【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期のJR川越線 (大宮駅～武蔵高萩駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +16.9％( +6.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 123 件(１年前(2022年)に比べて +5.1％( +6件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 27.0年から +0.4 ％増)。平均専有面積は 65.4 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から -2.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。西大宮駅、川越駅、的場駅、笠幡駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは的場駅で昨年に比べ +67.8 ％、単価は 25.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(的場駅、川越駅)は +48.5 ％(単価 +8.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(指扇駅、南古谷駅)は -25.5 ％(単価 -6.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 4.3 ％ → 2023年 6.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 21.6 ％ → 2023年 19.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 12.9 分 → 2023年 14.4 分、+11.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 44.8 ％ → 2023年 48.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 13.1 ％ → 2023年 3.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +12.5％( +6.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 61 件(１年前(2022年)に比べて +8.9％( +5件/㎡)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった笠幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +25.8％( +2.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR川越線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 57.5万/㎡ (24.7年/64.3㎡) | 51.1万/㎡ (25.0年/64.9㎡) | 35.7万/㎡ (29.0年/67.6㎡) |
| 日進駅 | 27.3万/㎡ (30.9年/62.1㎡) | 30.5万/㎡ (26.4年/72.5㎡) | 32.3万/㎡ (20.4年/71.2㎡) |
| 西大宮駅 | 44.9万/㎡ (17.8年/66.0㎡) | 35.0万/㎡ (18.2年/71.0㎡) | 32.4万/㎡ (22.3年/80.0㎡) |
| 指扇駅 | 15.3万/㎡ (32.0年/85.0㎡) | 21.3万/㎡ (26.1年/71.9㎡) | 15.4万/㎡ (36.1年/65.6㎡) |
| 南古谷駅 | 20.7万/㎡ (36.7年/70.5㎡) | 26.8万/㎡ (26.9年/74.4㎡) | 21.1万/㎡ (22.8年/65.0㎡) |
| 川越駅 | 30.8万/㎡ (30.2年/68.0㎡) | 23.8万/㎡ (32.6年/65.7㎡) | 26.3万/㎡ (28.8年/58.4㎡) |
| 西川越駅 | 27.7万/㎡ (29.0年/65.0㎡) | - | - |
| 的場駅 | 25.6万/㎡ (29.0年/90.0㎡) | 15.2万/㎡ (30.0年/65.0㎡) | 23.2万/㎡ (27.0年/77.5㎡) |
| 笠幡駅 | 12.5万/㎡ (33.0年/42.5㎡) | 9.9万/㎡ (36.2年/55.8㎡) | 11.9万/㎡ (36.9年/54.3㎡) |
| 武蔵高萩駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
的場駅 25.6 万/㎡(昨年同期比 +67.8 ％)
的場駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +67.8％( +10.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 30.0年から -3.3 ％減)。平均専有面積は 90.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +38.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.5 分 → 2023年 19.0 分、+123.5 ％と大きく増加)
川越駅 30.8 万/㎡(昨年同期比 +29.3 ％)
川越駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +29.3％( +7.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2022年)に比べて +4.8％( +1件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 32.6年から -7.5 ％減)。平均専有面積は 68.0 ㎡ (昨年 65.7 ㎡から +3.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 14.8 分 → 2023年 12.3 分、-17.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 35.0 ％ → 2023年 14.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 45.0 ％ → 2023年 66.7 ％)
指扇駅 15.3 万/㎡(昨年同期比 -28.2 ％)
指扇駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -28.2％( -6.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -87.5％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 26.1年から +22.5 ％増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 71.9 ㎡から +18.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 26.1 年 → 2023年 32.0 年、+22.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.8 分 → 2023年 28.0 分、+217.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 75.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
南古谷駅 20.7 万/㎡(昨年同期比 -22.8 ％)
南古谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -22.8％( -6.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて +22.2％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.7年(昨年 26.9年から +36.2 ％増)。平均専有面積は 70.5 ㎡ (昨年 74.4 ㎡から -5.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 26.9 年 → 2023年 36.7 年、+36.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 13.7 分 → 2023年 24.0 分、+75.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 36.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示