【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期の大阪長堀鶴見緑地線 (大正駅～門真南駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +1.7％( +0.9万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 1145 件(１年前(2020年)に比べて +131.3％( +650件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 21.3年から -0.7 ％減)。平均専有面積は 56.7 ㎡ (昨年 50.8 ㎡から +11.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。心斎橋駅、門真南駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは門真南駅で昨年に比べ +58.8 ％、単価は 42.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(門真南駅、心斎橋駅)は +41.2 ％(単価 +13.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(京橋駅、長堀橋駅)は -8.3 ％(単価 -4.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.0 ％ → 2021年 25.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 34.0 ％ → 2021年 31.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.7 ％ → 2021年 13.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.5 ％ → 2021年 5.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西大橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +17.7％( +10.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 76 件(１年前(2020年)に比べて +533.3％( +64件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった横堤駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +5.7％( +2.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 58 件(１年前(2020年)に比べて +222.2％( +40件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 大阪長堀鶴見緑地線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大正駅 | 45.9万/㎡ (21.6年/49.8㎡) | 42.5万/㎡ (21.0年/51.9㎡) | 38.6万/㎡ (21.9年/56.7㎡) |
| ドーム前千代崎駅 | 56.9万/㎡ (21.6年/48.8㎡) | 49.0万/㎡ (22.9年/47.9㎡) | 37.6万/㎡ (27.2年/56.1㎡) |
| 西長堀駅 | 55.5万/㎡ (23.5年/56.8㎡) | 52.9万/㎡ (26.3年/51.3㎡) | 47.3万/㎡ (25.7年/54.2㎡) |
| 西大橋駅 | 68.4万/㎡ (16.6年/58.6㎡) | 58.1万/㎡ (22.4年/61.2㎡) | 72.1万/㎡ (12.5年/58.9㎡) |
| 心斎橋駅 | 63.0万/㎡ (20.1年/39.6㎡) | 50.9万/㎡ (30.9年/33.6㎡) | 63.5万/㎡ (15.0年/32.0㎡) |
| 長堀橋駅 | 65.4万/㎡ (14.9年/44.4㎡) | 71.1万/㎡ (11.9年/34.8㎡) | 65.6万/㎡ (12.0年/40.3㎡) |
| 松屋町駅 | 60.7万/㎡ (15.2年/45.2㎡) | 64.7万/㎡ (13.0年/41.4㎡) | 60.6万/㎡ (13.3年/56.3㎡) |
| 谷町六丁目駅 | 56.9万/㎡ (22.3年/56.2㎡) | 57.7万/㎡ (19.2年/45.0㎡) | 54.2万/㎡ (19.5年/44.6㎡) |
| 玉造駅 | 56.0万/㎡ (17.3年/62.4㎡) | 53.5万/㎡ (20.5年/61.0㎡) | 55.3万/㎡ (16.7年/57.3㎡) |
| 森ノ宮駅 | 60.6万/㎡ (15.4年/48.3㎡) | 63.3万/㎡ (13.6年/37.8㎡) | 59.5万/㎡ (14.2年/36.6㎡) |
| 大阪ビジネスパーク駅 | - | - | - |
| 京橋駅 | 43.6万/㎡ (28.0年/59.3㎡) | 47.6万/㎡ (25.1年/54.0㎡) | 45.1万/㎡ (22.6年/53.0㎡) |
| 蒲生四丁目駅 | 41.7万/㎡ (26.7年/65.6㎡) | 38.5万/㎡ (28.8年/59.3㎡) | 38.3万/㎡ (29.9年/61.6㎡) |
| 今福鶴見駅 | 39.3万/㎡ (27.2年/74.1㎡) | 37.7万/㎡ (27.5年/70.1㎡) | 35.2万/㎡ (23.6年/68.6㎡) |
| 横堤駅 | 36.9万/㎡ (24.9年/72.2㎡) | 34.9万/㎡ (26.7年/63.1㎡) | 34.8万/㎡ (22.6年/67.6㎡) |
| 鶴見緑地駅 | 41.6万/㎡ (20.3年/74.0㎡) | 38.7万/㎡ (24.0年/63.8㎡) | 39.2万/㎡ (22.9年/67.5㎡) |
| 門真南駅 | 42.0万/㎡ (7.8年/68.0㎡) | 26.4万/㎡ (23.0年/67.5㎡) | 41.6万/㎡ (3.6年/69.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
門真南駅 42.0 万/㎡(昨年同期比 +58.8 ％)
門真南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +58.8％( +15.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +150.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.8年(昨年 23.0年から -66.1 ％減)。平均専有面積は 68.0 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から +0.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.0 年 → 2021年 7.8 年、-66.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.0 分 → 2021年 1.0 分、-85.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
心斎橋駅 63.0 万/㎡(昨年同期比 +23.6 ％)
心斎橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +23.6％( +12.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 27 件(１年前(2020年)に比べて +285.7％( +20件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 30.9年から -34.8 ％減)。平均専有面積は 39.6 ㎡ (昨年 33.6 ㎡から +18.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 30.9 年 → 2021年 20.1 年、-34.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 71.4 ％ → 2021年 29.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.9 分 → 2021年 4.7 分、+21.9 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 71.4 ％ → 2021年 37.0 ％)
京橋駅 43.6 万/㎡(昨年同期比 -8.5 ％)
京橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -8.5％( -4.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 115 件(１年前(2020年)に比べて +71.6％( +48件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 25.1年から +11.8 ％増)。平均専有面積は 59.3 ㎡ (昨年 54.0 ㎡から +9.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.4 ％ → 2021年 17.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 25.1 年 → 2021年 28.0 年、+11.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 53.7 ％ → 2021年 56.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 11.9 ％ → 2021年 7.0 ％)
長堀橋駅 65.4 万/㎡(昨年同期比 -8.0 ％)
長堀橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -8.0％( -5.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 82 件(１年前(2020年)に比べて +105.0％( +42件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.9年(昨年 11.9年から +25.2 ％増)。平均専有面積は 44.4 ㎡ (昨年 34.8 ㎡から +27.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 32.5 ％ → 2021年 47.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.9 年 → 2021年 14.9 年、+25.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 67.5 ％ → 2021年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示