【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期の西武池袋線 (所沢駅～高麗駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +16.7％( +4.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 482 件(１年前(2021年)に比べて -17.2％( -100件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 26.6年から +0.0 ％増)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 66.6 ㎡から +1.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。武蔵藤沢駅、入間市駅、元加治駅、東飯能駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東飯能駅で昨年に比べ +44.7 ％、単価は 33.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東飯能駅、武蔵藤沢駅)は +36.7 ％(単価 +7.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(狭山ケ丘駅、小手指駅)は -8.9 ％(単価 -3.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 56.8 ％ → 2022年 47.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.6 ％ → 2022年 8.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.5 ％ → 2022年 19.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 4.7 ％ → 2022年 2.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +13.3％( +6.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 119 件(１年前(2021年)に比べて +5.3％( +6件/㎡)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった仏子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +3.6％( +0.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2021年)に比べて -19.2％( -5件/㎡)と不調に推移しています。)。
| 西武池袋線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 51.1万/㎡ (19.0年/66.6㎡) | 45.1万/㎡ (20.9年/64.8㎡) | 41.6万/㎡ (23.6年/58.9㎡) |
| 西所沢駅 | 37.3万/㎡ (24.0年/63.4㎡) | 31.6万/㎡ (23.9年/60.0㎡) | 29.6万/㎡ (23.3年/61.8㎡) |
| 小手指駅 | 33.9万/㎡ (28.8年/72.8㎡) | 36.2万/㎡ (22.9年/71.1㎡) | 35.6万/㎡ (26.4年/66.2㎡) |
| 狭山ケ丘駅 | 31.6万/㎡ (22.7年/68.5㎡) | 35.7万/㎡ (15.1年/71.1㎡) | 27.3万/㎡ (17.0年/63.9㎡) |
| 武蔵藤沢駅 | 24.3万/㎡ (29.1年/71.7㎡) | 18.9万/㎡ (31.5年/71.6㎡) | 19.7万/㎡ (26.8年/67.2㎡) |
| 稲荷山公園駅 | 20.0万/㎡ (29.0年/63.8㎡) | 17.6万/㎡ (30.2年/68.3㎡) | 10.6万/㎡ (27.8年/80.0㎡) |
| 入間市駅 | 20.8万/㎡ (31.4年/68.2㎡) | 16.5万/㎡ (32.9年/64.9㎡) | 19.5万/㎡ (29.2年/64.3㎡) |
| 仏子駅 | 10.4万/㎡ (42.0年/71.4㎡) | 10.0万/㎡ (40.1年/68.7㎡) | 11.7万/㎡ (36.2年/68.5㎡) |
| 元加治駅 | 16.7万/㎡ (29.7年/63.8㎡) | 13.2万/㎡ (28.8年/63.2㎡) | 11.5万/㎡ (27.2年/55.7㎡) |
| 飯能駅 | 24.2万/㎡ (23.0年/71.9㎡) | 20.6万/㎡ (23.6年/72.3㎡) | 20.3万/㎡ (21.8年/62.3㎡) |
| 東飯能駅 | 33.8万/㎡ (19.3年/62.5㎡) | 23.4万/㎡ (22.2年/62.9㎡) | 20.4万/㎡ (18.6年/85.0㎡) |
| 高麗駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東飯能駅 33.8 万/㎡(昨年同期比 +44.7 ％)
東飯能駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +44.7％( +10.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -71.4％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 22.2年から -13.1 ％減)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 62.9 ㎡から -0.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 22.2 年 → 2022年 19.3 年、-13.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 5.6 分 → 2022年 1.5 分、-73.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.3 ％ → 2022年 100.0 ％)
武蔵藤沢駅 24.3 万/㎡(昨年同期比 +28.6 ％)
武蔵藤沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +28.6％( +5.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 49 件(１年前(2021年)に比べて -2.0％( -1件/㎡)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 31.5年から -7.6 ％減)。平均専有面積は 71.7 ㎡ (昨年 71.6 ㎡から +0.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 65.3 ％ → 2022年 58.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 17.1 ％ → 2022年 15.6 ％)
狭山ケ丘駅 31.6 万/㎡(昨年同期比 -11.5 ％)
狭山ケ丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -11.5％( -4.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて -54.5％( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 15.1年から +51.0 ％増)。平均専有面積は 68.5 ㎡ (昨年 71.1 ㎡から -3.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.6 ％ → 2022年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.1 年 → 2022年 22.7 年、+51.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 5.4 分 → 2022年 6.4 分、+18.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 70.0 ％)
小手指駅 33.9 万/㎡(昨年同期比 -6.4 ％)
小手指駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -6.4％( -2.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 75 件(１年前(2021年)に比べて -12.8％( -11件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 22.9年から +25.6 ％増)。平均専有面積は 72.8 ㎡ (昨年 71.1 ㎡から +2.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 7.1 分 → 2022年 6.3 分、-11.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.1 ％ → 2022年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.4 ％ → 2022年 31.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 22.9 年 → 2022年 28.8 年、+25.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.6 ％ → 2022年 26.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.8 ％ → 2022年 2.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示