【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期のおおさか東線 (新大阪駅～久宝寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +3.9％( +1.6万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 500 件(１年前(2021年)に比べて +7.5％( +35件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 27.1年から +4.9 ％増)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 58.7 ㎡から -10.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。JR淡路駅、JR野江駅、JR河内永和駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはJR淡路駅で昨年に比べ +69.9 ％、単価は 62.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(JR淡路駅、JR野江駅)は +51.4 ％(単価 +19.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(JR俊徳道駅、高井田中央駅)は -50.6 ％(単価 -23.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.0 ％ → 2022年 4.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 31.5 ％ → 2022年 30.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.4 ％ → 2022年 36.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 17.7 ％ → 2022年 12.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったJR淡路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +69.9％( +25.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて +18.2％( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったJR俊徳道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -66.3％( -34.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| おおさか東線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新大阪駅 | 39.2万/㎡ (33.9年/38.1㎡) | 38.0万/㎡ (34.0年/42.7㎡) | 34.4万/㎡ (33.3年/39.6㎡) |
| 南吹田駅 | 43.2万/㎡ (21.5年/77.5㎡) | 38.9万/㎡ (20.8年/90.0㎡) | - |
| JR淡路駅 | 62.3万/㎡ (16.8年/36.2㎡) | 36.7万/㎡ (29.1年/42.7㎡) | 26.7万/㎡ (30.3年/15.0㎡) |
| 城北公園通駅 | 37.3万/㎡ (28.8年/68.5㎡) | 35.0万/㎡ (26.8年/70.3㎡) | 30.5万/㎡ (31.1年/70.9㎡) |
| JR野江駅 | 57.3万/㎡ (16.1年/44.6㎡) | 43.1万/㎡ (29.0年/55.3㎡) | 34.7万/㎡ (37.4年/60.0㎡) |
| 鴫野駅 | 39.4万/㎡ (27.5年/67.6㎡) | 37.6万/㎡ (26.2年/69.4㎡) | 35.6万/㎡ (27.0年/71.8㎡) |
| 放出駅 | 45.1万/㎡ (24.7年/63.1㎡) | 45.8万/㎡ (23.1年/77.6㎡) | 33.1万/㎡ (29.0年/64.5㎡) |
| 高井田中央駅 | 21.7万/㎡ (27.8年/60.0㎡) | 33.3万/㎡ (19.8年/75.0㎡) | 32.3万/㎡ (14.9年/62.5㎡) |
| JR河内永和駅 | 38.6万/㎡ (23.8年/70.0㎡) | 30.0万/㎡ (29.0年/66.2㎡) | - |
| JR俊徳道駅 | 17.5万/㎡ (48.0年/40.0㎡) | 52.0万/㎡ (11.5年/75.0㎡) | 15.3万/㎡ (47.0年/85.0㎡) |
| JR長瀬駅 | - | - | - |
| 衣摺加美北駅 | 27.2万/㎡ (34.2年/65.0㎡) | 23.3万/㎡ (26.5年/70.0㎡) | 25.9万/㎡ (24.1年/73.3㎡) |
| 新加美駅 | 28.4万/㎡ (25.8年/67.0㎡) | 30.0万/㎡ (26.6年/60.0㎡) | 30.0万/㎡ (37.8年/50.0㎡) |
| 久宝寺駅 | 49.8万/㎡ (12.5年/76.1㎡) | 47.8万/㎡ (11.1年/72.2㎡) | 51.4万/㎡ (10.0年/70.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
JR淡路駅 62.3 万/㎡(昨年同期比 +69.9 ％)
JR淡路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +69.9％( +25.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2021年)に比べて +18.2％( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 29.1年から -42.5 ％減)。平均専有面積は 36.2 ㎡ (昨年 42.7 ㎡から -15.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 29.1 年 → 2022年 16.8 年、-42.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 ％ → 2022年 61.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 6.9 分 → 2022年 7.9 分、+14.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 ％ → 2022年 30.8 ％)
JR野江駅 57.3 万/㎡(昨年同期比 +32.9 ％)
JR野江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +32.9％( +14.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2021年)に比べて -26.3％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 29.0年から -44.4 ％減)。平均専有面積は 44.6 ㎡ (昨年 55.3 ㎡から -19.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 29.0 年 → 2022年 16.1 年、-44.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 5.4 分 → 2022年 4.6 分、-14.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 47.4 ％ → 2022年 78.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 15.8 ％ → 2022年 7.1 ％)
JR俊徳道駅 17.5 万/㎡(昨年同期比 -66.3 ％)
JR俊徳道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -66.3％( -34.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 48.0年(昨年 11.5年から +317.2 ％増)。平均専有面積は 40.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -46.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 11.5 年 → 2022年 48.0 年、+317.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 3.0 分 → 2022年 7.0 分、+133.3 ％と大きく増加)
高井田中央駅 21.7 万/㎡(昨年同期比 -34.9 ％)
高井田中央駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -34.9％( -11.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 19.8年から +40.5 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -20.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 19.8 年 → 2022年 27.8 年、+40.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.0 分 → 2022年 11.0 分、+37.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示