【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の西武池袋線 (所沢駅～高麗駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +13.6％( +3.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 175 件(１年前(2020年)に比べて +182.3％( +113件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 27.0年から -4.7 ％減)。平均専有面積は 66.3 ㎡ (昨年 61.0 ㎡から +8.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。仏子駅、元加治駅、飯能駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東飯能駅で昨年に比べ +131.4 ％、単価は 38.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東飯能駅、稲荷山公園駅)は +130.0 ％(単価 +17.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(入間市駅、武蔵藤沢駅)は +4.7 ％(単価 +1.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 11.6 分 → 2021年 9.9 分、-14.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.6 ％ → 2021年 10.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.7 ％ → 2021年 53.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +17.8％( +6.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +55.6％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった元加治駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +23.3％( +2.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +150.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 西武池袋線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 45.4万/㎡ (22.7年/61.1㎡) | 38.5万/㎡ (27.3年/53.9㎡) | 49.6万/㎡ (16.1年/71.7㎡) |
| 西所沢駅 | 33.2万/㎡ (24.2年/58.0㎡) | 28.9万/㎡ (22.1年/60.7㎡) | 42.7万/㎡ (20.0年/66.2㎡) |
| 小手指駅 | 44.6万/㎡ (17.7年/73.3㎡) | 37.5万/㎡ (29.6年/72.0㎡) | 26.0万/㎡ (31.4年/66.7㎡) |
| 狭山ケ丘駅 | 38.3万/㎡ (12.1年/73.8㎡) | 33.5万/㎡ (14.8年/66.7㎡) | 11.8万/㎡ (0年/45.0㎡) |
| 武蔵藤沢駅 | 22.8万/㎡ (30.5年/71.6㎡) | 21.1万/㎡ (28.8年/63.1㎡) | 26.7万/㎡ (11.8年/75.0㎡) |
| 稲荷山公園駅 | 24.3万/㎡ (28.8年/70.0㎡) | 10.6万/㎡ (27.8年/80.0㎡) | - |
| 入間市駅 | 19.5万/㎡ (32.7年/65.8㎡) | 19.3万/㎡ (31.3年/60.5㎡) | 21.1万/㎡ (25.8年/67.9㎡) |
| 仏子駅 | 12.7万/㎡ (39.0年/65.6㎡) | 8.0万/㎡ (35.8年/65.0㎡) | 7.7万/㎡ (40.8年/65.0㎡) |
| 元加治駅 | 12.7万/㎡ (31.2年/57.0㎡) | 10.3万/㎡ (19.3年/55.0㎡) | - |
| 飯能駅 | 24.4万/㎡ (19.5年/72.9㎡) | 12.5万/㎡ (27.8年/70.0㎡) | 13.3万/㎡ (28.8年/15.0㎡) |
| 東飯能駅 | 38.6万/㎡ (14.8年/70.0㎡) | 16.7万/㎡ (21.8年/90.0㎡) | - |
| 高麗駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東飯能駅 38.6 万/㎡(昨年同期比 +131.4 ％)
東飯能駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +131.4％( +21.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.8年(昨年 21.8年から -32.2 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 90.0 ㎡から -22.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 21.8 年 → 2021年 14.8 年、-32.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 30.0 分 → 2021年 2.0 分、-93.3 ％と大きく減少)
稲荷山公園駅 24.3 万/㎡(昨年同期比 +128.6 ％)
稲荷山公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +128.6％( +13.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.8年(昨年 27.8年から +3.6 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -12.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
入間市駅 19.5 万/㎡(昨年同期比 +1.2 ％)
入間市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +1.2％( +0.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 33 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +22件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.7年(昨年 31.3年から +4.4 ％増)。平均専有面積は 65.8 ㎡ (昨年 60.5 ㎡から +8.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 63.6 ％ → 2021年 56.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 10.6 分 → 2021年 12.0 分、+13.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 18.2 ％ → 2021年 12.5 ％)
武蔵藤沢駅 22.8 万/㎡(昨年同期比 +8.2 ％)
武蔵藤沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +8.2％( +1.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2020年)に比べて +137.5％( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 28.8年から +5.9 ％増)。平均専有面積は 71.6 ㎡ (昨年 63.1 ㎡から +13.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.8 分 → 2021年 11.2 分、-18.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 ％ → 2021年 29.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 71.4 ％ → 2021年 78.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示