【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR片町線 (長尾駅～京橋駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -0.3％( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 119 件(１年前(2023年)に比べて -49.4％( -116件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.1年(昨年 27.3年から +10.4 ％増)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 66.9 ㎡から +0.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。藤阪駅、寝屋川公園駅、四条畷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは寝屋川公園駅で昨年に比べ +54.9 ％、単価は 26.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(寝屋川公園駅、藤阪駅)は +48.6 ％(単価 +6.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(放出駅、鴻池新田駅)は -14.7 ％(単価 -6.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.3 ％ → 2024年 39.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.0 ％ → 2024年 3.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 27.3 年 → 2024年 30.1 年、+10.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.6 ％ → 2024年 35.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 ％ → 2024年 14.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -3.7％( -2.0万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 30 件(１年前(2023年)に比べて -43.4％( -23件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった藤阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +42.3％( +3.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -22.2％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR片町線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長尾駅 | 18.4万/㎡ (33.5年/71.7㎡) | 18.9万/㎡ (38.8年/66.5㎡) | 18.2万/㎡ (33.9年/70.2㎡) |
| 藤阪駅 | 10.1万/㎡ (46.0年/71.4㎡) | 7.1万/㎡ (48.7年/72.8㎡) | 8.8万/㎡ (48.1年/76.8㎡) |
| 津田駅 | - | 30.7万/㎡ (10.0年/78.3㎡) | 23.1万/㎡ (26.0年/73.3㎡) |
| 河内磐船駅 | - | 23.2万/㎡ (23.0年/95.0㎡) | - |
| 星田駅 | 20.3万/㎡ (36.9年/76.7㎡) | 23.0万/㎡ (28.4年/73.3㎡) | 26.2万/㎡ (25.4年/74.3㎡) |
| 寝屋川公園駅 | 26.9万/㎡ (28.8年/70.0㎡) | 17.3万/㎡ (33.1年/80.6㎡) | 17.8万/㎡ (36.8年/72.5㎡) |
| 忍ケ丘駅 | 26.2万/㎡ (23.5年/67.0㎡) | 26.0万/㎡ (22.3年/69.3㎡) | 30.0万/㎡ (17.3年/72.5㎡) |
| 四条畷駅 | 34.3万/㎡ (23.0年/70.0㎡) | 27.9万/㎡ (30.4年/58.3㎡) | - |
| 野崎駅 | - | 27.5万/㎡ (29.0年/80.0㎡) | 31.0万/㎡ (17.0年/62.5㎡) |
| 住道駅 | 24.5万/㎡ (36.3年/68.4㎡) | 28.3万/㎡ (27.2年/68.9㎡) | 29.2万/㎡ (30.4年/71.6㎡) |
| 鴻池新田駅 | 32.1万/㎡ (24.4年/67.9㎡) | 37.3万/㎡ (19.8年/73.3㎡) | 29.6万/㎡ (28.2年/72.7㎡) |
| 徳庵駅 | 32.8万/㎡ (29.8年/71.0㎡) | 27.7万/㎡ (34.2年/63.3㎡) | 27.8万/㎡ (31.3年/69.2㎡) |
| 放出駅 | 38.8万/㎡ (28.1年/66.1㎡) | 45.8万/㎡ (24.8年/78.8㎡) | 56.9万/㎡ (19.7年/41.1㎡) |
| 鴫野駅 | 48.4万/㎡ (22.1年/70.0㎡) | 45.4万/㎡ (21.5年/71.2㎡) | 41.7万/㎡ (24.5年/66.5㎡) |
| 京橋駅 | 52.3万/㎡ (27.8年/59.0㎡) | 54.3万/㎡ (22.2年/48.9㎡) | 45.7万/㎡ (25.9年/68.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
寝屋川公園駅 26.9 万/㎡(昨年同期比 +54.9 ％)
寝屋川公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +54.9％( +9.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -70.6％( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 33.1年から -13.0 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 80.6 ㎡から -13.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 33.1 年 → 2024年 28.8 年、-13.0 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.9 分 → 2024年 6.2 分、-43.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.5 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 40.0 ％)
藤阪駅 10.1 万/㎡(昨年同期比 +42.3 ％)
藤阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +42.3％( +3.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -22.2％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.0年(昨年 48.7年から -5.5 ％減)。平均専有面積は 71.4 ㎡ (昨年 72.8 ㎡から -1.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 85.7 ％)
放出駅 38.8 万/㎡(昨年同期比 -15.4 ％)
放出駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -15.4％( -7.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -69.0％( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 24.8年から +13.2 ％増)。平均専有面積は 66.1 ㎡ (昨年 78.8 ㎡から -16.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.9 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.8 年 → 2024年 28.1 年、+13.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.2 分 → 2024年 8.4 分、+100.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.6 ％ → 2024年 44.4 ％)
鴻池新田駅 32.1 万/㎡(昨年同期比 -14.0 ％)
鴻池新田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -14.0％( -5.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -41.7％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 19.8年から +23.2 ％増)。平均専有面積は 67.9 ㎡ (昨年 73.3 ㎡から -7.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.8 年 → 2024年 24.4 年、+23.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.5 分 → 2024年 9.3 分、+68.8 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 83.3 ％ → 2024年 28.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示