【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜3月期の西武池袋線 (所沢駅~高麗駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +30.9%( +7.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 155 件(1年前(2021年)に比べて +25.0%( +31件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 26.4年から -3.1 %減)。平均専有面積は 68.2 ㎡ (昨年 68.7 ㎡から -0.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。小手指駅、武蔵藤沢駅、入間市駅、元加治駅、飯能駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東飯能駅で昨年に比べ +230.7 %、単価は 40.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東飯能駅、元加治駅)は +147.7 %(単価 +17.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(仏子駅、狭山ケ丘駅)は -15.9 %(単価 -2.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 11.8 分 → 2022年 10.5 分、-11.3 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 55.7 % → 2022年 47.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.0 % → 2022年 22.6 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 4.9 % → 2022年 2.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -0.1%( -0.0万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 42 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +28件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった仏子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -23.7%( -2.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +20.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
西武池袋線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
所沢駅 | 46.3万/㎡ (19.3年/68.7㎡) | 46.4万/㎡ (16.9年/68.2㎡) | 49.2万/㎡ (19.4年/61.7㎡) |
西所沢駅 | 33.3万/㎡ (24.9年/59.3㎡) | 35.3万/㎡ (17.9年/63.8㎡) | 25.9万/㎡ (28.4年/66.0㎡) |
小手指駅 | 35.9万/㎡ (25.8年/72.7㎡) | 25.9万/㎡ (28.1年/75.8㎡) | 34.7万/㎡ (27.6年/67.8㎡) |
狭山ケ丘駅 | 30.1万/㎡ (21.3年/63.3㎡) | 32.8万/㎡ (16.8年/69.0㎡) | 24.0万/㎡ (24.5年/62.5㎡) |
武蔵藤沢駅 | 20.0万/㎡ (27.4年/72.2㎡) | 15.1万/㎡ (32.8年/76.7㎡) | 16.2万/㎡ (25.8年/70.0㎡) |
稲荷山公園駅 | 13.7万/㎡ (32.0年/95.0㎡) | - | - |
入間市駅 | 21.8万/㎡ (30.2年/67.1㎡) | 15.8万/㎡ (31.3年/66.9㎡) | 21.6万/㎡ (28.4年/63.8㎡) |
仏子駅 | 7.6万/㎡ (45.4年/74.2㎡) | 9.9万/㎡ (42.5年/61.0㎡) | 14.8万/㎡ (21.0年/67.5㎡) |
元加治駅 | 19.3万/㎡ (25.0年/70.0㎡) | 11.7万/㎡ (24.0年/67.5㎡) | - |
飯能駅 | 19.0万/㎡ (26.3年/75.0㎡) | 14.7万/㎡ (28.8年/71.2㎡) | 16.9万/㎡ (20.5年/65.0㎡) |
東飯能駅 | 40.0万/㎡ (19.0年/60.0㎡) | 12.1万/㎡ (21.3年/66.7㎡) | 31.8万/㎡ (13.0年/85.0㎡) |
高麗駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東飯能駅 40.0 万/㎡(昨年同期比 +230.7 %)
東飯能駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +230.7%( +27.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 21.3年から -10.9 %減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から -10.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 21.3 年 → 2022年 19.0 年、-10.9 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 8.3 分 → 2022年 2.0 分、-76.0 %と大きく減少)
元加治駅 19.3 万/㎡(昨年同期比 +64.8 %)
元加治駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +64.8%( +7.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.0年(昨年 24.0年から +4.2 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から +3.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
仏子駅 7.6 万/㎡(昨年同期比 -23.7 %)
仏子駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -23.7%( -2.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +20.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 45.4年(昨年 42.5年から +6.7 %増)。平均専有面積は 74.2 ㎡ (昨年 61.0 ㎡から +21.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 14.8 分 → 2022年 5.7 分、-61.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 % → 2022年 66.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 % → 2022年 100.0 %)
狭山ケ丘駅 30.1 万/㎡(昨年同期比 -8.2 %)
狭山ケ丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -8.2%( -2.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて -40.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 16.8年から +27.0 %増)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 69.0 ㎡から -8.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.8 年 → 2022年 21.3 年、+27.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.8 分 → 2022年 7.0 分、+45.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 60.0 % → 2022年 66.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示