【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年7月〜9月期の西武新宿線 (所沢駅~本川越駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +17.6%( +5.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 120 件(1年前(2021年)に比べて +4.3%( +5件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 28.6年から +1.3 %増)。平均専有面積は 63.8 ㎡ (昨年 66.1 ㎡から -3.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。所沢駅、新所沢駅、入曽駅、狭山市駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは入曽駅で昨年に比べ +57.4 %、単価は 18.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(入曽駅、新所沢駅)は +47.9 %(単価 +8.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(本川越駅、新狭山駅)は +1.2 %(単価 -1.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 10.8 分 → 2022年 9.7 分、-10.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.4 % → 2022年 24.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 29.8 % → 2022年 27.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 43.9 % → 2022年 45.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 8.6 % → 2022年 6.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +23.6%( +11.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 30 件(1年前(2021年)に比べて +11.1%( +3件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新狭山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +12.1%( +1.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2021年)に比べて +83.3%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
西武新宿線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
所沢駅 | 57.8万/㎡ (17.0年/66.7㎡) | 46.8万/㎡ (21.9年/65.6㎡) | 45.9万/㎡ (18.9年/59.0㎡) |
航空公園駅 | 31.9万/㎡ (31.8年/82.1㎡) | 27.6万/㎡ (32.5年/56.2㎡) | 13.2万/㎡ (37.5年/60.0㎡) |
新所沢駅 | 36.4万/㎡ (24.7年/66.6㎡) | 26.3万/㎡ (33.4年/68.3㎡) | 32.1万/㎡ (29.7年/60.0㎡) |
入曽駅 | 18.9万/㎡ (27.9年/65.0㎡) | 12.0万/㎡ (38.5年/75.0㎡) | 19.1万/㎡ (33.0年/57.5㎡) |
狭山市駅 | 15.9万/㎡ (40.7年/62.1㎡) | 12.9万/㎡ (36.9年/71.0㎡) | 14.5万/㎡ (33.7年/56.7㎡) |
新狭山駅 | 15.7万/㎡ (39.7年/55.7㎡) | 14.0万/㎡ (33.4年/58.3㎡) | 17.9万/㎡ (34.0年/42.5㎡) |
南大塚駅 | 27.4万/㎡ (29.5年/62.2㎡) | 24.3万/㎡ (21.6年/67.8㎡) | 23.4万/㎡ (33.5年/55.0㎡) |
本川越駅 | 41.3万/㎡ (28.2年/60.4㎡) | 45.8万/㎡ (18.6年/62.7㎡) | 31.5万/㎡ (29.8年/56.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
入曽駅 18.9 万/㎡(昨年同期比 +57.4 %)
入曽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +57.4%( +6.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 38.5年から -27.7 %減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -13.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 38.5 年 → 2022年 27.9 年、-27.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
新所沢駅 36.4 万/㎡(昨年同期比 +38.5 %)
新所沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +38.5%( +10.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(1年前(2021年)に比べて -9.5%( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 33.4年から -26.1 %減)。平均専有面積は 66.6 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から -2.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 33.4 年 → 2022年 24.7 年、-26.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 13.7 分 → 2022年 9.9 分、-27.4 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 52.4 % → 2022年 16.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.8 % → 2022年 50.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 % → 2022年 18.8 %)
本川越駅 41.3 万/㎡(昨年同期比 -9.8 %)
本川越駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて -9.8%( -4.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 13 件(1年前(2021年)に比べて -13.3%( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 18.6年から +51.8 %増)。平均専有面積は 60.4 ㎡ (昨年 62.7 ㎡から -3.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.4 % → 2022年 23.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 18.6 年 → 2022年 28.2 年、+51.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 46.7 % → 2022年 84.6 %)
新狭山駅 15.7 万/㎡(昨年同期比 +12.1 %)
新狭山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2021年)に比べて +12.1%( +1.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2021年)に比べて +83.3%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.7年(昨年 33.4年から +18.6 %増)。平均専有面積は 55.7 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から -4.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 63.6 % → 2022年 45.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 33.4 年 → 2022年 39.7 年、+18.6 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 7.8 分 → 2022年 11.0 分、+41.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 36.4 % → 2022年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示