【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期のJR高崎線 (浦和駅～神保原駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +14.8％( +5.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 225 件(１年前(2020年)に比べて +95.7％( +110件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 24.4年から -5.0 ％減)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 62.6 ㎡から +7.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。浦和駅、大宮駅、北上尾駅、桶川駅、鴻巣駅、行田駅、籠原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは籠原駅で昨年に比べ +99.8 ％、単価は 23.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(籠原駅、鴻巣駅)は +93.1 ％(単価 +13.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(吹上駅、北本駅)は -65.0 ％(単価 -16.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.9 ％ → 2021年 3.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 57.7 ％ → 2021年 41.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.4 ％ → 2021年 13.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.0 ％ → 2021年 4.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +23.1％( +12.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 62 件(１年前(2020年)に比べて +169.6％( +39件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった吹上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は5.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -79.7％( -20.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR高崎線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浦和駅 | 69.0万/㎡ (16.9年/67.5㎡) | 56.1万/㎡ (24.2年/54.6㎡) | 60.8万/㎡ (15.2年/62.2㎡) |
| さいたま新都心駅 | 44.3万/㎡ (18.4年/64.0㎡) | 57.1万/㎡ (11.5年/71.2㎡) | 31.2万/㎡ (28.8年/58.3㎡) |
| 大宮駅 | 52.7万/㎡ (23.4年/65.3㎡) | 42.2万/㎡ (26.3年/63.7㎡) | 43.5万/㎡ (24.4年/68.5㎡) |
| 宮原駅 | 30.7万/㎡ (28.4年/70.0㎡) | 32.8万/㎡ (22.7年/65.0㎡) | 35.3万/㎡ (23.8年/65.0㎡) |
| 上尾駅 | 27.0万/㎡ (32.3年/62.1㎡) | 39.0万/㎡ (22.9年/71.0㎡) | 30.7万/㎡ (29.4年/73.1㎡) |
| 北上尾駅 | 35.0万/㎡ (16.8年/80.0㎡) | 28.8万/㎡ (14.3年/62.5㎡) | 24.7万/㎡ (24.8年/85.0㎡) |
| 桶川駅 | 17.6万/㎡ (29.6年/71.1㎡) | 9.9万/㎡ (36.3年/68.8㎡) | 20.0万/㎡ (23.3年/52.5㎡) |
| 北本駅 | 12.5万/㎡ (37.6年/69.1㎡) | 25.0万/㎡ (29.8年/67.5㎡) | 13.5万/㎡ (33.4年/68.3㎡) |
| 鴻巣駅 | 32.3万/㎡ (16.6年/73.7㎡) | 17.3万/㎡ (23.8年/58.3㎡) | 6.7万/㎡ (34.3年/70.0㎡) |
| 北鴻巣駅 | 17.0万/㎡ (25.0年/67.0㎡) | 22.2万/㎡ (24.8年/69.2㎡) | 20.2万/㎡ (23.8年/73.3㎡) |
| 吹上駅 | 5.2万/㎡ (33.8年/60.0㎡) | 25.7万/㎡ (14.8年/70.0㎡) | 12.2万/㎡ (29.8年/45.0㎡) |
| 行田駅 | 23.1万/㎡ (31.8年/52.5㎡) | 13.9万/㎡ (30.8年/55.0㎡) | 16.0万/㎡ (23.4年/66.7㎡) |
| 熊谷駅 | 23.6万/㎡ (25.0年/64.2㎡) | 27.8万/㎡ (21.3年/58.6㎡) | 21.3万/㎡ (19.8年/62.5㎡) |
| 籠原駅 | 23.3万/㎡ (14.1年/79.0㎡) | 11.6万/㎡ (30.8年/55.0㎡) | - |
| 深谷駅 | 8.5万/㎡ (30.6年/60.0㎡) | 11.3万/㎡ (30.0年/62.5㎡) | 9.5万/㎡ (29.1年/55.0㎡) |
| 本庄駅 | 8.6万/㎡ (32.3年/72.5㎡) | - | - |
| 神保原駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
籠原駅 23.3 万/㎡(昨年同期比 +99.8 ％)
籠原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +99.8％( +11.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 30.8年から -54.2 ％減)。平均専有面積は 79.0 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +43.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 30.8 年 → 2021年 14.1 年、-54.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 26.0 分 → 2021年 6.8 分、-73.8 ％と大きく減少)
鴻巣駅 32.3 万/㎡(昨年同期比 +86.4 ％)
鴻巣駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +86.4％( +15.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.6年(昨年 23.8年から -30.3 ％減)。平均専有面積は 73.7 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +26.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 23.8 年 → 2021年 16.6 年、-30.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.0 分 → 2021年 6.9 分、-46.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 40.0 ％)
吹上駅 5.2 万/㎡(昨年同期比 -79.7 ％)
吹上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は5.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -79.7％( -20.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 14.8年から +128.8 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -14.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.8 年 → 2021年 33.8 年、+128.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 1.0 分 → 2021年 8.0 分、+700.0 ％と大きく増加)
北本駅 12.5 万/㎡(昨年同期比 -50.2 ％)
北本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -50.2％( -12.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2020年)に比べて +450.0％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.6年(昨年 29.8年から +26.3 ％増)。平均専有面積は 69.1 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から +2.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 29.8 年 → 2021年 37.6 年、+26.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 13.0 分 → 2021年 23.0 分、+76.9 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示