【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2019年10月〜12月期の東京りんかい線 (東雲駅～大崎駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は101万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +3.2％( +3.1万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 47 件(１年前(2018年)に比べて -4.1％( -2件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 14.1年から +3.3 ％増)。平均専有面積は 49.7 ㎡ (昨年 50.5 ㎡から -1.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。天王洲アイル駅、品川シーサイド駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは品川シーサイド駅で昨年に比べ +36.5 ％、単価は 101 万円/㎡となった。
上位 1 駅(品川シーサイド駅)は +36.5 ％(単価 +27.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(大崎駅)は -8.8 ％(単価 -10.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 23.4 ％ → 2019年 14.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2018年 2.0 ％ → 2019年 2.1 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 23.4 ％ → 2019年 17.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 2.1 ％ → 2019年 4.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は111万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -8.8％( -10.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 9 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東雲駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +2.5％( +2.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2018年)に比べて +66.7％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東京りんかい線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東雲駅 | 87.6万/㎡ (7.0年/61.5㎡) | 85.4万/㎡ (5.9年/54.2㎡) | 91.5万/㎡ (6.8年/53.1㎡) |
| 国際展示場駅 | - | - | - |
| 東京テレポート駅 | - | - | - |
| 天王洲アイル駅 | 110万/㎡ (12.8年/40.0㎡) | 87.4万/㎡ (14.1年/45.8㎡) | 83.4万/㎡ (14.0年/56.7㎡) |
| 品川シーサイド駅 | 101万/㎡ (8.1年/52.5㎡) | 74.0万/㎡ (18.0年/54.2㎡) | 90.0万/㎡ (9.8年/40.0㎡) |
| 大井町駅 | 101万/㎡ (18.9年/44.3㎡) | 88.0万/㎡ (16.2年/43.5㎡) | 96.4万/㎡ (17.2年/34.0㎡) |
| 大崎駅 | 111万/㎡ (21.7年/51.1㎡) | 122万/㎡ (14.5年/54.7㎡) | 115万/㎡ (13.2年/52.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
品川シーサイド駅 101.0 万/㎡(昨年同期比 +36.5 ％)
品川シーサイド駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は101万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +36.5％( +27.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 8.1年(昨年 18.0年から -55.1 ％減)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 54.2 ㎡から -3.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 18.0 年 → 2019年 8.1 年、-55.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 4.8 分 → 2019年 3.3 分、-31.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 50.0 ％ → 2019年 100.0 ％)
大崎駅 110.8 万/㎡(昨年同期比 -8.8 ％)
大崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は111万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -8.8％( -10.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 9 件(１年前(2018年)に比べて -50.0％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 14.5年から +49.5 ％増)。平均専有面積は 51.1 ㎡ (昨年 54.7 ㎡から -6.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 14.5 年 → 2019年 21.7 年、+49.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 5.6 ％ → 2019年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示