【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2020年1月〜12月期の新交通ゆりかもめ (新橋駅～豊洲駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は97.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +7.2％( +6.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 287 件(１年前(2019年)に比べて +32.9％( +71件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.2年(昨年 15.8年から -3.7 ％減)。平均専有面積は 62.9 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から -2.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。新橋駅、日の出駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは日の出駅で昨年に比べ +41.5 ％、単価は 112 万円/㎡となった。
上位 2 駅(日の出駅、新橋駅)は +36.2 ％(単価 +35.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新豊洲駅、芝浦ふ頭駅)は -5.1 ％(単価 -5.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 31.9 ％ → 2020年 33.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.0 ％ → 2020年 6.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 9.9 ％ → 2020年 14.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 11.3 ％ → 2020年 6.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は158万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +30.9％( +37.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2019年)に比べて +8.3％( +1件/㎡)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった豊洲駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +5.3％( +4.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 149 件(１年前(2019年)に比べて +2.1％( +3件/㎡)と僅かに増加しています。)。
| 新交通ゆりかもめ | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新橋駅 | 158万/㎡ (27.6年/88.5㎡) | 121万/㎡ (28.5年/65.4㎡) | 162万/㎡ (32.4年/63.2㎡) |
| 汐留駅 | 156万/㎡ (18.5年/66.5㎡) | 148万/㎡ (19.2年/73.3㎡) | 134万/㎡ (17.7年/69.3㎡) |
| 竹芝駅 | 125万/㎡ (47.0年/10.0㎡) | 110万/㎡ (46.8年/10.0㎡) | 69.5万/㎡ (45.4年/10.0㎡) |
| 日の出駅 | 112万/㎡ (15.8年/45.5㎡) | 78.9万/㎡ (18.6年/60.0㎡) | 80.3万/㎡ (17.4年/55.8㎡) |
| 芝浦ふ頭駅 | 100万/㎡ (13.8年/36.7㎡) | 103万/㎡ (11.9年/30.4㎡) | 102万/㎡ (10.1年/30.7㎡) |
| お台場海浜公園駅 | 112万/㎡ (14.5年/73.0㎡) | 95.6万/㎡ (8.6年/63.0㎡) | 91.3万/㎡ (6.5年/70.7㎡) |
| 有明駅 | 118万/㎡ (1.6年/50.7㎡) | - | - |
| 有明テニスの森駅 | 88.9万/㎡ (10.5年/62.6㎡) | 86.0万/㎡ (11.7年/62.0㎡) | 81.1万/㎡ (9.8年/67.0㎡) |
| 新豊洲駅 | 97.8万/㎡ (4.5年/69.4㎡) | 105万/㎡ (3.8年/57.5㎡) | 106万/㎡ (2.4年/77.5㎡) |
| 豊洲駅 | 87.3万/㎡ (16.7年/66.1㎡) | 82.9万/㎡ (15.7年/68.0㎡) | 85.6万/㎡ (12.9年/66.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
日の出駅 111.7 万/㎡(昨年同期比 +41.5 ％)
日の出駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は112万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +41.5％( +32.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2019年)に比べて +175.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 18.6年から -15.0 ％減)。平均専有面積は 45.5 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -24.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 18.6 年 → 2020年 15.8 年、-15.0 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 2.0 分 → 2020年 3.3 分、+63.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 45.5 ％)
新橋駅 158.1 万/㎡(昨年同期比 +30.9 ％)
新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は158万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて +30.9％( +37.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2019年)に比べて +8.3％( +1件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 28.5年から -3.4 ％減)。平均専有面積は 88.5 ㎡ (昨年 65.4 ㎡から +35.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 5.2 分 → 2020年 3.8 分、-28.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 46.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 36.4 ％ → 2020年 46.2 ％)
新豊洲駅 97.8 万/㎡(昨年同期比 -6.9 ％)
新豊洲駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は97.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -6.9％( -7.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて +300.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 4.5年(昨年 3.8年から +20.0 ％増)。平均専有面積は 69.4 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から +20.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 3.8 年 → 2020年 4.5 年、+20.0 ％と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
芝浦ふ頭駅 100.0 万/㎡(昨年同期比 -3.4 ％)
芝浦ふ頭駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は100万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2019年)に比べて -3.4％( -3.5万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 21 件(１年前(2019年)に比べて +50.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 11.9年から +15.6 ％増)。平均専有面積は 36.7 ㎡ (昨年 30.4 ㎡から +20.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 7.1 ％ → 2020年 19.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 11.9 年 → 2020年 13.8 年、+15.6 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示