【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期のJR山陽本線 (和木駅~下関駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +5.8%( +1.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 195 件(1年前(2020年)に比べて +84.0%( +89件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 21.9年から -1.9 %減)。平均専有面積は 74.2 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から +2.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。岩国駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは岩国駅で昨年に比べ +34.5 %、単価は 25.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(岩国駅、徳山駅)は +21.4 %(単価 +4.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(防府駅、長府駅)は -18.9 %(単価 -4.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.0 % → 2021年 11.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.3 % → 2021年 14.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.0 % → 2021年 7.3 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 5.7 % → 2021年 3.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新山口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +1.5%( +0.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 28 件(1年前(2020年)に比べて +180.0%( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった櫛ケ浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +5.0%( +0.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +500.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR山陽本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
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和木駅 | - | - | - |
岩国駅 | 25.8万/㎡ (19.5年/70.0㎡) | 19.2万/㎡ (23.1年/68.7㎡) | 22.0万/㎡ (21.1年/70.0㎡) |
柳井駅 | - | - | - |
光駅 | - | - | - |
下松駅 | 25.8万/㎡ (9.7年/75.8㎡) | - | - |
櫛ケ浜駅 | 12.1万/㎡ (27.9年/77.5㎡) | 11.5万/㎡ (23.3年/65.0㎡) | 17.3万/㎡ (26.0年/75.0㎡) |
徳山駅 | 19.8万/㎡ (26.2年/65.5㎡) | 18.3万/㎡ (22.6年/65.0㎡) | 17.8万/㎡ (26.2年/64.0㎡) |
新南陽駅 | 19.3万/㎡ (22.5年/70.7㎡) | - | - |
防府駅 | 21.7万/㎡ (18.8年/75.9㎡) | 27.4万/㎡ (11.8年/70.0㎡) | 18.9万/㎡ (20.3年/71.2㎡) |
新山口駅 | 26.5万/㎡ (13.4年/75.4㎡) | 26.1万/㎡ (14.0年/77.5㎡) | 24.3万/㎡ (11.7年/75.8㎡) |
宇部駅 | - | 27.5万/㎡ (9.0年/80.0㎡) | - |
厚狭駅 | - | - | - |
埴生駅 | - | - | - |
小月駅 | - | 15.3万/㎡ (0年/85.0㎡) | 15.0万/㎡ (19.5年/80.0㎡) |
長府駅 | 19.0万/㎡ (19.7年/77.0㎡) | 22.8万/㎡ (16.1年/75.8㎡) | 20.9万/㎡ (16.1年/73.0㎡) |
新下関駅 | 21.2万/㎡ (20.1年/77.8㎡) | 20.5万/㎡ (23.2年/76.6㎡) | 20.0万/㎡ (22.3年/73.8㎡) |
幡生駅 | 16.3万/㎡ (24.5年/84.7㎡) | 16.8万/㎡ (23.6年/78.9㎡) | 18.3万/㎡ (19.3年/77.0㎡) |
下関駅 | 15.2万/㎡ (27.1年/76.7㎡) | 15.9万/㎡ (26.1年/75.3㎡) | 20.7万/㎡ (21.5年/76.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
岩国駅 25.8 万/㎡(昨年同期比 +34.5 %)
岩国駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +34.5%( +6.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 23.1年から -15.4 %減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 68.7 ㎡から +1.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 23.1 年 → 2021年 19.5 年、-15.4 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.7 分 → 2021年 5.7 分、-26.9 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 40.0 %)
徳山駅 19.8 万/㎡(昨年同期比 +8.4 %)
徳山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +8.4%( +1.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 37 件(1年前(2020年)に比べて +48.0%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.2年(昨年 22.6年から +16.2 %増)。平均専有面積は 65.5 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +0.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.0 % → 2021年 11.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 % → 2021年 47.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 22.6 年 → 2021年 26.2 年、+16.2 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 4.0 % → 2021年 2.7 %)
防府駅 21.7 万/㎡(昨年同期比 -21.0 %)
防府駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -21.0%( -5.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて +433.3%( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 11.8年から +59.8 %増)。平均専有面積は 75.9 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +8.5 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.8 年 → 2021年 18.8 年、+59.8 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 25.0 %)
長府駅 19.0 万/㎡(昨年同期比 -16.8 %)
長府駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -16.8%( -3.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 16.1年から +22.1 %増)。平均専有面積は 77.0 ㎡ (昨年 75.8 ㎡から +1.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 26.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 16.1 年 → 2021年 19.7 年、+22.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 17.7 分 → 2021年 19.9 分、+12.8 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 66.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示