【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜9月期の西武池袋線 (所沢駅～高麗駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +5.9％( +1.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 265 件(１年前(2023年)に比べて -43.3％( -202件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 29.1年から +1.9 ％増)。平均専有面積は 68.2 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +2.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東飯能駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東飯能駅で昨年に比べ +33.9 ％、単価は 32.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東飯能駅、所沢駅)は +22.5 ％(単価 +7.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(狭山ケ丘駅、武蔵藤沢駅)は -22.4 ％(単価 -6.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.9 ％ → 2024年 4.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.9 ％ → 2024年 3.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.6 ％ → 2024年 30.0 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.1 ％ → 2024年 3.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +11.1％( +6.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 65 件(１年前(2023年)に比べて -27.8％( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった仏子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +2.7％( +0.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 西武池袋線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 60.6万/㎡ (18.2年/67.2㎡) | 54.5万/㎡ (19.9年/68.4㎡) | 51.1万/㎡ (19.0年/66.6㎡) |
| 西所沢駅 | 35.1万/㎡ (26.1年/59.8㎡) | 38.1万/㎡ (23.1年/58.5㎡) | 37.3万/㎡ (24.0年/63.4㎡) |
| 小手指駅 | 35.0万/㎡ (32.0年/74.7㎡) | 33.0万/㎡ (31.2年/70.4㎡) | 33.9万/㎡ (28.8年/72.8㎡) |
| 狭山ケ丘駅 | 27.8万/㎡ (20.8年/68.8㎡) | 36.3万/㎡ (14.9年/76.2㎡) | 31.6万/㎡ (22.7年/68.5㎡) |
| 武蔵藤沢駅 | 17.3万/㎡ (37.7年/73.8㎡) | 22.0万/㎡ (32.4年/68.5㎡) | 24.3万/㎡ (29.1年/71.7㎡) |
| 稲荷山公園駅 | - | 16.7万/㎡ (29.3年/87.5㎡) | 20.0万/㎡ (29.0年/63.8㎡) |
| 入間市駅 | 18.9万/㎡ (37.2年/67.9㎡) | 19.6万/㎡ (34.3年/66.0㎡) | 20.8万/㎡ (31.4年/68.2㎡) |
| 仏子駅 | 10.1万/㎡ (46.6年/72.5㎡) | 9.9万/㎡ (41.6年/74.8㎡) | 10.4万/㎡ (42.0年/71.4㎡) |
| 元加治駅 | 12.0万/㎡ (36.5年/66.4㎡) | 14.9万/㎡ (34.3年/60.4㎡) | 16.7万/㎡ (29.7年/63.8㎡) |
| 飯能駅 | 22.3万/㎡ (24.9年/71.9㎡) | 22.2万/㎡ (29.6年/64.8㎡) | 24.2万/㎡ (23.0年/71.9㎡) |
| 東飯能駅 | 32.5万/㎡ (17.7年/75.0㎡) | 24.2万/㎡ (30.4年/56.9㎡) | 33.8万/㎡ (19.3年/62.5㎡) |
| 高麗駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東飯能駅 32.5 万/㎡(昨年同期比 +33.9 ％)
東飯能駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +33.9％( +8.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 30.4年から -41.8 ％減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 56.9 ㎡から +31.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.4 年 → 2024年 17.7 年、-41.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
所沢駅 60.6 万/㎡(昨年同期比 +11.1 ％)
所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +11.1％( +6.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 65 件(１年前(2023年)に比べて -27.8％( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.2年(昨年 19.9年から -8.6 ％減)。平均専有面積は 67.2 ㎡ (昨年 68.4 ㎡から -1.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.8 分 → 2024年 8.3 分、-15.3 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.1 ％ → 2024年 12.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 15.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.0 ％ → 2024年 41.5 ％)
狭山ケ丘駅 27.8 万/㎡(昨年同期比 -23.5 ％)
狭山ケ丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -23.5％( -8.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 14.9年から +39.6 ％増)。平均専有面積は 68.8 ㎡ (昨年 76.2 ㎡から -9.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.9 年 → 2024年 20.8 年、+39.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.3 分 → 2024年 17.1 分、+133.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 62.5 ％)
武蔵藤沢駅 17.3 万/㎡(昨年同期比 -21.2 ％)
武蔵藤沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -21.2％( -4.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 30 件(１年前(2023年)に比べて -23.1％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.7年(昨年 32.4年から +16.4 ％増)。平均専有面積は 73.8 ㎡ (昨年 68.5 ㎡から +7.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 69.2 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 32.4 年 → 2024年 37.7 年、+16.4 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 14.7 分 → 2024年 16.7 分、+13.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.9 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示