【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期の阪神なんば線 (出来島駅～大阪難波駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +9.4％( +4.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 85 件(１年前(2021年)に比べて +28.8％( +19件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 22.5年から +0.2 ％増)。平均専有面積は 50.9 ㎡ (昨年 60.1 ㎡から -15.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。千鳥橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは千鳥橋駅で昨年に比べ +28.8 ％、単価は 32.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(千鳥橋駅、桜川駅)は +20.6 ％(単価 +6.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(伝法駅、九条駅)は -9.8 ％(単価 -4.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 43.9 ％ → 2022年 28.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.2 ％ → 2022年 21.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 47.0 ％ → 2022年 37.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.6 ％ → 2022年 17.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桜川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +12.3％( +6.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 26 件(１年前(2021年)に比べて +4.0％( +1件/㎡)と小幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伝法駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -12.2％( -3.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪神なんば線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 出来島駅 | 26.7万/㎡ (33.4年/66.0㎡) | 25.1万/㎡ (32.0年/63.3㎡) | - |
| 福駅 | 31.2万/㎡ (23.7年/67.1㎡) | 28.5万/㎡ (23.0年/60.0㎡) | 26.0万/㎡ (31.0年/50.0㎡) |
| 伝法駅 | 26.1万/㎡ (33.8年/61.2㎡) | 29.7万/㎡ (26.0年/66.2㎡) | 21.4万/㎡ (26.5年/62.5㎡) |
| 千鳥橋駅 | 32.0万/㎡ (33.5年/57.5㎡) | 24.9万/㎡ (33.0年/55.7㎡) | 24.5万/㎡ (29.5年/57.5㎡) |
| 西九条駅 | 44.7万/㎡ (21.6年/53.4㎡) | 45.0万/㎡ (16.2年/77.2㎡) | 45.0万/㎡ (13.3年/63.3㎡) |
| 九条駅 | 54.6万/㎡ (16.5年/46.3㎡) | 59.0万/㎡ (12.2年/55.5㎡) | 72.5万/㎡ (6.4年/32.9㎡) |
| ドーム前駅 | - | - | - |
| 桜川駅 | 57.1万/㎡ (22.2年/43.5㎡) | 50.8万/㎡ (23.5年/54.6㎡) | 57.8万/㎡ (19.6年/46.9㎡) |
| 大阪難波駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
千鳥橋駅 32.0 万/㎡(昨年同期比 +28.8 ％)
千鳥橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +28.8％( +7.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -42.9％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 33.0年から +1.5 ％増)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 55.7 ㎡から +3.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
桜川駅 57.1 万/㎡(昨年同期比 +12.3 ％)
桜川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +12.3％( +6.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 26 件(１年前(2021年)に比べて +4.0％( +1件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 23.5年から -5.3 ％減)。平均専有面積は 43.5 ㎡ (昨年 54.6 ㎡から -20.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.0 ％ → 2022年 34.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 34.6 ％)
伝法駅 26.1 万/㎡(昨年同期比 -12.2 ％)
伝法駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -12.2％( -3.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 26.0年から +29.8 ％増)。平均専有面積は 61.2 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から -7.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 26.0 年 → 2022年 33.8 年、+29.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 9.5 分 → 2022年 13.5 分、+42.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 87.5 ％ → 2022年 100.0 ％)
九条駅 54.6 万/㎡(昨年同期比 -7.4 ％)
九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -7.4％( -4.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(１年前(2021年)に比べて +130.0％( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 12.2年から +35.2 ％増)。平均専有面積は 46.3 ㎡ (昨年 55.5 ㎡から -16.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.0 ％ → 2022年 22.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 12.2 年 → 2022年 16.5 年、+35.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 60.0 ％ → 2022年 9.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示