【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の相鉄・JR直通線 (新宿駅~西大井駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は128万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -2.6%( -3.4万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 154 件(1年前(2020年)に比べて +94.9%( +75件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 26.4年から -3.7 %減)。平均専有面積は 47.4 ㎡ (昨年 50.7 ㎡から -6.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。恵比寿駅、大崎駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大崎駅で昨年に比べ +18.9 %、単価は 131 万円/㎡となった。
上位 1 駅(大崎駅)は +18.9 %(単価 +20.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(渋谷駅)は -25.0 %(単価 -42.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 29.1 % → 2021年 40.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 24.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 24.7 % → 2021年 31.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 3.9 % → 2021年 1.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった恵比寿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は149万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +12.3%( +16.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 46 件(1年前(2020年)に比べて +91.7%( +22件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西大井駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -17.6%( -18.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
相鉄・JR直通線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新宿駅 | 91.3万/㎡ (34.6年/32.5㎡) | 101万/㎡ (36.8年/35.0㎡) | 91.7万/㎡ (40.9年/24.2㎡) |
渋谷駅 | 128万/㎡ (30.5年/37.6㎡) | 171万/㎡ (22.7年/52.6㎡) | 117万/㎡ (28.4年/30.3㎡) |
恵比寿駅 | 149万/㎡ (23.7年/51.4㎡) | 133万/㎡ (28.9年/51.5㎡) | 125万/㎡ (25.4年/41.5㎡) |
大崎駅 | 131万/㎡ (17.5年/60.1㎡) | 110万/㎡ (25.6年/53.8㎡) | 111万/㎡ (21.7年/51.1㎡) |
西大井駅 | 84.3万/㎡ (23.1年/55.0㎡) | 102万/㎡ (14.1年/43.3㎡) | 106万/㎡ (14.0年/25.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大崎駅 130.6 万/㎡(昨年同期比 +18.9 %)
大崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は131万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +18.9%( +20.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 39 件(1年前(2020年)に比べて +62.5%( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 25.6年から -31.7 %減)。平均専有面積は 60.1 ㎡ (昨年 53.8 ㎡から +11.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.6 年 → 2021年 17.5 年、-31.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 6.3 分 → 2021年 5.3 分、-16.0 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 45.8 % → 2021年 64.1 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 4.2 % → 2021年 2.6 %)
渋谷駅 128.2 万/㎡(昨年同期比 -25.0 %)
渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は128万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -25.0%( -42.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 43 件(1年前(2020年)に比べて +104.8%( +22件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 22.7年から +34.7 %増)。平均専有面積は 37.6 ㎡ (昨年 52.6 ㎡から -28.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.3 分 → 2021年 7.0 分、-16.0 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 30.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 22.7 年 → 2021年 30.5 年、+34.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 44.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.0 % → 2021年 18.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示