【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の大阪千日前線 (野田阪神駅～南巽駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -0.8％( -0.4万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 212 件(１年前(2020年)に比べて +79.7％( +94件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 22.3年から -0.0 ％減)。平均専有面積は 54.4 ㎡ (昨年 47.9 ㎡から +13.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。玉川駅、難波駅、鶴橋駅、今里駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは難波駅で昨年に比べ +69.0 ％、単価は 67.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(難波駅、鶴橋駅)は +59.7 ％(単価 +22.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(阿波座駅、新深江駅)は -19.4 ％(単価 -10.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 5.0 分 → 2021年 4.3 分、-14.4 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.9 ％ → 2021年 11.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 35.6 ％ → 2021年 42.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 19.5 ％ → 2021年 21.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.5 ％ → 2021年 6.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった難波駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +69.0％( +27.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南巽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -12.0％( -2.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 大阪千日前線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野田阪神駅 | 61.0万/㎡ (12.0年/62.5㎡) | 55.9万/㎡ (23.4年/55.4㎡) | 54.6万/㎡ (19.9年/51.7㎡) |
| 玉川駅 | 57.4万/㎡ (24.4年/51.0㎡) | 38.8万/㎡ (41.8年/61.7㎡) | 42.0万/㎡ (29.8年/53.3㎡) |
| 阿波座駅 | 51.1万/㎡ (24.4年/54.7㎡) | 64.0万/㎡ (17.5年/43.1㎡) | 49.3万/㎡ (22.0年/56.8㎡) |
| 西長堀駅 | 60.4万/㎡ (21.0年/51.3㎡) | 53.8万/㎡ (27.9年/52.0㎡) | 48.1万/㎡ (26.2年/51.5㎡) |
| 桜川駅 | 58.2万/㎡ (18.3年/47.0㎡) | 63.6万/㎡ (15.9年/33.4㎡) | 59.8万/㎡ (13.9年/40.8㎡) |
| 難波駅 | 67.6万/㎡ (13.3年/37.5㎡) | 40.0万/㎡ (8.8年/55.0㎡) | - |
| 日本橋駅 | 44.4万/㎡ (20.5年/46.7㎡) | 42.0万/㎡ (24.8年/43.0㎡) | 63.8万/㎡ (12.4年/25.0㎡) |
| 谷町九丁目駅 | 55.5万/㎡ (24.6年/67.9㎡) | 52.4万/㎡ (24.0年/54.0㎡) | 45.2万/㎡ (25.9年/48.6㎡) |
| 鶴橋駅 | 54.6万/㎡ (21.8年/53.6㎡) | 36.3万/㎡ (30.3年/60.0㎡) | 54.7万/㎡ (19.1年/51.8㎡) |
| 今里駅 | 39.7万/㎡ (27.2年/53.0㎡) | 27.6万/㎡ (31.9年/56.9㎡) | 40.9万/㎡ (24.0年/51.3㎡) |
| 新深江駅 | 37.1万/㎡ (24.1年/67.8㎡) | 45.6万/㎡ (18.4年/52.5㎡) | 36.4万/㎡ (36.8年/55.0㎡) |
| 小路駅 | 40.0万/㎡ (27.8年/50.0㎡) | - | - |
| 北巽駅 | 23.8万/㎡ (29.8年/57.5㎡) | 22.9万/㎡ (28.8年/75.0㎡) | 18.6万/㎡ (35.8年/70.0㎡) |
| 南巽駅 | 20.0万/㎡ (34.8年/60.0㎡) | 22.7万/㎡ (33.8年/55.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
難波駅 67.6 万/㎡(昨年同期比 +69.0 ％)
難波駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +69.0％( +27.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 8.8年から +51.4 ％増)。平均専有面積は 37.5 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から -31.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 8.0 分 → 2021年 6.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.8 年 → 2021年 13.3 年、+51.4 ％と大きく増加)
鶴橋駅 54.6 万/㎡(昨年同期比 +50.4 ％)
鶴橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +50.4％( +18.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +250.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 30.3年から -28.1 ％減)。平均専有面積は 53.6 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -10.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 30.3 年 → 2021年 21.8 年、-28.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 14.3 ％)
阿波座駅 51.1 万/㎡(昨年同期比 -20.2 ％)
阿波座駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -20.2％( -12.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 60 件(１年前(2020年)に比べて +106.9％( +31件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 17.5年から +39.1 ％増)。平均専有面積は 54.7 ㎡ (昨年 43.1 ㎡から +26.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 5.2 分 → 2021年 4.1 分、-20.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.8 ％ → 2021年 26.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.3 ％ → 2021年 13.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 17.5 年 → 2021年 24.4 年、+39.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.8 ％ → 2021年 28.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.7 ％ → 2021年 28.3 ％)
新深江駅 37.1 万/㎡(昨年同期比 -18.7 ％)
新深江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -18.7％( -8.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 18.4年から +30.8 ％増)。平均専有面積は 67.8 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から +29.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 22.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.4 年 → 2021年 24.1 年、+30.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 22.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示