【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期のJR高崎線 (浦和駅~神保原駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -13.2%( -5.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 199 件(1年前(2020年)に比べて +80.9%( +89件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 20.8年から +15.0 %増)。平均専有面積は 68.0 ㎡ (昨年 63.1 ㎡から +7.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。桶川駅、北本駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのはさいたま新都心駅で昨年に比べ +142.1 %、単価は 58.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(さいたま新都心駅、北本駅)は +79.3 %(単価 +18.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(吹上駅、鴻巣駅)は -62.5 %(単価 -17.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.3 分 → 2021年 11.9 分、-10.2 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.9 % → 2021年 7.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.6 % → 2021年 17.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 20.8 年 → 2021年 23.9 年、+15.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.7 % → 2021年 16.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 3.7 % → 2021年 1.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -3.1%( -2.1万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 45 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった吹上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は5.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -72.5%( -14.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR高崎線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
浦和駅 | 64.5万/㎡ (14.6年/72.0㎡) | 66.5万/㎡ (13.6年/68.5㎡) | 61.5万/㎡ (14.8年/60.4㎡) |
さいたま新都心駅 | 58.1万/㎡ (14.4年/70.8㎡) | 24.0万/㎡ (36.0年/75.0㎡) | 42.1万/㎡ (17.7年/56.7㎡) |
大宮駅 | 35.7万/㎡ (29.0年/67.6㎡) | 48.8万/㎡ (23.5年/55.5㎡) | 53.0万/㎡ (22.3年/56.9㎡) |
宮原駅 | 32.1万/㎡ (24.7年/62.8㎡) | 38.4万/㎡ (22.6年/63.9㎡) | 30.7万/㎡ (17.8年/77.0㎡) |
上尾駅 | 34.6万/㎡ (26.7年/65.7㎡) | 33.4万/㎡ (19.8年/70.0㎡) | 27.9万/㎡ (29.0年/66.0㎡) |
北上尾駅 | 32.9万/㎡ (14.0年/70.0㎡) | 30.0万/㎡ (26.0年/60.0㎡) | 27.6万/㎡ (13.0年/58.8㎡) |
桶川駅 | 19.5万/㎡ (28.1年/69.6㎡) | 16.9万/㎡ (25.6年/70.0㎡) | 19.2万/㎡ (25.7年/49.2㎡) |
北本駅 | 14.8万/㎡ (28.6年/68.2㎡) | 12.7万/㎡ (26.0年/78.3㎡) | 18.9万/㎡ (24.0年/65.0㎡) |
鴻巣駅 | 19.5万/㎡ (25.0年/70.0㎡) | 41.0万/㎡ (6.5年/77.5㎡) | 22.5万/㎡ (15.5年/82.5㎡) |
北鴻巣駅 | 21.4万/㎡ (21.5年/70.0㎡) | - | 13.3万/㎡ (26.0年/60.0㎡) |
吹上駅 | 5.3万/㎡ (37.4年/76.0㎡) | 19.4万/㎡ (21.5年/70.0㎡) | 11.4万/㎡ (25.8年/63.0㎡) |
行田駅 | 9.3万/㎡ (30.0年/58.8㎡) | 15.0万/㎡ (30.0年/57.5㎡) | - |
熊谷駅 | 17.5万/㎡ (25.6年/59.3㎡) | 23.0万/㎡ (23.2年/50.0㎡) | 16.7万/㎡ (28.0年/55.8㎡) |
籠原駅 | 15.0万/㎡ (22.0年/70.0㎡) | 21.3万/㎡ (12.0年/75.0㎡) | 25.3万/㎡ (0年/82.5㎡) |
深谷駅 | 7.4万/㎡ (30.5年/63.0㎡) | 10.4万/㎡ (30.0年/67.5㎡) | 10.3万/㎡ (28.0年/76.7㎡) |
本庄駅 | 12.4万/㎡ (25.4年/71.7㎡) | - | - |
神保原駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
さいたま新都心駅 58.1 万/㎡(昨年同期比 +142.1 %)
さいたま新都心駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +142.1%( +34.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +1100.0%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 36.0年から -60.0 %減)。平均専有面積は 70.8 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -5.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 36.0 年 → 2021年 14.4 年、-60.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.0 分 → 2021年 11.6 分、-10.9 %と減少)
北本駅 14.8 万/㎡(昨年同期比 +16.4 %)
北本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +16.4%( +2.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +83.3%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 26.0年から +9.9 %増)。平均専有面積は 68.2 ㎡ (昨年 78.3 ㎡から -13.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 22.3 分 → 2021年 16.8 分、-25.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 71.4 %)
吹上駅 5.3 万/㎡(昨年同期比 -72.5 %)
吹上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は5.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -72.5%( -14.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 21.5年から +73.9 %増)。平均専有面積は 76.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +8.6 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.5 年 → 2021年 37.4 年、+73.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.0 分 → 2021年 15.2 分、+68.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 60.0 %)
鴻巣駅 19.5 万/㎡(昨年同期比 -52.4 %)
鴻巣駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -52.4%( -21.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 6.5年から +284.6 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から -9.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 6.5 年 → 2021年 25.0 年、+284.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 15.5 分、+210.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 25.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示