【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期のJR京浜東北線 (大宮駅~川口駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +17.2%( +8.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 410 件(1年前(2021年)に比べて +7.9%( +30件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 22.8年から -6.5 %減)。平均専有面積は 63.8 ㎡ (昨年 62.3 ㎡から +2.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。大宮駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大宮駅で昨年に比べ +43.1 %、単価は 51.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大宮駅、北浦和駅)は +30.7 %(単価 +12.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(蕨駅、南浦和駅)は +3.2 %(単価 +1.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.7 % → 2022年 5.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.8 % → 2022年 36.0 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 8.8 % → 2022年 7.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 2.3 % → 2022年 1.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +17.9%( +11.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 56 件(1年前(2021年)に比べて +24.4%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった蕨駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -2.2%( -0.9万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 36 件(1年前(2021年)に比べて +33.3%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR京浜東北線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大宮駅 | 51.1万/㎡ (25.0年/64.9㎡) | 35.7万/㎡ (29.0年/67.6㎡) | 48.8万/㎡ (23.5年/55.5㎡) |
さいたま新都心駅 | 67.7万/㎡ (10.2年/62.7㎡) | 58.1万/㎡ (14.4年/70.8㎡) | 24.0万/㎡ (36.0年/75.0㎡) |
与野駅 | 54.1万/㎡ (13.3年/76.9㎡) | 48.9万/㎡ (22.0年/66.9㎡) | 51.0万/㎡ (12.6年/62.9㎡) |
北浦和駅 | 57.5万/㎡ (18.9年/68.5㎡) | 48.6万/㎡ (21.6年/63.6㎡) | 48.2万/㎡ (18.2年/64.4㎡) |
浦和駅 | 76.0万/㎡ (15.3年/70.6㎡) | 64.5万/㎡ (14.6年/72.0㎡) | 66.5万/㎡ (13.6年/68.5㎡) |
南浦和駅 | 48.9万/㎡ (23.9年/66.2㎡) | 45.0万/㎡ (24.1年/61.3㎡) | 51.0万/㎡ (21.0年/64.0㎡) |
蕨駅 | 40.7万/㎡ (29.8年/63.3㎡) | 41.6万/㎡ (21.3年/63.0㎡) | 39.2万/㎡ (24.5年/60.0㎡) |
西川口駅 | 57.8万/㎡ (19.9年/50.4㎡) | 49.2万/㎡ (23.8年/49.6㎡) | 64.1万/㎡ (18.4年/37.7㎡) |
川口駅 | 57.3万/㎡ (22.6年/65.6㎡) | 49.3万/㎡ (24.7年/61.9㎡) | 48.9万/㎡ (26.1年/56.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大宮駅 51.1 万/㎡(昨年同期比 +43.1 %)
大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +43.1%( +15.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 56 件(1年前(2021年)に比べて +24.4%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 29.0年から -13.8 %減)。平均専有面積は 64.9 ㎡ (昨年 67.6 ㎡から -3.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 29.0 年 → 2022年 25.0 年、-13.8 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.8 分 → 2022年 12.2 分、-22.8 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 16.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.1 % → 2022年 39.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 9.7 % → 2022年 9.3 %)
北浦和駅 57.5 万/㎡(昨年同期比 +18.3 %)
北浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +18.3%( +8.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 33 件(1年前(2021年)に比べて -29.8%( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 21.6年から -12.6 %減)。平均専有面積は 68.5 ㎡ (昨年 63.6 ㎡から +7.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 21.6 年 → 2022年 18.9 年、-12.6 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 8.9 % → 2022年 3.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.2 % → 2022年 3.2 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 37.0 % → 2022年 12.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 44.4 % → 2022年 48.5 %)
蕨駅 40.7 万/㎡(昨年同期比 -2.2 %)
蕨駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -2.2%( -0.9万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 36 件(1年前(2021年)に比べて +33.3%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 21.3年から +39.5 %増)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から +0.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 8.7 % → 2022年 21.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 21.3 年 → 2022年 29.8 年、+39.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 29.6 % → 2022年 48.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.5 % → 2022年 25.7 %)
南浦和駅 48.9 万/㎡(昨年同期比 +8.6 %)
南浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +8.6%( +3.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 42 件(1年前(2021年)に比べて +35.5%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 24.1年から -0.9 %減)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 61.3 ㎡から +8.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 61.3 % → 2022年 48.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.7 % → 2022年 12.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 10.0 分 → 2022年 11.6 分、+15.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.7 % → 2022年 17.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 23.3 % → 2022年 16.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示