【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期の東武野田線 (大宮駅~南桜井駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -23.4%( -8.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 99 件(1年前(2020年)に比べて +62.3%( +38件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 25.7年から +10.6 %増)。平均専有面積は 66.8 ㎡ (昨年 55.9 ㎡から +19.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。大和田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大和田駅で昨年に比べ +47.5 %、単価は 25.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大和田駅、岩槻駅)は +33.0 %(単価 +5.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北大宮駅、大宮駅)は -30.9 %(単価 -14.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 55.0 % → 2021年 48.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.1 % → 2021年 15.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 25.7 年 → 2021年 28.5 年、+10.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 % → 2021年 23.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 4.9 % → 2021年 1.2 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -26.9%( -13.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 45 件(1年前(2020年)に比べて +36.4%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった七里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +16.2%( +1.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
東武野田線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大宮駅 | 35.7万/㎡ (29.0年/67.6㎡) | 48.8万/㎡ (23.5年/55.5㎡) | 53.0万/㎡ (22.3年/56.9㎡) |
北大宮駅 | 30.7万/㎡ (26.4年/56.7㎡) | 47.1万/㎡ (14.3年/58.3㎡) | 36.7万/㎡ (29.0年/60.0㎡) |
大宮公園駅 | 14.3万/㎡ (31.0年/70.0㎡) | - | 11.7万/㎡ (35.0年/60.0㎡) |
大和田駅 | 25.2万/㎡ (19.7年/58.3㎡) | 17.1万/㎡ (26.4年/46.7㎡) | 38.6万/㎡ (5.0年/70.0㎡) |
七里駅 | 13.5万/㎡ (40.3年/73.1㎡) | 11.6万/㎡ (39.5年/62.5㎡) | 24.3万/㎡ (23.0年/70.0㎡) |
岩槻駅 | 21.2万/㎡ (25.5年/74.4㎡) | 17.9万/㎡ (32.8年/61.0㎡) | 39.3万/㎡ (9.0年/82.5㎡) |
東岩槻駅 | 17.0万/㎡ (38.7年/56.7㎡) | 18.1万/㎡ (39.3年/43.8㎡) | - |
豊春駅 | 17.5万/㎡ (25.5年/72.5㎡) | 17.8万/㎡ (27.8年/60.0㎡) | 5.1万/㎡ (42.0年/65.0㎡) |
八木崎駅 | 14.2万/㎡ (33.0年/45.0㎡) | - | - |
春日部駅 | 23.8万/㎡ (24.7年/64.4㎡) | 22.8万/㎡ (22.4年/60.0㎡) | 17.3万/㎡ (27.5年/57.9㎡) |
藤の牛島駅 | - | - | - |
南桜井駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大和田駅 25.2 万/㎡(昨年同期比 +47.5 %)
大和田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +47.5%( +8.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.7年(昨年 26.4年から -25.3 %減)。平均専有面積は 58.3 ㎡ (昨年 46.7 ㎡から +25.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 26.4 年 → 2021年 19.7 年、-25.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 66.7 %)
岩槻駅 21.2 万/㎡(昨年同期比 +18.6 %)
岩槻駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +18.6%( +3.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +80.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 32.8年から -22.4 %減)。平均専有面積は 74.4 ㎡ (昨年 61.0 ㎡から +22.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 32.8 年 → 2021年 25.5 年、-22.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 15.8 分 → 2021年 13.9 分、-12.1 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 66.7 %)
北大宮駅 30.7 万/㎡(昨年同期比 -34.9 %)
北大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -34.9%( -16.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.4年(昨年 14.3年から +83.7 %増)。平均専有面積は 56.7 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から -2.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 8.0 分 → 2021年 6.3 分、-20.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.3 年 → 2021年 26.4 年、+83.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 66.7 %)
大宮駅 35.7 万/㎡(昨年同期比 -26.9 %)
大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -26.9%( -13.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 45 件(1年前(2020年)に比べて +36.4%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 23.5年から +23.1 %増)。平均専有面積は 67.6 ㎡ (昨年 55.5 ㎡から +21.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 % → 2021年 31.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.1 % → 2021年 9.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 23.5 年 → 2021年 29.0 年、+23.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示