【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の西武池袋線 (所沢駅～高麗駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +5.5％( +1.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 172 件(１年前(2023年)に比べて -63.2％( -295件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 29.1年から +4.2 ％増)。平均専有面積は 69.2 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +3.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。東飯能駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東飯能駅で昨年に比べ +29.6 ％、単価は 31.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東飯能駅、所沢駅)は +20.8 ％(単価 +6.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(狭山ケ丘駅、元加治駅)は -28.4 ％(単価 -7.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.9 ％ → 2024年 5.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 39.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.6 ％ → 2024年 33.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.1 ％ → 2024年 3.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +11.9％( +6.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 46 件(１年前(2023年)に比べて -48.9％( -44件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった仏子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +5.6％( +0.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 西武池袋線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 61.0万/㎡ (17.3年/70.0㎡) | 54.5万/㎡ (19.9年/68.4㎡) | 51.1万/㎡ (19.0年/66.6㎡) |
| 西所沢駅 | 34.2万/㎡ (25.9年/60.6㎡) | 38.1万/㎡ (23.1年/58.5㎡) | 37.3万/㎡ (24.0年/63.4㎡) |
| 小手指駅 | 33.3万/㎡ (31.7年/78.1㎡) | 33.0万/㎡ (31.2年/70.4㎡) | 33.9万/㎡ (28.8年/72.8㎡) |
| 狭山ケ丘駅 | 25.7万/㎡ (29.1年/70.0㎡) | 36.3万/㎡ (14.9年/76.2㎡) | 31.6万/㎡ (22.7年/68.5㎡) |
| 武蔵藤沢駅 | 16.9万/㎡ (39.1年/75.0㎡) | 22.0万/㎡ (32.4年/68.5㎡) | 24.3万/㎡ (29.1年/71.7㎡) |
| 稲荷山公園駅 | - | 16.7万/㎡ (29.3年/87.5㎡) | 20.0万/㎡ (29.0年/63.8㎡) |
| 入間市駅 | 16.5万/㎡ (39.2年/68.2㎡) | 19.6万/㎡ (34.3年/66.0㎡) | 20.8万/㎡ (31.4年/68.2㎡) |
| 仏子駅 | 10.4万/㎡ (46.9年/71.0㎡) | 9.9万/㎡ (41.6年/74.8㎡) | 10.4万/㎡ (42.0年/71.4㎡) |
| 元加治駅 | 10.8万/㎡ (39.3年/64.0㎡) | 14.9万/㎡ (34.3年/60.4㎡) | 16.7万/㎡ (29.7年/63.8㎡) |
| 飯能駅 | 21.6万/㎡ (23.3年/72.0㎡) | 22.2万/㎡ (29.6年/64.8㎡) | 24.2万/㎡ (23.0年/71.9㎡) |
| 東飯能駅 | 31.4万/㎡ (18.3年/70.0㎡) | 24.2万/㎡ (30.4年/56.9㎡) | 33.8万/㎡ (19.3年/62.5㎡) |
| 高麗駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東飯能駅 31.4 万/㎡(昨年同期比 +29.6 ％)
東飯能駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +29.6％( +7.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -87.5％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 30.4年から -40.0 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 56.9 ㎡から +23.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.4 年 → 2024年 18.3 年、-40.0 ％と大きく減少)
所沢駅 61.0 万/㎡(昨年同期比 +11.9 ％)
所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +11.9％( +6.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 46 件(１年前(2023年)に比べて -48.9％( -44件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.3年(昨年 19.9年から -13.2 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 68.4 ㎡から +2.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 19.9 年 → 2024年 17.3 年、-13.2 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.8 分 → 2024年 8.1 分、-17.0 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.1 ％ → 2024年 10.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 17.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.0 ％ → 2024年 37.0 ％)
狭山ケ丘駅 25.7 万/㎡(昨年同期比 -29.2 ％)
狭山ケ丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -29.2％( -10.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -90.0％( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 14.9年から +95.7 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 76.2 ㎡から -8.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.3 分 → 2024年 5.5 分、-25.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.9 年 → 2024年 29.1 年、+95.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
元加治駅 10.8 万/㎡(昨年同期比 -27.5 ％)
元加治駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -27.5％( -4.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -64.3％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.3年(昨年 34.3年から +14.6 ％増)。平均専有面積は 64.0 ㎡ (昨年 60.4 ㎡から +6.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 34.3 年 → 2024年 39.3 年、+14.6 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.6 分 → 2024年 8.4 分、+10.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 38.5 ％ → 2024年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示