【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年10月〜12月期の近鉄奈良線 (大阪難波駅～石切駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +6.4％( +2.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 119 件(１年前(2021年)に比べて -17.9％( -26件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 26.8年から +0.6 ％増)。平均専有面積は 69.4 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +6.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。河内小阪駅、瓢箪山駅、石切駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは瓢箪山駅で昨年に比べ +66.2 ％、単価は 48.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(瓢箪山駅、石切駅)は +63.5 ％(単価 +13.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(河内永和駅、河内花園駅)は -44.5 ％(単価 -13.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 47.2 ％ → 2022年 37.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.4 ％ → 2022年 3.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 19.6 ％ → 2022年 14.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.4 ％ → 2022年 21.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大阪上本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -2.6％( -1.6万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 25 件(１年前(2021年)に比べて -28.6％( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった河内花園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -26.3％( -4.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄奈良線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪難波駅 | - | - | - |
| 近鉄日本橋駅 | 82.0万/㎡ (6.8年/23.3㎡) | - | - |
| 大阪上本町駅 | 61.3万/㎡ (23.8年/87.4㎡) | 62.9万/㎡ (22.1年/68.9㎡) | 51.6万/㎡ (25.1年/60.0㎡) |
| 鶴橋駅 | 49.4万/㎡ (22.4年/66.8㎡) | 54.6万/㎡ (21.8年/53.6㎡) | 36.3万/㎡ (30.3年/60.0㎡) |
| 今里駅 | 36.1万/㎡ (28.8年/58.3㎡) | 39.7万/㎡ (27.2年/53.0㎡) | 27.6万/㎡ (31.9年/56.9㎡) |
| 布施駅 | 38.7万/㎡ (17.6年/67.0㎡) | 44.4万/㎡ (19.3年/54.0㎡) | 27.7万/㎡ (32.8年/15.0㎡) |
| 河内永和駅 | 13.0万/㎡ (43.8年/52.5㎡) | 34.8万/㎡ (25.2年/72.0㎡) | - |
| 河内小阪駅 | 29.1万/㎡ (36.0年/65.0㎡) | 21.0万/㎡ (38.9年/66.9㎡) | 30.7万/㎡ (22.8年/61.2㎡) |
| 八戸ノ里駅 | 24.7万/㎡ (35.7年/74.0㎡) | 30.8万/㎡ (28.8年/67.1㎡) | 20.8万/㎡ (29.6年/65.6㎡) |
| 若江岩田駅 | 24.5万/㎡ (33.0年/68.7㎡) | 21.4万/㎡ (34.3年/69.3㎡) | 26.4万/㎡ (26.5年/65.0㎡) |
| 河内花園駅 | 12.8万/㎡ (40.3年/75.0㎡) | 17.3万/㎡ (36.8年/71.7㎡) | - |
| 東花園駅 | - | 49.2万/㎡ (9.3年/65.0㎡) | - |
| 瓢箪山駅 | 48.1万/㎡ (15.8年/68.3㎡) | 29.0万/㎡ (20.6年/61.7㎡) | 34.7万/㎡ (11.8年/75.0㎡) |
| 枚岡駅 | 23.5万/㎡ (24.1年/61.7㎡) | 20.6万/㎡ (23.6年/66.0㎡) | 25.7万/㎡ (22.3年/67.5㎡) |
| 額田駅 | 20.0万/㎡ (28.8年/55.0㎡) | 18.2万/㎡ (28.1年/66.7㎡) | - |
| 石切駅 | 22.5万/㎡ (25.0年/70.0㎡) | 14.0万/㎡ (36.7年/66.2㎡) | 18.5万/㎡ (28.8年/73.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
瓢箪山駅 48.1 万/㎡(昨年同期比 +66.2 ％)
瓢箪山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +66.2％( +19.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 20.6年から -23.5 ％減)。平均専有面積は 68.3 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から +10.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 20.6 年 → 2022年 15.8 年、-23.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 12.7 分 → 2022年 6.7 分、-47.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 66.7 ％)
石切駅 22.5 万/㎡(昨年同期比 +60.8 ％)
石切駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +60.8％( +8.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 36.7年から -31.7 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から +5.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 36.7 年 → 2022年 25.0 年、-31.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 87.5 ％ → 2022年 75.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.5 分 → 2022年 7.2 分、+61.1 ％と大きく増加)
河内永和駅 13.0 万/㎡(昨年同期比 -62.7 ％)
河内永和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -62.7％( -21.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -60.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.8年(昨年 25.2年から +73.9 ％増)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 72.0 ㎡から -27.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.2 年 → 2022年 43.8 年、+73.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
河内花園駅 12.8 万/㎡(昨年同期比 -26.3 ％)
河内花園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -26.3％( -4.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.3年(昨年 36.8年から +9.5 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から +4.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示