【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年10月〜12月期の大阪中央線 (コスモスクエア駅～長田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +11.1％( +6.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 354 件(１年前(2022年)に比べて +2.0％( +7件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 18.5年から -0.1 ％減)。平均専有面積は 55.2 ㎡ (昨年 52.6 ㎡から +4.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。本町駅、緑橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは緑橋駅で昨年に比べ +44.0 ％、単価は 53.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(緑橋駅、本町駅)は +34.8 ％(単価 +19.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(長田駅、大阪港駅)は -40.8 ％(単価 -9.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.7 ％ → 2023年 11.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 14.0 ％ → 2023年 12.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.5 ％ → 2023年 22.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 41.9 ％ → 2023年 41.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は108万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +25.6％( +22.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 43 件(１年前(2022年)に比べて +16.2％( +6件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった長田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -56.8％( -13.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 大阪中央線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| コスモスクエア駅 | 35.1万/㎡ (18.9年/78.1㎡) | 39.9万/㎡ (12.1年/79.5㎡) | 40.5万/㎡ (11.9年/75.8㎡) |
| 大阪港駅 | 17.5万/㎡ (49.0年/63.0㎡) | 23.2万/㎡ (48.5年/65.0㎡) | 17.2万/㎡ (47.8年/63.3㎡) |
| 朝潮橋駅 | 33.8万/㎡ (33.3年/70.9㎡) | 37.3万/㎡ (25.1年/70.0㎡) | 24.1万/㎡ (38.6年/68.3㎡) |
| 弁天町駅 | 54.4万/㎡ (21.1年/55.8㎡) | 47.4万/㎡ (22.0年/62.7㎡) | 52.3万/㎡ (17.0年/53.6㎡) |
| 九条駅 | 64.6万/㎡ (16.5年/38.2㎡) | 54.0万/㎡ (19.5年/48.0㎡) | 57.6万/㎡ (17.4年/43.0㎡) |
| 阿波座駅 | 64.0万/㎡ (19.7年/51.7㎡) | 60.5万/㎡ (18.4年/49.7㎡) | 51.1万/㎡ (24.4年/54.7㎡) |
| 本町駅 | 108万/㎡ (11.5年/65.8㎡) | 86.0万/㎡ (14.1年/53.9㎡) | 65.2万/㎡ (19.3年/46.2㎡) |
| 堺筋本町駅 | 90.7万/㎡ (13.6年/59.2㎡) | 76.6万/㎡ (14.0年/46.4㎡) | 74.6万/㎡ (14.9年/41.7㎡) |
| 谷町四丁目駅 | 75.1万/㎡ (17.2年/52.9㎡) | 75.8万/㎡ (14.7年/49.9㎡) | 58.4万/㎡ (21.4年/48.4㎡) |
| 森ノ宮駅 | 63.4万/㎡ (17.1年/39.2㎡) | 69.0万/㎡ (15.2年/43.2㎡) | 66.9万/㎡ (11.0年/52.5㎡) |
| 緑橋駅 | 53.1万/㎡ (21.6年/51.6㎡) | 36.9万/㎡ (33.2年/45.0㎡) | 49.6万/㎡ (20.7年/40.0㎡) |
| 深江橋駅 | 40.2万/㎡ (26.7年/64.6㎡) | 42.9万/㎡ (29.0年/51.4㎡) | 32.1万/㎡ (30.9年/60.3㎡) |
| 高井田駅 | 34.3万/㎡ (22.0年/68.0㎡) | 31.6万/㎡ (28.3年/55.7㎡) | 22.7万/㎡ (32.8年/75.0㎡) |
| 長田駅 | 10.4万/㎡ (33.8年/45.0㎡) | 24.0万/㎡ (37.3年/65.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
緑橋駅 53.1 万/㎡(昨年同期比 +44.0 ％)
緑橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +44.0％( +16.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2022年)に比べて +23.1％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 33.2年から -34.8 ％減)。平均専有面積は 51.6 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +14.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 33.2 年 → 2023年 21.6 年、-34.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.1 ％ → 2023年 31.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 23.1 ％ → 2023年 12.5 ％)
本町駅 108.0 万/㎡(昨年同期比 +25.6 ％)
本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は108万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +25.6％( +22.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 43 件(１年前(2022年)に比べて +16.2％( +6件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 11.5年(昨年 14.1年から -18.5 ％減)。平均専有面積は 65.8 ㎡ (昨年 53.9 ㎡から +22.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 14.1 年 → 2023年 11.5 年、-18.5 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 4.6 分 → 2023年 3.2 分、-30.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 13.5 ％ → 2023年 41.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.2 ％ → 2023年 44.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 59.5 ％ → 2023年 51.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 8.1 ％ → 2023年 11.6 ％)
長田駅 10.4 万/㎡(昨年同期比 -56.8 ％)
長田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -56.8％( -13.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 33.8年(昨年 37.3年から -9.4 ％減)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -30.8 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 7.5 分 → 2023年 10.0 分、+33.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
大阪港駅 17.5 万/㎡(昨年同期比 -24.9 ％)
大阪港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -24.9％( -5.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +25.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 49.0年(昨年 48.5年から +0.9 ％増)。平均専有面積は 63.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -3.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 75.0 ％ → 2023年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示