【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年10月〜12月期の京阪本線 (淀屋橋駅～樟葉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +2.6％( +1.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 327 件(１年前(2021年)に比べて -5.8％( -20件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 23.7年から +16.0 ％増)。平均専有面積は 63.5 ㎡ (昨年 64.4 ㎡から -1.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 14 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。天満橋駅、野江駅、千林駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは野江駅で昨年に比べ +28.7 ％、単価は 40.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(野江駅、千林駅)は +27.9 ％(単価 +9.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(御殿山駅、門真市駅)は -42.3 ％(単価 -15.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.6 ％ → 2022年 6.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 23.7 年 → 2022年 27.5 年、+16.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.4 ％ → 2022年 25.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 ％ → 2022年 33.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +13.5％( +10.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 41 件(１年前(2021年)に比べて -14.6％( -7件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大和田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -17.2％( -3.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2021年)に比べて -44.4％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 京阪本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 淀屋橋駅 | 72.0万/㎡ (19.9年/52.9㎡) | 83.3万/㎡ (14.3年/60.0㎡) | 68.4万/㎡ (13.4年/78.3㎡) |
| 北浜駅 | 86.5万/㎡ (14.6年/56.8㎡) | 76.2万/㎡ (13.1年/48.6㎡) | 81.5万/㎡ (9.5年/40.4㎡) |
| 天満橋駅 | 71.2万/㎡ (18.5年/42.8㎡) | 56.6万/㎡ (23.1年/40.2㎡) | 64.2万/㎡ (17.0年/33.3㎡) |
| 京橋駅 | 47.4万/㎡ (27.1年/54.8㎡) | 51.8万/㎡ (19.9年/54.5㎡) | 62.2万/㎡ (21.6年/42.5㎡) |
| 野江駅 | 40.9万/㎡ (31.0年/67.8㎡) | 31.8万/㎡ (36.3年/58.3㎡) | 33.8万/㎡ (33.0年/70.0㎡) |
| 関目駅 | 35.2万/㎡ (36.7年/64.3㎡) | 33.1万/㎡ (36.8年/62.5㎡) | 25.2万/㎡ (45.0年/61.2㎡) |
| 森小路駅 | 23.9万/㎡ (48.8年/67.5㎡) | 27.9万/㎡ (44.8年/75.0㎡) | 30.0万/㎡ (40.8年/70.0㎡) |
| 千林駅 | 45.1万/㎡ (10.8年/57.5㎡) | 35.5万/㎡ (25.8年/53.3㎡) | - |
| 滝井駅 | 28.3万/㎡ (35.8年/60.0㎡) | 34.7万/㎡ (20.1年/63.3㎡) | 50.0万/㎡ (11.8年/70.0㎡) |
| 土居駅 | 41.3万/㎡ (15.8年/75.0㎡) | 48.3万/㎡ (16.8年/60.0㎡) | 35.5万/㎡ (15.8年/72.5㎡) |
| 守口市駅 | 41.1万/㎡ (28.0年/65.0㎡) | 46.4万/㎡ (13.5年/70.0㎡) | 38.5万/㎡ (21.1年/65.0㎡) |
| 西三荘駅 | 33.9万/㎡ (16.0年/70.0㎡) | 42.8万/㎡ (12.8年/72.5㎡) | 38.5万/㎡ (11.8年/65.0㎡) |
| 門真市駅 | 23.5万/㎡ (40.6年/61.1㎡) | 34.7万/㎡ (19.7年/67.2㎡) | - |
| 古川橋駅 | 40.0万/㎡ (12.8年/67.5㎡) | 34.2万/㎡ (24.0年/72.0㎡) | 30.2万/㎡ (18.0年/62.5㎡) |
| 大和田駅 | 17.8万/㎡ (37.8年/65.0㎡) | 21.5万/㎡ (35.0年/62.8㎡) | 25.2万/㎡ (28.0年/71.2㎡) |
| 萱島駅 | 22.5万/㎡ (33.4年/65.0㎡) | 19.6万/㎡ (20.3年/67.5㎡) | - |
| 寝屋川市駅 | 24.2万/㎡ (29.5年/65.3㎡) | 23.5万/㎡ (26.4年/70.0㎡) | 20.9万/㎡ (23.5年/67.5㎡) |
| 香里園駅 | 28.3万/㎡ (29.2年/72.9㎡) | 29.2万/㎡ (26.9年/73.3㎡) | 26.6万/㎡ (25.9年/70.7㎡) |
| 光善寺駅 | 23.5万/㎡ (28.6年/73.5㎡) | 22.8万/㎡ (24.9年/73.7㎡) | 16.7万/㎡ (28.9年/71.4㎡) |
| 枚方公園駅 | 28.7万/㎡ (28.5年/80.0㎡) | 25.6万/㎡ (24.8年/83.3㎡) | 25.0万/㎡ (23.0年/75.0㎡) |
| 枚方市駅 | 22.6万/㎡ (35.6年/71.8㎡) | 29.2万/㎡ (25.8年/78.3㎡) | 32.4万/㎡ (19.6年/75.7㎡) |
| 御殿山駅 | 18.3万/㎡ (42.4年/58.3㎡) | 38.4万/㎡ (13.2年/83.0㎡) | 37.3万/㎡ (10.8年/75.0㎡) |
| 牧野駅 | 20.8万/㎡ (44.8年/71.2㎡) | 28.6万/㎡ (28.7年/67.7㎡) | 20.6万/㎡ (33.5年/70.0㎡) |
| 樟葉駅 | 31.2万/㎡ (32.7年/73.9㎡) | 33.5万/㎡ (31.0年/80.4㎡) | 22.2万/㎡ (36.4年/73.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
野江駅 40.9 万/㎡(昨年同期比 +28.7 ％)
野江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +28.7％( +9.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2021年)に比べて +66.7％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 36.3年から -14.5 ％減)。平均専有面積は 67.8 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +16.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 36.3 年 → 2022年 31.0 年、-14.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 40.0 ％)
千林駅 45.1 万/㎡(昨年同期比 +27.1 ％)
千林駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +27.1％( +9.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 25.8年から -58.3 ％減)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 53.3 ㎡から +7.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 25.8 年 → 2022年 10.8 年、-58.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 2.7 分 → 2022年 2.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 100.0 ％)
御殿山駅 18.3 万/㎡(昨年同期比 -52.3 ％)
御殿山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -52.3％( -20.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2021年)に比べて +140.0％( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 42.4年(昨年 13.2年から +222.5 ％増)。平均専有面積は 58.3 ㎡ (昨年 83.0 ㎡から -29.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 8.2 分 → 2022年 7.3 分、-10.6 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 13.2 年 → 2022年 42.4 年、+222.5 ％と大きく増加)
門真市駅 23.5 万/㎡(昨年同期比 -32.3 ％)
門真市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -32.3％( -11.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 40.6年(昨年 19.7年から +106.3 ％増)。平均専有面積は 61.1 ㎡ (昨年 67.2 ㎡から -9.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 ％ → 2022年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 19.7 年 → 2022年 40.6 年、+106.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 ％ → 2022年 55.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示