【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期の京成押上線 (押上駅~京成高砂駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -10.2%( -7.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 128 件(1年前(2020年)に比べて +184.4%( +83件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 17.7年から +13.8 %増)。平均専有面積は 53.1 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +18.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。京成高砂駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは京成高砂駅で昨年に比べ +43.1 %、単価は 47.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(京成高砂駅、押上駅)は +21.6 %(単価 +7.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(青砥駅、八広駅)は -29.8 %(単価 -25.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.5 % → 2021年 11.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 17.7 年 → 2021年 20.2 年、+13.8 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.5 分 → 2021年 8.8 分、+17.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.5 % → 2021年 9.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.9 % → 2021年 21.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった押上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は83.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +0.0%( +0.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 37 件(1年前(2020年)に比べて +164.3%( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった四ツ木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -6.4%( -2.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
京成押上線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
押上駅 | 83.3万/㎡ (17.0年/47.8㎡) | 83.3万/㎡ (15.5年/41.4㎡) | 89.5万/㎡ (14.0年/39.0㎡) |
京成曳舟駅 | 66.3万/㎡ (18.8年/53.8㎡) | 73.0万/㎡ (18.7年/41.0㎡) | 83.0万/㎡ (12.3年/42.3㎡) |
八広駅 | 64.4万/㎡ (21.9年/48.8㎡) | 75.2万/㎡ (12.7年/42.0㎡) | 81.8万/㎡ (14.1年/24.0㎡) |
四ツ木駅 | 40.7万/㎡ (27.1年/49.2㎡) | 43.5万/㎡ (24.0年/56.2㎡) | 52.7万/㎡ (20.9年/50.0㎡) |
京成立石駅 | 55.7万/㎡ (18.7年/56.9㎡) | 58.5万/㎡ (21.0年/46.5㎡) | 50.4万/㎡ (15.9年/65.0㎡) |
青砥駅 | 48.1万/㎡ (23.2年/58.5㎡) | 87.8万/㎡ (8.3年/43.8㎡) | 43.4万/㎡ (19.5年/60.5㎡) |
京成高砂駅 | 47.4万/㎡ (18.3年/52.5㎡) | 33.1万/㎡ (25.3年/55.0㎡) | 35.1万/㎡ (24.8年/53.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
京成高砂駅 47.4 万/㎡(昨年同期比 +43.1 %)
京成高砂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +43.1%( +14.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 25.3年から -27.7 %減)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から -4.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.3 年 → 2021年 18.3 年、-27.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.7 分 → 2021年 8.8 分、-35.4 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 60.0 %)
押上駅 83.3 万/㎡(昨年同期比 +0.0 %)
押上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は83.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +0.0%( +0.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 37 件(1年前(2020年)に比べて +164.3%( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 15.5年から +9.1 %増)。平均専有面積は 47.8 ㎡ (昨年 41.4 ㎡から +15.5 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.1 % → 2021年 2.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.7 分 → 2021年 7.1 分、+24.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.4 % → 2021年 32.4 %)
青砥駅 48.1 万/㎡(昨年同期比 -45.2 %)
青砥駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -45.2%( -39.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 37 件(1年前(2020年)に比べて +825.0%( +33件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 8.3年から +180.8 %増)。平均専有面積は 58.5 ㎡ (昨年 43.8 ㎡から +33.7 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.3 年 → 2021年 23.2 年、+180.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 8.8 分 → 2021年 9.9 分、+13.4 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 13.5 %)
八広駅 64.4 万/㎡(昨年同期比 -14.4 %)
八広駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -14.4%( -10.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +140.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 12.7年から +73.2 %増)。平均専有面積は 48.8 ㎡ (昨年 42.0 ㎡から +16.1 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.7 年 → 2021年 21.9 年、+73.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.2 分 → 2021年 7.8 分、+49.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示