【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の大阪四つ橋線 (西梅田駅～住之江公園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +13.5％( +8.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 124 件(１年前(2023年)に比べて -37.1％( -73件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 21.4年から +1.1 ％増)。平均専有面積は 55.6 ㎡ (昨年 52.7 ㎡から +5.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。肥後橋駅、本町駅、岸里駅、北加賀屋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岸里駅で昨年に比べ +90.8 ％、単価は 43.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(岸里駅、北加賀屋駅)は +67.4 ％(単価 +16.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西梅田駅、四ツ橋駅)は -25.4 ％(単価 -31.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 ％ → 2024年 10.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.5 ％ → 2024年 42.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.1 ％ → 2024年 29.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.7 ％ → 2024年 5.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は94.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -32.3％( -45.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +150.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった花園町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -13.4％( -3.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 大阪四つ橋線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西梅田駅 | 94.8万/㎡ (22.4年/55.0㎡) | 140万/㎡ (10.0年/60.0㎡) | 134万/㎡ (9.0年/57.2㎡) |
| 肥後橋駅 | 75.1万/㎡ (22.7年/58.6㎡) | 61.3万/㎡ (19.2年/50.8㎡) | 58.5万/㎡ (21.7年/35.2㎡) |
| 本町駅 | 91.6万/㎡ (16.1年/54.5㎡) | 75.1万/㎡ (19.0年/63.9㎡) | 90.2万/㎡ (16.8年/55.1㎡) |
| 四ツ橋駅 | 74.3万/㎡ (20.5年/55.0㎡) | 91.2万/㎡ (13.0年/65.3㎡) | 79.5万/㎡ (14.1年/59.1㎡) |
| 難波駅 | 79.0万/㎡ (12.4年/42.0㎡) | 76.2万/㎡ (13.8年/39.2㎡) | 104万/㎡ (15.0年/55.0㎡) |
| 大国町駅 | 81.9万/㎡ (12.4年/26.0㎡) | 75.6万/㎡ (9.5年/27.1㎡) | 68.5万/㎡ (12.9年/42.4㎡) |
| 花園町駅 | 24.0万/㎡ (39.2年/57.5㎡) | 27.7万/㎡ (34.0年/65.0㎡) | 29.2万/㎡ (35.2年/54.0㎡) |
| 岸里駅 | 43.3万/㎡ (21.0年/60.0㎡) | 22.7万/㎡ (42.4年/47.0㎡) | 26.1万/㎡ (29.4年/60.0㎡) |
| 玉出駅 | 31.8万/㎡ (39.4年/68.8㎡) | 32.9万/㎡ (35.9年/60.0㎡) | 26.4万/㎡ (28.0年/63.5㎡) |
| 北加賀屋駅 | 39.1万/㎡ (22.2年/65.8㎡) | 27.1万/㎡ (36.0年/64.3㎡) | 25.5万/㎡ (35.6年/58.8㎡) |
| 住之江公園駅 | 24.2万/㎡ (35.8年/70.6㎡) | 29.3万/㎡ (35.9年/67.9㎡) | 32.6万/㎡ (28.5年/67.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
岸里駅 43.3 万/㎡(昨年同期比 +90.8 ％)
岸里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +90.8％( +20.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 42.4年から -50.5 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 47.0 ㎡から +27.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 42.4 年 → 2024年 21.0 年、-50.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 3.8 分 → 2024年 2.0 分、-47.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
北加賀屋駅 39.1 万/㎡(昨年同期比 +44.1 ％)
北加賀屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +44.1％( +12.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -43.5％( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 36.0年から -38.2 ％減)。平均専有面積は 65.8 ㎡ (昨年 64.3 ㎡から +2.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 36.0 年 → 2024年 22.2 年、-38.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.5 分 → 2024年 5.5 分、-25.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.4 ％ → 2024年 30.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 56.5 ％ → 2024年 69.2 ％)
西梅田駅 94.8 万/㎡(昨年同期比 -32.3 ％)
西梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は94.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -32.3％( -45.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +150.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 10.0年から +124.0 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -8.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 10.0 年 → 2024年 22.4 年、+124.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 80.0 ％)
四ツ橋駅 74.3 万/㎡(昨年同期比 -18.5 ％)
四ツ橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は74.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -18.5％( -16.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 13.0年から +57.7 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 65.3 ㎡から -15.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.0 年 → 2024年 20.5 年、+57.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 4.8 分 → 2024年 5.5 分、+13.8 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示