【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期のJR大阪環状線 (大阪駅~天満駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +8.3%( +4.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 299 件(1年前(2020年)に比べて +167.0%( +187件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 19.7年から +5.9 %増)。平均専有面積は 58.1 ㎡ (昨年 53.5 ㎡から +8.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。天王寺駅、寺田町駅、玉造駅、桜ノ宮駅、天満駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大阪駅で昨年に比べ +157.7 %、単価は 111 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大阪駅、玉造駅)は +112.1 %(単価 +45.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(桃谷駅、今宮駅)は -31.7 %(単価 -24.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 7.2 分 → 2021年 6.0 分、-16.6 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.0 % → 2021年 12.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 29.5 % → 2021年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 18.8 % → 2021年 9.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 29.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は111万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +157.7%( +67.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった京橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +2.8%( +1.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 31 件(1年前(2020年)に比べて +138.5%( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR大阪環状線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大阪駅 | 111万/㎡ (21.0年/64.7㎡) | 42.9万/㎡ (37.5年/96.2㎡) | 65.0万/㎡ (16.3年/20.0㎡) |
福島駅 | 67.4万/㎡ (16.0年/58.8㎡) | 65.3万/㎡ (15.9年/37.3㎡) | 72.1万/㎡ (12.4年/41.6㎡) |
野田駅 | 53.1万/㎡ (20.7年/60.7㎡) | 53.9万/㎡ (13.8年/55.8㎡) | 65.4万/㎡ (12.5年/37.3㎡) |
西九条駅 | 57.1万/㎡ (15.0年/55.4㎡) | 51.8万/㎡ (13.1年/69.0㎡) | 53.4万/㎡ (13.3年/73.3㎡) |
弁天町駅 | 53.9万/㎡ (19.8年/52.7㎡) | 61.5万/㎡ (11.5年/42.6㎡) | 48.1万/㎡ (13.8年/50.0㎡) |
大正駅 | 43.8万/㎡ (23.8年/50.5㎡) | 38.2万/㎡ (23.9年/57.0㎡) | 32.6万/㎡ (22.9年/64.0㎡) |
芦原橋駅 | - | 92.5万/㎡ (2.3年/20.0㎡) | 75.0万/㎡ (1.3年/20.0㎡) |
今宮駅 | 62.2万/㎡ (13.6年/22.5㎡) | 80.0万/㎡ (0.25年/23.3㎡) | - |
新今宮駅 | - | - | - |
天王寺駅 | 62.0万/㎡ (21.0年/73.4㎡) | 48.2万/㎡ (25.3年/61.7㎡) | 42.8万/㎡ (28.0年/68.8㎡) |
寺田町駅 | 49.0万/㎡ (19.3年/61.5㎡) | 35.7万/㎡ (34.4年/59.2㎡) | 43.7万/㎡ (25.3年/52.5㎡) |
桃谷駅 | 44.7万/㎡ (22.5年/62.5㎡) | 76.2万/㎡ (6.6年/46.7㎡) | 47.9万/㎡ (19.5年/72.5㎡) |
鶴橋駅 | 46.4万/㎡ (27.7年/51.4㎡) | 56.1万/㎡ (23.4年/49.3㎡) | 46.4万/㎡ (21.6年/63.3㎡) |
玉造駅 | 58.2万/㎡ (16.8年/66.0㎡) | 34.9万/㎡ (31.3年/57.5㎡) | 60.7万/㎡ (12.8年/55.0㎡) |
森ノ宮駅 | 57.4万/㎡ (19.6年/47.1㎡) | 56.2万/㎡ (12.9年/49.2㎡) | 48.4万/㎡ (18.1年/35.0㎡) |
大阪城公園駅 | - | - | 33.3万/㎡ (29.3年/57.5㎡) |
京橋駅 | 43.6万/㎡ (28.7年/60.0㎡) | 42.4万/㎡ (27.2年/62.7㎡) | 53.5万/㎡ (18.6年/51.2㎡) |
桜ノ宮駅 | 68.7万/㎡ (14.8年/52.9㎡) | 47.3万/㎡ (21.3年/69.2㎡) | 53.4万/㎡ (18.1年/55.0㎡) |
天満駅 | 49.9万/㎡ (29.5年/61.8㎡) | 40.3万/㎡ (41.3年/68.8㎡) | 75.0万/㎡ (11.3年/20.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大阪駅 110.7 万/㎡(昨年同期比 +157.7 %)
大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は111万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +157.7%( +67.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 37.5年から -44.0 %減)。平均専有面積は 64.7 ㎡ (昨年 96.2 ㎡から -32.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 37.5 年 → 2021年 21.0 年、-44.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 7.8 分 → 2021年 6.5 分、-16.1 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 31.2 %)
玉造駅 58.2 万/㎡(昨年同期比 +66.5 %)
玉造駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +66.5%( +23.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(1年前(2020年)に比べて +900.0%( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 31.3年から -46.3 %減)。平均専有面積は 66.0 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から +14.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 31.3 年 → 2021年 16.8 年、-46.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 8.0 分 → 2021年 3.6 分、-55.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 21.1 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 35.0 %)
桃谷駅 44.7 万/㎡(昨年同期比 -41.3 %)
桃谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -41.3%( -31.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 6.6年から +241.7 %増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 46.7 ㎡から +33.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 6.6 年 → 2021年 22.5 年、+241.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.7 分 → 2021年 7.6 分、+106.8 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 8.3 %)
今宮駅 62.2 万/㎡(昨年同期比 -22.2 %)
今宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -22.2%( -17.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.6年(昨年 0.3年から +5293.8 %増)。平均専有面積は 22.5 ㎡ (昨年 23.3 ㎡から -3.6 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.3 年 → 2021年 13.6 年、+5293.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.0 分 → 2021年 3.8 分、+25.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 25.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示