【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年7月〜9月期のおおさか東線 (新大阪駅~久宝寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +17.1%( +5.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 87 件(1年前(2020年)に比べて +55.4%( +31件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 28.8年から -9.6 %減)。平均専有面積は 59.4 ㎡ (昨年 53.8 ㎡から +10.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。城北公園通駅、JR野江駅、放出駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは放出駅で昨年に比べ +77.5 %、単価は 47.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(放出駅、JR野江駅)は +51.7 %(単価 +15.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新大阪駅、久宝寺駅)は -5.5 %(単価 -2.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 17.9 % → 2021年 25.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.3 % → 2021年 22.1 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 5.7 % → 2021年 2.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったJR野江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +25.9%( +10.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +600.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -6.2%( -2.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 25 件(1年前(2020年)に比べて -16.7%( -5件/㎡)と不調に推移しています。)。
おおさか東線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新大阪駅 | 31.4万/㎡ (38.2年/38.2㎡) | 33.5万/㎡ (33.8年/39.5㎡) | 40.9万/㎡ (31.8年/32.1㎡) |
南吹田駅 | - | - | - |
JR淡路駅 | 28.0万/㎡ (38.5年/75.0㎡) | - | 34.7万/㎡ (22.5年/35.0㎡) |
城北公園通駅 | 37.4万/㎡ (25.3年/72.7㎡) | 31.0万/㎡ (26.2年/80.8㎡) | 27.6万/㎡ (33.1年/66.4㎡) |
JR野江駅 | 50.4万/㎡ (22.4年/53.6㎡) | 40.0万/㎡ (33.5年/60.0㎡) | - |
鴫野駅 | 38.9万/㎡ (27.7年/68.3㎡) | 34.8万/㎡ (21.5年/78.0㎡) | 31.7万/㎡ (25.4年/65.6㎡) |
放出駅 | 47.9万/㎡ (19.9年/63.3㎡) | 27.0万/㎡ (30.2年/61.1㎡) | 26.2万/㎡ (29.0年/60.0㎡) |
高井田中央駅 | - | 44.6万/㎡ (4.5年/65.0㎡) | - |
JR河内永和駅 | 29.3万/㎡ (32.5年/70.0㎡) | - | - |
JR俊徳道駅 | 52.0万/㎡ (11.5年/75.0㎡) | - | - |
JR長瀬駅 | - | - | - |
衣摺加美北駅 | 26.5万/㎡ (16.5年/77.5㎡) | - | - |
新加美駅 | 29.2万/㎡ (22.5年/65.0㎡) | - | - |
久宝寺駅 | 48.9万/㎡ (11.2年/74.1㎡) | 51.3万/㎡ (9.5年/68.8㎡) | 51.7万/㎡ (8.5年/78.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
放出駅 47.9 万/㎡(昨年同期比 +77.5 %)
放出駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +77.5%( +20.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 30.2年から -34.2 %減)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 61.1 ㎡から +3.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 30.2 年 → 2021年 19.9 年、-34.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 10.0 分 → 2021年 6.9 分、-31.3 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 % → 2021年 26.7 %)
JR野江駅 50.4 万/㎡(昨年同期比 +25.9 %)
JR野江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +25.9%( +10.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +600.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 33.5年から -33.3 %減)。平均専有面積は 53.6 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -10.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 33.5 年 → 2021年 22.4 年、-33.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 5.0 分 → 2021年 3.9 分、-22.9 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 57.1 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 71.4 %)
新大阪駅 31.4 万/㎡(昨年同期比 -6.2 %)
新大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -6.2%( -2.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 25 件(1年前(2020年)に比べて -16.7%( -5件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 38.2年(昨年 33.8年から +12.8 %増)。平均専有面積は 38.2 ㎡ (昨年 39.5 ㎡から -3.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.3 % → 2021年 28.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 33.8 年 → 2021年 38.2 年、+12.8 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 6.5 分 → 2021年 7.4 分、+13.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 32.1 % → 2021年 37.5 %)
久宝寺駅 48.9 万/㎡(昨年同期比 -4.8 %)
久宝寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -4.8%( -2.4万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +175.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.2年(昨年 9.5年から +18.2 %増)。平均専有面積は 74.1 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から +7.8 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 9.5 年 → 2021年 11.2 年、+18.2 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 1.0 分 → 2021年 2.2 分、+120.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 80.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示