【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年10月〜12月期のJR片町線 (長尾駅～京橋駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +5.5％( +1.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 109 件(１年前(2021年)に比べて -13.5％( -17件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 25.4年から +7.3 ％増)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から -0.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。藤阪駅、星田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは星田駅で昨年に比べ +48.8 ％、単価は 25.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(星田駅、藤阪駅)は +41.5 ％(単価 +6.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(長尾駅、鴻池新田駅)は -26.5 ％(単価 -8.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.6 ％ → 2022年 4.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.5 ％ → 2022年 11.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 32.8 ％ → 2022年 43.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.2 ％ → 2022年 16.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -8.5％( -4.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 26 件(１年前(2021年)に比べて +18.2％( +4件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった藤阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +34.3％( +4.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR片町線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長尾駅 | 21.1万/㎡ (31.5年/75.0㎡) | 33.0万/㎡ (19.8年/71.4㎡) | 23.3万/㎡ (27.4年/62.5㎡) |
| 藤阪駅 | 18.5万/㎡ (40.1年/78.3㎡) | 13.8万/㎡ (39.3年/77.5㎡) | 8.7万/㎡ (45.1年/71.7㎡) |
| 津田駅 | 26.2万/㎡ (26.8年/65.0㎡) | 28.5万/㎡ (18.6年/80.0㎡) | 10.2万/㎡ (25.8年/60.0㎡) |
| 河内磐船駅 | - | - | 43.1万/㎡ (5.8年/65.0㎡) |
| 星田駅 | 25.1万/㎡ (28.8年/73.6㎡) | 16.9万/㎡ (35.9年/65.9㎡) | 11.7万/㎡ (35.8年/65.0㎡) |
| 寝屋川公園駅 | 18.8万/㎡ (39.4年/72.5㎡) | 20.5万/㎡ (27.9年/71.1㎡) | 15.8万/㎡ (31.3年/61.2㎡) |
| 忍ケ丘駅 | 27.1万/㎡ (20.4年/68.3㎡) | 28.1万/㎡ (19.6年/71.7㎡) | 35.4万/㎡ (12.8年/65.0㎡) |
| 四条畷駅 | 39.0万/㎡ (21.8年/66.7㎡) | 35.7万/㎡ (20.8年/70.0㎡) | - |
| 野崎駅 | 32.6万/㎡ (18.8年/67.5㎡) | - | - |
| 住道駅 | 29.4万/㎡ (28.7年/68.9㎡) | 30.1万/㎡ (25.5年/70.4㎡) | 27.6万/㎡ (29.2年/64.1㎡) |
| 鴻池新田駅 | 27.9万/㎡ (30.5年/78.1㎡) | 33.6万/㎡ (18.8年/66.2㎡) | 42.0万/㎡ (14.8年/75.0㎡) |
| 徳庵駅 | 26.1万/㎡ (36.8年/66.7㎡) | 30.3万/㎡ (26.3年/57.5㎡) | 36.0万/㎡ (17.4年/63.3㎡) |
| 放出駅 | 46.8万/㎡ (22.4年/67.3㎡) | 39.2万/㎡ (29.1年/61.5㎡) | 32.2万/㎡ (33.9年/64.3㎡) |
| 鴫野駅 | 39.1万/㎡ (26.2年/69.2㎡) | 38.5万/㎡ (27.8年/73.6㎡) | 38.1万/㎡ (32.0年/66.2㎡) |
| 京橋駅 | 47.4万/㎡ (27.1年/54.8㎡) | 51.8万/㎡ (19.9年/54.5㎡) | 62.2万/㎡ (21.6年/42.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
星田駅 25.1 万/㎡(昨年同期比 +48.8 ％)
星田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +48.8％( +8.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2021年)に比べて -36.4％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 35.9年から -19.8 ％減)。平均専有面積は 73.6 ㎡ (昨年 65.9 ㎡から +11.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 35.9 年 → 2022年 28.8 年、-19.8 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 54.5 ％ → 2022年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 11.4 分 → 2022年 13.1 分、+15.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 45.5 ％ → 2022年 57.1 ％)
藤阪駅 18.5 万/㎡(昨年同期比 +34.3 ％)
藤阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +34.3％( +4.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.1年(昨年 39.3年から +2.1 ％増)。平均専有面積は 78.3 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から +1.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 33.3 ％)
長尾駅 21.1 万/㎡(昨年同期比 -36.0 ％)
長尾駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -36.0％( -11.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -42.9％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 19.8年から +59.5 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 71.4 ㎡から +5.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 19.8 年 → 2022年 31.5 年、+59.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 12.1 分 → 2022年 21.0 分、+72.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 71.4 ％ → 2022年 75.0 ％)
鴻池新田駅 27.9 万/㎡(昨年同期比 -17.1 ％)
鴻池新田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -17.1％( -5.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 18.8年から +61.9 ％増)。平均専有面積は 78.1 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から +17.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 18.8 年 → 2022年 30.5 年、+61.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示