【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期のJR京浜東北線 (大宮駅~川口駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -9.8%( -5.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 380 件(1年前(2020年)に比べて +74.3%( +162件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 20.9年から +9.2 %増)。平均専有面積は 62.3 ㎡ (昨年 54.7 ㎡から +13.8 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。蕨駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのはさいたま新都心駅で昨年に比べ +142.1 %、単価は 58.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(さいたま新都心駅、蕨駅)は +74.0 %(単価 +18.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大宮駅、西川口駅)は -25.1 %(単価 -14.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.8 % → 2021年 8.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 0.9 % → 2021年 2.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 35.8 % → 2021年 40.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.1 % → 2021年 14.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -3.1%( -2.1万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 45 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -26.9%( -13.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 45 件(1年前(2020年)に比べて +36.4%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR京浜東北線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大宮駅 | 35.7万/㎡ (29.0年/67.6㎡) | 48.8万/㎡ (23.5年/55.5㎡) | 53.0万/㎡ (22.3年/56.9㎡) |
さいたま新都心駅 | 58.1万/㎡ (14.4年/70.8㎡) | 24.0万/㎡ (36.0年/75.0㎡) | 42.1万/㎡ (17.7年/56.7㎡) |
与野駅 | 48.9万/㎡ (22.0年/66.9㎡) | 51.0万/㎡ (12.6年/62.9㎡) | 42.4万/㎡ (21.2年/63.6㎡) |
北浦和駅 | 48.6万/㎡ (21.6年/63.6㎡) | 48.2万/㎡ (18.2年/64.4㎡) | 51.8万/㎡ (19.8年/65.6㎡) |
浦和駅 | 64.5万/㎡ (14.6年/72.0㎡) | 66.5万/㎡ (13.6年/68.5㎡) | 61.5万/㎡ (14.8年/60.4㎡) |
南浦和駅 | 45.0万/㎡ (24.1年/61.3㎡) | 51.0万/㎡ (21.0年/64.0㎡) | 45.4万/㎡ (22.5年/66.4㎡) |
蕨駅 | 41.6万/㎡ (21.3年/63.0㎡) | 39.2万/㎡ (24.5年/60.0㎡) | 36.9万/㎡ (23.4年/62.0㎡) |
西川口駅 | 49.2万/㎡ (23.8年/49.6㎡) | 64.1万/㎡ (18.4年/37.7㎡) | 55.4万/㎡ (24.0年/43.2㎡) |
川口駅 | 49.3万/㎡ (24.7年/61.9㎡) | 48.9万/㎡ (26.1年/56.7㎡) | 51.4万/㎡ (22.5年/56.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
さいたま新都心駅 58.1 万/㎡(昨年同期比 +142.1 %)
さいたま新都心駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +142.1%( +34.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +1100.0%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 36.0年から -60.0 %減)。平均専有面積は 70.8 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -5.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 36.0 年 → 2021年 14.4 年、-60.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.0 分 → 2021年 11.6 分、-10.9 %と減少)
蕨駅 41.6 万/㎡(昨年同期比 +5.9 %)
蕨駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +5.9%( +2.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 27 件(1年前(2020年)に比べて +42.1%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 24.5年から -12.8 %減)。平均専有面積は 63.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +4.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 24.5 年 → 2021年 21.3 年、-12.8 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.3 分 → 2021年 11.5 分、-24.8 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.3 % → 2021年 13.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.3 % → 2021年 11.1 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 15.8 % → 2021年 8.7 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.8 % → 2021年 18.5 %)
大宮駅 35.7 万/㎡(昨年同期比 -26.9 %)
大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -26.9%( -13.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 45 件(1年前(2020年)に比べて +36.4%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 23.5年から +23.1 %増)。平均専有面積は 67.6 ㎡ (昨年 55.5 ㎡から +21.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 % → 2021年 31.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.1 % → 2021年 9.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 23.5 年 → 2021年 29.0 年、+23.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 33.3 %)
西川口駅 49.2 万/㎡(昨年同期比 -23.3 %)
西川口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -23.3%( -14.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 68 件(1年前(2020年)に比べて +23.6%( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 18.4年から +29.1 %増)。平均専有面積は 49.6 ㎡ (昨年 37.7 ㎡から +31.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.6 % → 2021年 7.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.4 年 → 2021年 23.8 年、+29.1 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 52.7 % → 2021年 26.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 % → 2021年 36.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示