【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期の近鉄名古屋線 (近鉄名古屋駅～近鉄弥富駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -6.3％( -1.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 67 件(１年前(2021年)に比べて +31.4％( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 24.8年から +10.7 ％増)。平均専有面積は 74.9 ㎡ (昨年 75.1 ㎡から -0.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。佐古木駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは佐古木駅で昨年に比べ +10.5 ％、単価は 18.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(佐古木駅、近鉄蟹江駅)は +6.8 ％(単価 +1.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(富吉駅、近鉄弥富駅)は -25.5 ％(単価 -5.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.8 ％ → 2022年 1.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 24.8 年 → 2022年 27.5 年、+10.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 7.7 分 → 2022年 8.8 分、+14.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 56.9 ％ → 2022年 75.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 ％ → 2022年 28.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった黄金駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -9.1％( -2.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて +25.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった富吉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -28.5％( -4.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -44.4％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄名古屋線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 近鉄名古屋駅 | - | - | 75.0万/㎡ (0年/20.0㎡) |
| 米野駅 | - | - | 47.7万/㎡ (18.0年/65.0㎡) |
| 黄金駅 | 23.5万/㎡ (29.4年/72.0㎡) | 25.8万/㎡ (23.9年/71.9㎡) | 26.9万/㎡ (25.4年/65.0㎡) |
| 烏森駅 | 23.2万/㎡ (27.0年/65.0㎡) | 26.7万/㎡ (23.1年/50.0㎡) | 24.0万/㎡ (30.8年/20.0㎡) |
| 近鉄八田駅 | - | - | 28.2万/㎡ (19.5年/85.0㎡) |
| 伏屋駅 | 20.0万/㎡ (28.9年/71.9㎡) | 20.0万/㎡ (23.8年/79.1㎡) | 22.0万/㎡ (19.5年/72.5㎡) |
| 戸田駅 | 18.6万/㎡ (26.6年/80.0㎡) | - | 20.0万/㎡ (25.8年/65.0㎡) |
| 近鉄蟹江駅 | 19.7万/㎡ (24.3年/79.6㎡) | 19.1万/㎡ (20.8年/89.2㎡) | 21.7万/㎡ (17.0年/80.0㎡) |
| 富吉駅 | 10.2万/㎡ (39.7年/71.0㎡) | 14.2万/㎡ (37.3年/68.9㎡) | 11.9万/㎡ (43.5年/72.5㎡) |
| 佐古木駅 | 18.0万/㎡ (24.5年/78.5㎡) | 16.3万/㎡ (25.3年/76.7㎡) | 10.0万/㎡ (27.8年/65.0㎡) |
| 近鉄弥富駅 | 22.4万/㎡ (24.6年/80.0㎡) | 28.9万/㎡ (13.9年/86.7㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
佐古木駅 18.0 万/㎡(昨年同期比 +10.5 ％)
佐古木駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +10.5％( +1.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて +66.7％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 25.3年から -3.3 ％減)。平均専有面積は 78.5 ㎡ (昨年 76.7 ㎡から +2.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
近鉄蟹江駅 19.7 万/㎡(昨年同期比 +3.1 ％)
近鉄蟹江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +3.1％( +0.6万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて +116.7％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 20.8年から +17.1 ％増)。平均専有面積は 79.6 ㎡ (昨年 89.2 ㎡から -10.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 58.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 20.8 年 → 2022年 24.3 年、+17.1 ％と増加)
富吉駅 10.2 万/㎡(昨年同期比 -28.5 ％)
富吉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -28.5％( -4.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -44.4％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.7年(昨年 37.3年から +6.4 ％増)。平均専有面積は 71.0 ㎡ (昨年 68.9 ㎡から +3.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 3.3 分 → 2022年 5.6 分、+68.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 75.0 ％)
近鉄弥富駅 22.4 万/㎡(昨年同期比 -22.5 ％)
近鉄弥富駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -22.5％( -6.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 13.9年から +76.5 ％増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 86.7 ㎡から -7.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 13.9 年 → 2022年 24.6 年、+76.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.5 分 → 2022年 9.2 分、+105.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示