この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜12月期の富山地方鉄道不二越線 (稲荷町駅～南富山駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +21.4％( +3.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(１年前(2022年)に比べて -10.3％( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 27.3年から -12.9 ％減)。平均専有面積は 79.0 ㎡ (昨年 78.1 ㎡から +1.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。稲荷町駅、不二越駅、南富山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは不二越駅で昨年に比べ +77.5 ％、単価は 21.6 万円/㎡となった。
上位 1 駅(不二越駅)は +77.5 ％(単価 +9.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(栄町駅)は -5.7 ％(単価 -1.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 27.3 年 → 2023年 23.8 年、-12.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 14.2 分 → 2023年 11.8 分、-17.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.2 ％ → 2023年 38.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 79.3 ％ → 2023年 60.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 10.3 ％ → 2023年 3.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.9 ％ → 2023年 8.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大泉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +13.0％( +2.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -20.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった栄町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -5.7％( -1.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 富山地方鉄道不二越線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 稲荷町駅 | 22.4万/㎡ (26.0年/85.0㎡) | 17.8万/㎡ (28.5年/90.0㎡) | 19.4万/㎡ (31.6年/62.5㎡) |
| 栄町駅 | 17.9万/㎡ (26.0年/140㎡) | 18.9万/㎡ (25.4年/112㎡) | - |
| 不二越駅 | 21.6万/㎡ (22.3年/78.3㎡) | 12.2万/㎡ (29.5年/80.0㎡) | 20.1万/㎡ (22.4年/76.7㎡) |
| 大泉駅 | 25.1万/㎡ (22.1年/78.8㎡) | 22.2万/㎡ (21.5年/82.0㎡) | 15.9万/㎡ (28.0年/83.1㎡) |
| 南富山駅 | 22.1万/㎡ (24.3年/75.3㎡) | 18.0万/㎡ (29.0年/69.4㎡) | 17.4万/㎡ (27.0年/75.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
不二越駅 21.6 万/㎡(昨年同期比 +77.5 ％)
不二越駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +77.5％( +9.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 29.5年から -24.6 ％減)。平均専有面積は 78.3 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -2.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 29.5 年 → 2023年 22.3 年、-24.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 14.0 分 → 2023年 4.3 分、-69.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
栄町駅 17.9 万/㎡(昨年同期比 -5.7 ％)
栄町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -5.7％( -1.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 25.4年から +2.3 ％増)。平均専有面積は 140.0 ㎡ (昨年 111.7 ㎡から +25.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 1.7 分 → 2023年 2.0 分、+20.0 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示