【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期の西武新宿線 (所沢駅～本川越駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +1.7％( +0.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 72 件(１年前(2023年)に比べて -16.3％( -14件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 32.9年(昨年 29.2年から +12.6 ％増)。平均専有面積は 60.3 ㎡ (昨年 64.9 ㎡から -7.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。狭山市駅、南大塚駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは狭山市駅で昨年に比べ +33.0 ％、単価は 20.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(狭山市駅、南大塚駅)は +31.1 ％(単価 +7.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新狭山駅、入曽駅)は -41.9 ％(単価 -8.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.9 ％ → 2024年 12.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.2 ％ → 2024年 5.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 29.2 年 → 2024年 32.9 年、+12.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.4 ％ → 2024年 40.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +12.3％( +6.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -19.0％( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新狭山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -46.9％( -9.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて +30.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 西武新宿線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 所沢駅 | 61.0万/㎡ (20.6年/60.3㎡) | 54.3万/㎡ (20.0年/77.9㎡) | 57.8万/㎡ (17.0年/66.7㎡) |
| 航空公園駅 | - | 35.7万/㎡ (26.2年/71.7㎡) | 31.9万/㎡ (31.8年/82.1㎡) |
| 新所沢駅 | 30.2万/㎡ (32.9年/70.9㎡) | 26.9万/㎡ (35.1年/59.2㎡) | 36.4万/㎡ (24.7年/66.6㎡) |
| 入曽駅 | 11.5万/㎡ (34.5年/65.0㎡) | 18.3万/㎡ (40.5年/71.7㎡) | 18.9万/㎡ (27.9年/65.0㎡) |
| 狭山市駅 | 20.1万/㎡ (40.4年/59.7㎡) | 15.1万/㎡ (37.3年/60.9㎡) | 15.9万/㎡ (40.7年/62.1㎡) |
| 新狭山駅 | 10.6万/㎡ (44.8年/56.2㎡) | 20.0万/㎡ (36.8年/59.0㎡) | 15.7万/㎡ (39.7年/55.7㎡) |
| 南大塚駅 | 41.7万/㎡ (30.5年/60.0㎡) | 32.3万/㎡ (25.2年/63.3㎡) | 27.4万/㎡ (29.5年/62.2㎡) |
| 本川越駅 | 40.5万/㎡ (28.6年/56.4㎡) | 42.3万/㎡ (21.6年/56.9㎡) | 41.3万/㎡ (28.2年/60.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
狭山市駅 20.1 万/㎡(昨年同期比 +33.0 ％)
狭山市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +33.0％( +5.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -11.8％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 40.4年(昨年 37.3年から +8.3 ％増)。平均専有面積は 59.7 ㎡ (昨年 60.9 ㎡から -2.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.5 ％ → 2024年 13.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 58.8 ％ → 2024年 73.3 ％)
南大塚駅 41.7 万/㎡(昨年同期比 +29.2 ％)
南大塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +29.2％( +9.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 25.2年から +21.2 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から -5.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 25.2 年 → 2024年 30.5 年、+21.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 83.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
新狭山駅 10.6 万/㎡(昨年同期比 -46.9 ％)
新狭山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -46.9％( -9.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて +30.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 44.8年(昨年 36.8年から +21.8 ％増)。平均専有面積は 56.2 ㎡ (昨年 59.0 ㎡から -4.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 57.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 36.8 年 → 2024年 44.8 年、+21.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.3 分 → 2024年 5.7 分、+33.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 76.9 ％)
入曽駅 11.5 万/㎡(昨年同期比 -36.8 ％)
入曽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -36.8％( -6.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 40.5年から -14.8 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から -9.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 40.5 年 → 2024年 34.5 年、-14.8 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 19.3 分 → 2024年 24.0 分、+24.1 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示