【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年4月〜6月期の東京りんかい線 (東雲駅~大崎駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は106万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +3.1%( +3.1万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 158 件(1年前(2021年)に比べて -9.7%( -17件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 16.0年から +11.1 %増)。平均専有面積は 57.8 ㎡ (昨年 58.9 ㎡から -1.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。天王洲アイル駅、大井町駅、大崎駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大井町駅で昨年に比べ +8.6 %、単価は 109 万円/㎡となった。
上位 1 駅(大井町駅)は +8.6 %(単価 +8.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(品川シーサイド駅)は -3.1 %(単価 -3.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.6 % → 2022年 15.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 54.3 % → 2022年 58.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 16.0 年 → 2022年 17.8 年、+11.1 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.5 % → 2022年 26.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は118万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +5.5%( +6.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 40 件(1年前(2021年)に比べて -28.6%( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東雲駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -0.3%( -0.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 20 件(1年前(2021年)に比べて +17.6%( +3件/㎡)と好調に推移しています。)。
東京りんかい線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
東雲駅 | 89.6万/㎡ (10.5年/55.8㎡) | 89.8万/㎡ (11.4年/45.6㎡) | 87.4万/㎡ (10.1年/57.5㎡) |
国際展示場駅 | - | - | - |
東京テレポート駅 | - | - | - |
天王洲アイル駅 | 107万/㎡ (15.2年/72.8㎡) | 102万/㎡ (13.9年/68.8㎡) | 92.7万/㎡ (14.5年/56.0㎡) |
品川シーサイド駅 | 96.4万/㎡ (15.8年/68.2㎡) | 99.5万/㎡ (7.3年/69.4㎡) | 110万/㎡ (2.6年/63.8㎡) |
大井町駅 | 109万/㎡ (18.8年/53.5㎡) | 100万/㎡ (19.6年/47.3㎡) | 118万/㎡ (12.9年/45.5㎡) |
大崎駅 | 118万/㎡ (23.0年/48.2㎡) | 112万/㎡ (19.9年/65.1㎡) | 112万/㎡ (20.6年/56.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大井町駅 108.8 万/㎡(昨年同期比 +8.6 %)
大井町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は109万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +8.6%( +8.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 47 件(1年前(2021年)に比べて -13.0%( -7件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 19.6年から -4.2 %減)。平均専有面積は 53.5 ㎡ (昨年 47.3 ㎡から +13.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.7 % → 2022年 8.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 % → 2022年 6.4 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 51.9 % → 2022年 44.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 29.6 % → 2022年 34.0 %)
品川シーサイド駅 96.4 万/㎡(昨年同期比 -3.1 %)
品川シーサイド駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は96.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -3.1%( -3.0万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 31 件(1年前(2021年)に比べて -11.4%( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 7.3年から +115.6 %増)。平均専有面積は 68.2 ㎡ (昨年 69.4 ㎡から -1.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.4 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 7.3 年 → 2022年 15.8 年、+115.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 3.7 分 → 2022年 4.9 分、+31.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.6 % → 2022年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示