 79.9万/㎡ (15.0年/42.7㎡) | 76.6万/㎡ (13.9年/32.1㎡) |
| 京急蒲田駅 | 93.3万/㎡ (22.6年/32.5㎡) | 100.0万/㎡ (10.9年/26.2㎡) | 87.9万/㎡ (16.6年/26.4㎡) |
| 雑色駅 | 67.5万/㎡ (19.5年/49.7㎡) | 86.3万/㎡ (11.9年/32.9㎡) | 54.8万/㎡ (24.6年/39.0㎡) |
| 六郷土手駅 | 50.3万/㎡ (29.9年/51.2㎡) | 78.8万/㎡ (19.6年/39.0㎡) | 41.4万/㎡ (28.4年/66.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
平和島駅 94.3 万/㎡(昨年同期比 +22.1 ％)
平和島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は94.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +22.1％( +17.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2018年)に比べて +7.7％( +1件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 15.6年(昨年 16.8年から -6.8 ％減)。平均専有面積は 30.0 ㎡ (昨年 42.7 ㎡から -29.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2018年 30.8 ％ → 2019年 35.7 ％)
大森町駅 93.0 万/㎡(昨年同期比 +13.5 ％)
大森町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は93.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +13.5％( +11.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 11 件(１年前(2018年)に比べて -21.4％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 14.6年から +14.7 ％増)。平均専有面積は 30.0 ㎡ (昨年 33.6 ㎡から -10.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 14.3 ％ → 2019年 18.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 14.6 年 → 2019年 16.8 年、+14.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 5.5 分 → 2019年 6.9 分、+25.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 57.1 ％ → 2019年 18.2 ％)
六郷土手駅 50.3 万/㎡(昨年同期比 -36.1 ％)
六郷土手駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -36.1％( -28.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2018年)に比べて -20.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 19.6年から +52.8 ％増)。平均専有面積は 51.2 ㎡ (昨年 39.0 ㎡から +31.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 ％ → 2019年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 19.6 年 → 2019年 29.9 年、+52.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 4.7 分 → 2019年 6.5 分、+38.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 40.0 ％ → 2019年 37.5 ％)
品川駅 111.9 万/㎡(昨年同期比 -34.6 ％)
品川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は112万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -34.6％( -59.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2018年)に比べて +38.5％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 13.6年から +13.4 ％増)。平均専有面積は 69.7 ㎡ (昨年 63.5 ㎡から +9.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 13.6 年 → 2019年 15.4 年、+13.4 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示