【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期の東武東上本線 (和光市駅~小川町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +6.6%( +2.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 544 件(1年前(2023年)に比べて -47.7%( -497件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 29.1年から -5.0 %減)。平均専有面積は 68.8 ㎡ (昨年 67.7 ㎡から +1.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が増加。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。全体的に上昇基調。高坂駅、東松山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東松山駅で昨年に比べ +55.8 %、単価は 30.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東松山駅、高坂駅)は +39.2 %(単価 +6.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新河岸駅、鶴ケ島駅)は -51.9 %(単価 -10.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.2 % → 2024年 6.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.8 % → 2024年 24.1 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.6 % → 2024年 1.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった和光市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +8.7%( +4.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 35 件(1年前(2023年)に比べて -43.5%( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新河岸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -70.2%( -15.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -88.9%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
東武東上本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
和光市駅 | 57.3万/㎡ (26.3年/69.9㎡) | 52.7万/㎡ (25.6年/69.2㎡) | 54.8万/㎡ (22.7年/70.4㎡) |
朝霞駅 | 48.7万/㎡ (21.9年/66.5㎡) | 45.9万/㎡ (25.8年/64.5㎡) | 45.1万/㎡ (23.3年/65.5㎡) |
朝霞台駅 | 47.1万/㎡ (20.8年/67.0㎡) | 45.5万/㎡ (21.5年/69.9㎡) | 45.5万/㎡ (19.3年/68.7㎡) |
志木駅 | 48.7万/㎡ (23.7年/70.0㎡) | 44.8万/㎡ (26.3年/68.9㎡) | 44.8万/㎡ (24.6年/69.2㎡) |
柳瀬川駅 | 25.2万/㎡ (38.8年/76.5㎡) | 24.7万/㎡ (40.8年/73.8㎡) | 26.4万/㎡ (38.3年/78.2㎡) |
みずほ台駅 | 26.9万/㎡ (32.7年/71.2㎡) | 26.4万/㎡ (34.8年/64.4㎡) | 24.6万/㎡ (33.8年/67.9㎡) |
鶴瀬駅 | 32.2万/㎡ (27.1年/65.8㎡) | 32.0万/㎡ (24.7年/68.8㎡) | 36.2万/㎡ (23.1年/66.6㎡) |
ふじみ野駅 | 42.8万/㎡ (23.6年/78.3㎡) | 44.5万/㎡ (22.3年/78.5㎡) | 42.3万/㎡ (21.5年/78.3㎡) |
上福岡駅 | 33.4万/㎡ (22.9年/66.6㎡) | 29.7万/㎡ (27.7年/62.6㎡) | 29.1万/㎡ (23.6年/68.6㎡) |
新河岸駅 | 6.6万/㎡ (43.3年/35.0㎡) | 22.0万/㎡ (33.2年/55.0㎡) | 17.7万/㎡ (33.8年/44.0㎡) |
川越駅 | 33.9万/㎡ (29.7年/64.9㎡) | 31.4万/㎡ (31.0年/64.0㎡) | 33.9万/㎡ (25.5年/65.1㎡) |
川越市駅 | 33.8万/㎡ (27.4年/66.5㎡) | 32.2万/㎡ (31.4年/61.1㎡) | 30.9万/㎡ (31.7年/67.8㎡) |
霞ケ関駅 | 15.5万/㎡ (39.9年/80.0㎡) | 20.0万/㎡ (29.4年/85.0㎡) | 21.2万/㎡ (28.8年/76.2㎡) |
鶴ケ島駅 | 9.8万/㎡ (40.2年/76.1㎡) | 14.7万/㎡ (37.6年/72.7㎡) | 15.9万/㎡ (33.2年/67.1㎡) |
若葉駅 | 18.7万/㎡ (35.5年/67.7㎡) | 18.9万/㎡ (35.0年/65.5㎡) | 19.3万/㎡ (32.4年/66.2㎡) |
坂戸駅 | 24.4万/㎡ (27.0年/65.5㎡) | 24.3万/㎡ (28.4年/61.3㎡) | 23.2万/㎡ (26.2年/61.3㎡) |
北坂戸駅 | 17.1万/㎡ (34.0年/70.0㎡) | 20.2万/㎡ (29.4年/64.2㎡) | 11.1万/㎡ (40.2年/47.9㎡) |
高坂駅 | 16.5万/㎡ (35.0年/85.0㎡) | 13.4万/㎡ (33.9年/96.7㎡) | 27.7万/㎡ (19.3年/65.0㎡) |
東松山駅 | 30.0万/㎡ (24.8年/72.0㎡) | 19.3万/㎡ (26.1年/72.9㎡) | 16.8万/㎡ (25.5年/80.5㎡) |
小川町駅 | 7.3万/㎡ (35.0年/100㎡) | 9.6万/㎡ (32.2年/67.5㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東松山駅 30.0 万/㎡(昨年同期比 +55.8 %)
東松山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +55.8%( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて -51.6%( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 26.1年から -4.9 %減)。平均専有面積は 72.0 ㎡ (昨年 72.9 ㎡から -1.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.2 分 → 2024年 7.4 分、-19.9 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.7 % → 2024年 15.4 %)
高坂駅 16.5 万/㎡(昨年同期比 +22.7 %)
高坂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +22.7%( +3.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 33.9年から +3.4 %増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 96.7 ㎡から -12.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
新河岸駅 6.6 万/㎡(昨年同期比 -70.2 %)
新河岸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は6.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -70.2%( -15.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -88.9%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.3年(昨年 33.2年から +30.3 %増)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から -36.4 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 33.2 年 → 2024年 43.3 年、+30.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 100.0 %)
鶴ケ島駅 9.8 万/㎡(昨年同期比 -33.6 %)
鶴ケ島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -33.6%( -5.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて -70.2%( -33件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.2年(昨年 37.6年から +6.8 %増)。平均専有面積は 76.1 ㎡ (昨年 72.7 ㎡から +4.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.5 % → 2024年 28.6 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 15.9 分 → 2024年 20.6 分、+29.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 54.3 % → 2024年 71.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示