【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期の近鉄南大阪線 (大阪阿部野橋駅～古市駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +7.3％( +2.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 67 件(１年前(2021年)に比べて +3.1％( +2件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 26.3年から -2.2 ％減)。平均専有面積は 65.6 ㎡ (昨年 67.6 ㎡から -3.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。河内松原駅、道明寺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは道明寺駅で昨年に比べ +58.3 ％、単価は 17.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(道明寺駅、河内松原駅)は +47.7 ％(単価 +7.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(今川駅、土師ノ里駅)は -33.3 ％(単価 -9.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 67.7 ％ → 2022年 58.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 32.3 ％ → 2022年 33.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 12.9 ％ → 2022年 7.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大阪阿部野橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -5.4％( -3.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高見ノ里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +11.9％( +1.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄南大阪線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪阿部野橋駅 | 57.4万/㎡ (24.5年/59.4㎡) | 60.6万/㎡ (21.7年/68.3㎡) | 56.1万/㎡ (16.5年/67.5㎡) |
| 河堀口駅 | 41.4万/㎡ (19.8年/36.0㎡) | 45.2万/㎡ (22.4年/54.3㎡) | 40.6万/㎡ (25.5年/72.5㎡) |
| 北田辺駅 | 38.8万/㎡ (25.8年/59.0㎡) | 34.4万/㎡ (26.0年/62.5㎡) | 28.3万/㎡ (22.5年/67.5㎡) |
| 今川駅 | 19.2万/㎡ (32.0年/65.0㎡) | 32.3万/㎡ (30.5年/65.0㎡) | - |
| 針中野駅 | 33.3万/㎡ (28.0年/60.0㎡) | 29.5万/㎡ (30.6年/49.0㎡) | 28.9万/㎡ (27.0年/52.5㎡) |
| 矢田駅 | - | - | - |
| 河内天美駅 | 19.7万/㎡ (30.1年/72.5㎡) | 24.3万/㎡ (27.5年/63.3㎡) | 25.0万/㎡ (20.8年/67.5㎡) |
| 布忍駅 | 17.1万/㎡ (29.0年/72.5㎡) | 16.0万/㎡ (30.0年/70.0㎡) | - |
| 高見ノ里駅 | 16.0万/㎡ (29.4年/74.0㎡) | 14.3万/㎡ (34.0年/75.0㎡) | - |
| 河内松原駅 | 33.1万/㎡ (13.9年/71.9㎡) | 24.2万/㎡ (25.0年/75.0㎡) | 30.7万/㎡ (21.0年/66.0㎡) |
| 恵我ノ荘駅 | 20.0万/㎡ (27.0年/80.0㎡) | - | - |
| 高鷲駅 | 18.4万/㎡ (29.0年/70.0㎡) | 24.1万/㎡ (22.0年/70.0㎡) | 29.3万/㎡ (19.0年/75.0㎡) |
| 藤井寺駅 | 22.9万/㎡ (28.2年/69.0㎡) | 23.6万/㎡ (24.5年/79.1㎡) | - |
| 土師ノ里駅 | 16.0万/㎡ (29.6年/64.0㎡) | 21.7万/㎡ (35.0年/60.0㎡) | - |
| 道明寺駅 | 17.6万/㎡ (26.5年/82.5㎡) | 11.1万/㎡ (31.4年/68.3㎡) | - |
| 古市駅 | - | 20.5万/㎡ (24.4年/65.0㎡) | 9.9万/㎡ (26.0年/70.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
道明寺駅 17.6 万/㎡(昨年同期比 +58.3 ％)
道明寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +58.3％( +6.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 31.4年から -15.4 ％減)。平均専有面積は 82.5 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から +20.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 31.4 年 → 2022年 26.5 年、-15.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 50.0 ％)
河内松原駅 33.1 万/㎡(昨年同期比 +37.0 ％)
河内松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +37.0％( +8.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて +60.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.9年(昨年 25.0年から -44.5 ％減)。平均専有面積は 71.9 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -4.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 25.0 年 → 2022年 13.9 年、-44.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
今川駅 19.2 万/㎡(昨年同期比 -40.5 ％)
今川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -40.5％( -13.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.0年(昨年 30.5年から +4.9 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.0 分 → 2022年 13.0 分、+62.5 ％と大きく増加)
土師ノ里駅 16.0 万/㎡(昨年同期比 -26.2 ％)
土師ノ里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -26.2％( -5.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて +400.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 35.0年から -15.4 ％減)。平均専有面積は 64.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +6.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 35.0 年 → 2022年 29.6 年、-15.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.0 分 → 2022年 8.4 分、+68.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示