【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期のJR上野東京ライン (大宮駅~浦和駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +0.5%( +0.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 484 件(1年前(2020年)に比べて +144.4%( +286件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 20.6年から -0.4 %減)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 61.1 ㎡から +10.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。大宮駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのはさいたま新都心駅で昨年に比べ -9.1 %、単価は 49.9 万円/㎡となった。
上位 1 駅(浦和駅)は +1.8 %(単価 +1.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(さいたま新都心駅)は -9.1 %(単価 -5.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.6 % → 2021年 10.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 42.3 % → 2021年 31.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.6 % → 2021年 11.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 % → 2021年 9.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +1.8%( +1.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 216 件(1年前(2020年)に比べて +148.3%( +129件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -0.2%( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 222 件(1年前(2020年)に比べて +128.9%( +125件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR上野東京ライン | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大宮駅 | 47.6万/㎡ (24.6年/66.4㎡) | 47.7万/㎡ (24.2年/59.1㎡) | 48.9万/㎡ (22.0年/59.6㎡) |
さいたま新都心駅 | 49.9万/㎡ (20.8年/69.8㎡) | 54.9万/㎡ (14.1年/60.4㎡) | 47.0万/㎡ (17.7年/63.3㎡) |
浦和駅 | 65.1万/㎡ (16.2年/68.6㎡) | 63.9万/㎡ (17.6年/63.5㎡) | 60.6万/㎡ (14.9年/64.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
浦和駅 65.1 万/㎡(昨年同期比 +1.8 %)
浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +1.8%( +1.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 216 件(1年前(2020年)に比べて +148.3%( +129件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.2年(昨年 17.6年から -7.9 %減)。平均専有面積は 68.6 ㎡ (昨年 63.5 ㎡から +8.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.7 % → 2021年 18.4 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 42.5 % → 2021年 29.7 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 17.2 % → 2021年 12.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.0 % → 2021年 3.3 %)
さいたま新都心駅 49.9 万/㎡(昨年同期比 -9.1 %)
さいたま新都心駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -9.1%( -5.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 46 件(1年前(2020年)に比べて +228.6%( +32件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 14.1年から +48.2 %増)。平均専有面積は 69.8 ㎡ (昨年 60.4 ㎡から +15.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.8 分 → 2021年 12.2 分、-11.8 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.8 % → 2021年 17.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.1 年 → 2021年 20.8 年、+48.2 %と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 15.4 % → 2021年 15.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示