【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期のJR武蔵野線 (東所沢駅~三郷駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +6.2%( +2.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 395 件(1年前(2023年)に比べて -53.4%( -453件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 24.6年から -6.0 %減)。平均専有面積は 69.6 ㎡ (昨年 68.1 ㎡から +2.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。吉川美南駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは吉川美南駅で昨年に比べ +45.2 %、単価は 42.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(吉川美南駅、三郷駅)は +31.5 %(単価 +8.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北朝霞駅、新三郷駅)は -10.2 %(単価 -4.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.1 分 → 2024年 9.8 分、-11.6 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.7 % → 2024年 41.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 % → 2024年 8.8 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.9 % → 2024年 3.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.2 % → 2024年 13.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +11.6%( +6.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 54 件(1年前(2023年)に比べて -61.4%( -86件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新三郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -4.3%( -1.1万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 33 件(1年前(2023年)に比べて -58.8%( -47件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR武蔵野線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
東所沢駅 | 31.0万/㎡ (26.2年/68.9㎡) | 30.7万/㎡ (27.4年/59.6㎡) | 32.0万/㎡ (27.1年/61.6㎡) |
新座駅 | 31.7万/㎡ (28.3年/68.4㎡) | 32.0万/㎡ (28.6年/66.0㎡) | 34.4万/㎡ (27.7年/65.3㎡) |
北朝霞駅 | 37.3万/㎡ (16.0年/75.0㎡) | 44.5万/㎡ (22.6年/75.0㎡) | 62.6万/㎡ (15.3年/63.3㎡) |
西浦和駅 | 39.6万/㎡ (24.8年/65.0㎡) | 36.6万/㎡ (23.9年/68.3㎡) | 34.4万/㎡ (29.2年/62.5㎡) |
武蔵浦和駅 | 61.3万/㎡ (21.5年/67.0㎡) | 61.9万/㎡ (20.5年/66.2㎡) | 57.6万/㎡ (20.2年/68.8㎡) |
南浦和駅 | 61.9万/㎡ (20.3年/70.9㎡) | 55.5万/㎡ (22.4年/63.5㎡) | 51.5万/㎡ (24.1年/65.9㎡) |
東浦和駅 | 31.9万/㎡ (31.0年/63.9㎡) | 31.0万/㎡ (31.3年/66.0㎡) | 32.7万/㎡ (27.2年/65.2㎡) |
東川口駅 | 40.8万/㎡ (20.7年/70.0㎡) | 40.9万/㎡ (23.3年/65.4㎡) | 38.2万/㎡ (20.9年/66.6㎡) |
南越谷駅 | 38.1万/㎡ (29.1年/72.7㎡) | 39.3万/㎡ (24.8年/62.9㎡) | 40.3万/㎡ (22.6年/70.0㎡) |
越谷レイクタウン駅 | 55.7万/㎡ (11.1年/75.1㎡) | 53.8万/㎡ (12.2年/75.8㎡) | 55.3万/㎡ (8.5年/74.9㎡) |
吉川駅 | 25.8万/㎡ (27.4年/75.0㎡) | 23.7万/㎡ (28.1年/72.8㎡) | 29.2万/㎡ (23.8年/73.3㎡) |
吉川美南駅 | 42.8万/㎡ (21.5年/65.5㎡) | 29.5万/㎡ (30.9年/63.1㎡) | 33.1万/㎡ (25.0年/63.0㎡) |
新三郷駅 | 24.1万/㎡ (35.4年/72.9㎡) | 25.2万/㎡ (34.6年/78.4㎡) | 25.6万/㎡ (31.3年/76.7㎡) |
三郷駅 | 27.0万/㎡ (32.2年/73.1㎡) | 22.9万/㎡ (32.1年/75.2㎡) | 21.4万/㎡ (33.1年/69.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
吉川美南駅 42.8 万/㎡(昨年同期比 +45.2 %)
吉川美南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +45.2%( +13.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 29 件(1年前(2023年)に比べて -31.0%( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 30.9年から -30.2 %減)。平均専有面積は 65.5 ㎡ (昨年 63.1 ㎡から +3.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.9 年 → 2024年 21.5 年、-30.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.7 分 → 2024年 6.5 分、-39.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.5 % → 2024年 31.0 %)
三郷駅 27.0 万/㎡(昨年同期比 +17.8 %)
三郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +17.8%( +4.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 18 件(1年前(2023年)に比べて -70.0%( -42件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.2年(昨年 32.1年から +0.3 %増)。平均専有面積は 73.1 ㎡ (昨年 75.2 ㎡から -2.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.1 分 → 2024年 9.5 分、-21.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.7 % → 2024年 44.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 63.3 % → 2024年 66.7 %)
北朝霞駅 37.3 万/㎡(昨年同期比 -16.1 %)
北朝霞駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -16.1%( -7.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 22.6年から -29.1 %減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.6 年 → 2024年 16.0 年、-29.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.2 分 → 2024年 12.0 分、-26.2 %と大きく減少)
新三郷駅 24.1 万/㎡(昨年同期比 -4.3 %)
新三郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -4.3%( -1.1万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 33 件(1年前(2023年)に比べて -58.8%( -47件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.4年(昨年 34.6年から +2.1 %増)。平均専有面積は 72.9 ㎡ (昨年 78.4 ㎡から -7.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.5 % → 2024年 30.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.5 % → 2024年 45.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示