【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の都電荒川線 (三ノ輪橋駅～早稲田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は96.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +3.5％( +3.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 47 件(１年前(2020年)に比べて +27.0％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 19.4年から -9.3 ％減)。平均専有面積は 42.8 ㎡ (昨年 35.4 ㎡から +20.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。ほとんどの駅において下落した。小台駅、荒川車庫前駅、梶原駅、滝野川一丁目駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは梶原駅で昨年に比べ +65.9 ％、単価は 86.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(梶原駅、荒川車庫前駅)は +55.3 ％(単価 +29.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(熊野前駅、早稲田駅)は +0.5 ％(単価 +1.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 6.0 分 → 2021年 5.4 分、-11.0 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.4 ％ → 2021年 14.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 51.4 ％ → 2021年 36.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった早稲田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は109万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +3.2％( +3.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 30 件(１年前(2020年)に比べて +15.4％( +4件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +36.7％( +14.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 都電荒川線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三ノ輪橋駅 | 103万/㎡ (4.8年/60.0㎡) | - | - |
| 荒川一中前駅 | 36.4万/㎡ (39.8年/55.0㎡) | - | 72.0万/㎡ (28.8年/25.0㎡) |
| 荒川区役所前駅 | 72.0万/㎡ (29.8年/25.0㎡) | - | 53.5万/㎡ (27.8年/72.5㎡) |
| 荒川二丁目駅 | - | - | 55.7万/㎡ (18.8年/70.0㎡) |
| 荒川七丁目駅 | - | - | - |
| 町屋駅前駅 | - | - | - |
| 町屋二丁目駅 | - | 35.4万/㎡ (38.8年/65.0㎡) | - |
| 東尾久三丁目駅 | - | - | - |
| 熊野前駅 | 60.4万/㎡ (17.5年/67.5㎡) | 61.8万/㎡ (11.8年/55.0㎡) | 53.1万/㎡ (27.1年/48.3㎡) |
| 宮ノ前駅 | - | - | - |
| 小台駅 | 52.4万/㎡ (21.8年/70.0㎡) | 38.3万/㎡ (20.8年/60.0㎡) | - |
| 荒川遊園地前駅 | - | 54.0万/㎡ (35.8年/50.0㎡) | 42.0万/㎡ (34.8年/50.0㎡) |
| 荒川車庫前駅 | 79.3万/㎡ (12.3年/67.5㎡) | 54.8万/㎡ (19.8年/70.0㎡) | - |
| 梶原駅 | 86.5万/㎡ (15.8年/35.0㎡) | 52.2万/㎡ (29.3年/47.5㎡) | 46.7万/㎡ (20.8年/60.0㎡) |
| 栄町駅 | - | 106万/㎡ (3.8年/25.0㎡) | - |
| 飛鳥山駅 | - | - | - |
| 滝野川一丁目駅 | 87.5万/㎡ (15.8年/80.0㎡) | 66.7万/㎡ (20.8年/60.0㎡) | - |
| 西ケ原四丁目駅 | 87.5万/㎡ (4.8年/45.0㎡) | - | - |
| 新庚申塚駅 | - | - | - |
| 庚申塚駅 | - | - | - |
| 巣鴨新田駅 | - | - | - |
| 向原駅 | - | - | - |
| 都電雑司ケ谷駅 | - | - | - |
| 鬼子母神前駅 | - | - | - |
| 学習院下駅 | - | - | - |
| 面影橋駅 | - | - | - |
| 早稲田駅 | 109万/㎡ (18.0年/35.0㎡) | 106万/㎡ (18.6年/28.3㎡) | 96.4万/㎡ (17.9年/34.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
梶原駅 86.5 万/㎡(昨年同期比 +65.9 ％)
梶原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +65.9％( +34.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 29.3年から -46.2 ％減)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 47.5 ㎡から -26.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.3 年 → 2021年 15.8 年、-46.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 33.3 ％)
荒川車庫前駅 79.3 万/㎡(昨年同期比 +44.6 ％)
荒川車庫前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +44.6％( +24.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 12.3年(昨年 19.8年から -38.0 ％減)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -3.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 19.8 年 → 2021年 12.3 年、-38.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 4.5 分 → 2021年 3.5 分、-22.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
熊野前駅 60.4 万/㎡(昨年同期比 -2.3 ％)
熊野前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -2.3％( -1.4万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 11.8年から +48.9 ％増)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +22.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.8 年 → 2021年 17.5 年、+48.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.0 分 → 2021年 7.0 分、+133.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 75.0 ％)
早稲田駅 109.5 万/㎡(昨年同期比 +3.2 ％)
早稲田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は109万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +3.2％( +3.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 30 件(１年前(2020年)に比べて +15.4％( +4件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 18.6年から -3.1 ％減)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 28.3 ㎡から +23.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 34.6 ％ → 2021年 43.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 19.2 ％ → 2021年 13.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示