【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期の阪神本線 (千船駅～大阪梅田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +23.3％( +12.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 97 件(１年前(2021年)に比べて -1.0％( -1件/㎡)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 19.7年から -10.3 ％減)。平均専有面積は 58.1 ㎡ (昨年 62.6 ㎡から -7.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。姫島駅、福島駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは姫島駅で昨年に比べ +36.1 ％、単価は 60.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(姫島駅、福島駅)は +33.0 ％(単価 +17.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(千船駅、野田駅)は -1.7 ％(単価 -0.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 19.7 年 → 2022年 17.7 年、-10.3 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.3 ％ → 2022年 17.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.2 ％ → 2022年 8.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 35.1 ％ → 2022年 37.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 25.5 ％ → 2022年 24.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大阪梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +19.4％( +14.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +20.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった千船駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -3.5％( -0.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて -27.8％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪神本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千船駅 | 24.9万/㎡ (32.4年/62.7㎡) | 25.8万/㎡ (29.2年/64.7㎡) | 22.4万/㎡ (30.6年/62.1㎡) |
| 姫島駅 | 60.0万/㎡ (15.0年/39.4㎡) | 44.0万/㎡ (17.5年/47.7㎡) | 61.9万/㎡ (10.8年/30.0㎡) |
| 淀川駅 | 44.4万/㎡ (21.3年/51.7㎡) | 41.5万/㎡ (23.5年/57.5㎡) | 47.2万/㎡ (25.0年/40.0㎡) |
| 野田駅 | 59.8万/㎡ (19.0年/57.2㎡) | 59.7万/㎡ (15.6年/67.2㎡) | 54.0万/㎡ (17.6年/55.0㎡) |
| 福島駅 | 85.7万/㎡ (12.6年/63.2㎡) | 66.0万/㎡ (18.6年/62.4㎡) | 67.0万/㎡ (12.9年/52.3㎡) |
| 大阪梅田駅 | 90.8万/㎡ (15.7年/46.7㎡) | 76.1万/㎡ (17.6年/67.0㎡) | 78.5万/㎡ (25.3年/60.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
姫島駅 60.0 万/㎡(昨年同期比 +36.1 ％)
姫島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +36.1％( +15.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて -27.3％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 17.5年から -14.1 ％減)。平均専有面積は 39.4 ㎡ (昨年 47.7 ㎡から -17.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 17.5 年 → 2022年 15.0 年、-14.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 6.9 分 → 2022年 3.9 分、-43.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.3 ％ → 2022年 75.0 ％)
福島駅 85.7 万/㎡(昨年同期比 +29.8 ％)
福島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は85.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +29.8％( +19.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 40 件(１年前(2021年)に比べて +8.1％( +3件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 12.6年(昨年 18.6年から -32.3 ％減)。平均専有面積は 63.2 ㎡ (昨年 62.4 ㎡から +1.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 18.6 年 → 2022年 12.6 年、-32.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.2 ％ → 2022年 30.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.7 ％ → 2022年 5.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.9 ％ → 2022年 30.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 27.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
千船駅 24.9 万/㎡(昨年同期比 -3.5 ％)
千船駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -3.5％( -0.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて -27.8％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.4年(昨年 29.2年から +11.0 ％増)。平均専有面積は 62.7 ㎡ (昨年 64.7 ㎡から -3.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 29.2 年 → 2022年 32.4 年、+11.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 72.2 ％ → 2022年 84.6 ％)
野田駅 59.8 万/㎡(昨年同期比 +0.1 ％)
野田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +0.1％( +0.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 27 件(１年前(2021年)に比べて +8.0％( +2件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 15.6年から +22.5 ％増)。平均専有面積は 57.2 ㎡ (昨年 67.2 ㎡から -14.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.3 ％ → 2022年 22.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.6 年 → 2022年 19.0 年、+22.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.2 ％ → 2022年 14.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 29.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示